ビール・ストリートの恋人たちの紹介:2018年アメリカ映画。1970年代、ニューヨーク。19歳のティッシュと22歳のファニーは幼い頃から共に育ち、自然と愛を育んだ若き黒人のカップル。そんな2人に子供ができ、幸せの頂点にいるはずだったが、ファニーは無実の罪で留置所にいた。身に覚えのない強姦罪の疑惑を晴らすために、家族と友人たちはファニーを助け出そうと奔走するがさまざまな壁が立ちはだかる。当時の黒人が強いられていた過酷な環境を、かけがえのない愛と希望で満たす物語。美しい映像と音楽も必見。ブラッド・ピットが製作総指揮に名を連ねる作品。
監督:バリー・ジェンキンス 出演:キキ・レイン(ティッシュ・リヴァーズ)、ステファン・ジェームス("ファニー"アロンゾ・ハント)、レジーナ・キング(シャロン・リヴァーズ)、パリス・テヨナ(アーネスティン・リヴァーズ)、コールマン・ドミンゴ(ジョーゼフ・リヴァーズ)、エボニー・オブシディアン(エイドリアン・ハント)、アーンジャニュー・エリス(ハント夫人)、ディエゴ・ルナ(ペドロシート)、エミリー・リオス(ヴィクトリア・ロジャース)、エド・スクライン(ベル巡査)、フィン・ウィットロック(ヘイワード弁護士)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(ダニエル・カーティ)、デイヴ・フランコ(レヴィー)、ペドロ・パスカル(ピエトロ・アルバレス)ほか
映画「ビールストリートの恋人たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビールストリートの恋人たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビールストリートの恋人たちの予告編 動画
映画「ビールストリートの恋人たち」解説
この解説記事には映画「ビールストリートの恋人たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビールストリートの恋人たちのネタバレあらすじ:起
1970年代のニューヨーク、ハーレム。19歳のティッシュは子供の頃から一緒に育ち、今では恋人となっているファニーへ伝えます。「赤ちゃんができたの」と。しかし、そこは刑務所。無実の罪で収監されているところでした。ティッシュは面会室のガラス越しに喜ぶファニーに向かって、早く出してあげることを約束し部屋を後にしました。続いてティッシュは母のシャロン、父のジョーゼフ姉のアネースティに妊娠を報告しました。家族は大喜び。すぐファニーの家族を呼んで祝おうとするものの、ファニーを心から愛する彼の父親フランク以外、母も妹もたちも反応は冷ややか。刑務所に入ったのはティッシュのせいとなじり険悪な態度で出て行きました。
ビールストリートの恋人たちのネタバレあらすじ:承
ファニーに着せられていた罪は強姦罪でした。些細な出来事からファニーは白人警官ベルから恨みを買っていたため、冤罪をかけられてしまっていたのでした。白人の若き弁護士ヘイワードは不慣れで頼りない感じもありましたが、彼も法曹界の上層部と会ううちに、白人が権力をふるい黒人が不当に扱われていることに怒りを感じ、ティッシュとファニーの家族のために闘います。しかし、ファニーからレイプされたと言っていた被害者ヴィクトリアは故郷のプエルトリコへ帰国してしまっており、行方が分からなくなっていました。ファニーのアリバイを唯一証明できる親友ダニエルは別件で逮捕されているため、証言することはおろか、面会することもできません。
ビールストリートの恋人たちのネタバレあらすじ:転
ファニーがベル巡査と初めて顔を合わせた日は、ティッシュとファニーが最高に幸せを感じた日でもありました。黒人には家を貸してくれない不動産屋ばかりで肩を落としていた2人に、ユダヤ人の家主レヴィーが快く家を貸してくれると言ったのです。しかし、その帰り道に寄ったスーパーでティッシュが白人の男からセクハラされファニーは激怒。男に殴りかかろうとするファニーを取り押さえたのがベル巡査でした。ファニーを捕らえようとするベル巡査の口ぶりに対し、ティッシュは盾突き、スーパーのイタリア系女性店主からも叱責されたことで、ベル巡査は恥をかかされたと感じていたのでした。買った食料を台無しにしてしまった2人は、親友ペドロシートが働くスペイン料理店でツケでディナーを食べてもらいました。白人から虐げられる一方で、マイノリティたちの思いやりを感じていた2人でした。
ビールストリートの恋人たちの結末
ファニーを留置所から出すために、ティッシュの家族とファニーの父フランクは力を合わせ奔走します。ティッシュの母シャロンは被害者ヴィクトリアに証言を訂正してもらうよう1人プエルトリコへと渡りました。旅費はジョーゼフとフランクが売り物の衣料品を横流して集めました。しかし、ヴィクトリアをかくまうピエトロの反応は冷たく、ようやく見つけたヴィクトリアも精神的に話せる状態ではなく説得は失敗に終わってしまいました。それでもティッシュのお腹は不安とともにどんどん大きくなります。それを察するかのようにガラス越しのファニーはティッシュに向かい言いました。「絶対にふたりの愛を諦めない」と。それから数年が経ち、生まれた男の子も愛くるしい少年となっていました。刑務所に面会にきたティッシュと息子アロンゾ。ファニーのいない家庭内でも、ティッシュは毎日子供にパパのことを話している様子が伺えます。3人で手を取り合い、アロンゾがたどたどしく祈りを捧げます。「神さま、パパをお護りください」と。
以上、映画「ビールストリートの恋人たち」のあらすじと結末でした。
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