ダウンレンジの紹介:2018年アメリカ映画。『ゴジラFINAL WARS』や実写版『ルパン三世』などを手掛けた北村龍平監督のもと日米合作で製作されたシチュエーションスリラーです。車通りのない荒野でドライブしていたところ、車がパンクしてしまった男女6人は何者かに命を狙われることとなります。
監督:北村龍平 出演者:ケリー・コンネア(ジョディ)、ステファニー・ピアソン(ケレン)、ロッド・ヘルナンデス=ファレラ(トッド)、アンソニー・カーリュー(エリック)、アレクサ・イエームズ(サラ)、ジェイソン・トバイアス(ジェフ)ほか
映画「ダウンレンジ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダウンレンジ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダウンレンジの予告編 動画
映画「ダウンレンジ」解説
この解説記事には映画「ダウンレンジ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダウンレンジのネタバレあらすじ:起
アメリカの人里から遠く離れた荒野をひた走る1台の車。ところがこの車は走行中にタイヤがパンクしてしまい、携帯電話の電波も届かない荒野に取り残されてしまいます。この車に乗っていたのは大学生カップルのトッド(ロッド・ヘルナンデス=ファレラ)とサラ(アレクサ・イエームズ)、相乗りしていた同世代の男女であるジョディ(ケリー・コンネア)、ケレン(ステファニー・ピアソン)、ジェフ(ジェイソン・トバイアス)、エリック(アンソニー・カーリュー)の計6人でした。ところが、このパンクは近くに潜んでいた謎の狙撃犯の仕業であり、狙撃犯は6人に狙いを定めていました。
他のみんなが休憩を取る最中、ジェフはタイヤを交換しようとしたところを射殺され、駆け付けたサラも頭を撃ち抜かれて射殺されてしまいます。異変に気付いた一行は銃声に怯えながらもジョディとケレン、トッドが車の陰に、エリックは木の陰に隠れて相手の出方を探りながら脱出する方法を模索しました。
ダウンレンジのネタバレあらすじ:承
4人がいる場所からそんなに離れていない木の中に狙撃犯が潜んでいることに気が付いたトッドは、車に乗り込んでレバーを「ニュートラル」に切り替え、自力で車を動かしながら盾代わりにしてやり過ごそうと試みました。ところが、被弾による負傷と炎天下によりトッドたちの体力は消耗していき、その間も狙撃犯は容赦なく銃弾を浴びせてきました。
その時、一瞬だけ銃撃が止まり、相手が銃弾を装填しているのだと判断したケレンはエリックに逃げ出すよう指示しましたが、エリックは相手の術中に嵌って銃弾を浴び、なぶり殺しにされるかの如く銃殺されていきました。
トッドはジョディとケレンにサラが妊娠していたこと、新たな家族のためにこの大きな車を購入したもののサラは流産してしまったことを打ち明けました。
トッドは全てに絶望しきったかのようにサラの亡骸に歩み寄り、彼女にキスをして寄り添いました。その時、家族3人を乗せた1台の車が付近を走り、駆け寄って助けを求めたトッドは撃たれて死亡、家族3人も無残に殺害されてしまいました。
ダウンレンジのネタバレあらすじ:転
一家の主は死の間際に警察に通報しており、この時点で生き残ったジョディとケレンはせめて通報が通じてくれることを願っていました。やがてケレンは狙撃犯の銃撃により爆破炎上させられた家族の車から立ち込める煙をヒントに、トッドの車に火をつけて煙を起こし、相手の視界を攪乱させている隙に逃げ出すことを思いつきました。
その夜、ケレンとジョディは車のタイヤやシートなど燃えやすいものを密かに切り裂き始め、火をつけて煙を立て始めました。その時、通報を聞き付けた1台のパトカーが助けにきれくれましたが、狙撃犯は運転手の警官を射殺、パトカーは暴走し出してしまいます。警官を助けようとするジョディを置いてケレンは一人逃げようとしましたが、煙が途切れたところであえなく射殺されてしまいました。
ダウンレンジの結末
残った警官たちは狙撃犯と銃撃戦を展開しますが、全員射殺されてしまいました。もはや全ての手段を奪われたジョディは命を賭けた最後の手段に打って出、パトカーに乗り込むと狙撃犯の潜む木に体当たりを敢行しました。木から転がり落ちた狙撃犯はサバイバルナイフを手にしてジョディに襲い掛かり、ジョディは咄嗟に狙撃犯のライフルを奪って何発も銃弾を浴びせ、弾が尽きると今度はライフルで狙撃犯の頭を何度も殴り、やがて男はぐったりと動かなくなりました。ライフルの銃床には無数の切り目が刻まれており、ジョディはそれがこの狙撃犯が今まで殺してきた人間の数だと判断しました。激しい怒りに駆られたジョディは再びライフルで既に息絶えた狙撃犯の頭を殴り始めました。その時、その弾みからライフルに1発だけ残っていた銃弾が発射されてジョディの首元を貫き、その場に倒れ込んだジョディは瀕死状態に陥りながら叫び声を上げるところで物語は幕を閉じます。
この中で一体何人が生き残れるのか?!
かなり好きで何度か見返しています。
ファニーゲームと同じくテーマは
「理不尽な暴力はある日突然訪れる」です。
突然の理不尽がメインだから狙撃犯の目的なども明かされません。
目的や理由など必要ないのです。
この映画監督は、「有名俳優を入れると誰が生き残るかわかってしまう為、あえてそうしない」と言っていました。
その通り、この中で誰が生き残れるか、最後までわかりませんでした。
無名でも実力ある役者で構成されているので演技も上手です。