映画「ブラック・エース」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブラック・エースの紹介：1971年アメリカ映画。中西部の無法地帯に君臨する白人男性至上主義者の顔役(ジーン・ハックマン)を殺すためにシカゴから一人の殺し屋が送り込まれる。不幸な娘には優しいタフガイの殺し屋をリー・マーヴィンが演じる。農地で壮絶な戦いが繰り広げられるアクション映画。
監督：マイケル・リッチー 出演者：ジーン・ハックマン（メリー・アン）、リー・マーヴィン（ニック）、エンジェル・トンプキンス（クララベル）、グレゴリー・ウォルコット（ウィーニー）、シシー・スペイセク（ポピー）、ウィリアム・モーレー（シェイ）その他
この解説記事には映画「ブラック・エース」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
畜舎を出された肉牛がメリー・アンの所有する精肉工場で屠殺されハンバーグやソーセージになる。メリー・アンの弟ウィーニーが特注だと言って一度ソーセージが出てくる機械を止めて何本かのソーセージをシカゴ行きの小荷物にする。それはシカゴのギャングのボス、ジェイクが50万ルの金を支払わないメリー・アンに送った殺し屋から作った人肉ソーセージだった。
それを受取ったジェイクはメリー・アンとウィーニーの殺しを旧知のニックに依頼する。ニック、ジェイク、メリー・アンは、今はメリー・アンの愛人におさまっているクララベルという女をかつて争った間柄だった。そのままニックは昔からの仲間である運転手のシェイの運転する自動車でジェイクの3人の若い子分デラニー、オブライエン、ショーネシーと共に夜を徹してカンザス・シティに向かった。
ニックの一行がメリー・アンの本拠地に乗り込む。広大な牧場の先にある工場では奇妙なパーティーが開かれていた。草の敷かれた柵の中に牛の代わりに麻薬で朦朧とした状態の裸の娘たちが展示されていた。人身売買もメリー・アンのビジネスだった。メリー・アンは50万ドルの返済を拒否しシカゴという大都市への反感を顕わにする。「助けて、お願い」とつぶやく娘をニックは買い取って帰る。
その娘ポピーは高級ホテルの一番豪華な部屋で正気に返る。慣れない高級ホテルで、しかもニックがポピーのためにシェイに買わせたドレスがセクシーすぎてポピーは目立ってしまう。でもポピーは、紳士で自分を大切にしてくれるニックを愛し始める。妹同然のバイオレットとミズーリ州の極悪な孤児院で育てられたというポピーの身の上話をニックは聞く。
ニック一行はポピーを連れてメリー・アンに「招待」された、郡の農業祭に行く。家畜の品評会の他に遊具や出店や様々なアトラクションがあり、子供から老人まで多くの人でにぎわっている。メリー・アンはクララベルを、ウィーニーはお気に入りのバイオレットを連れてきていた。バイオレットがウィーニーのナイフを奪おうとして気づかれて殴られたことから祭は混乱に陥る。
ポピーをかばいながら逃げるニックをメリー・アンの手下たちがショットガンを手にして追い、二人を助けようとするオブライエンが撃ち殺される。ニックとポピーは林を抜けて畑に隠れて追手を撒いたかと思われたが、草を刈り取り立方体に結束する機械が二人を追いかけ始める。二人が刈り取られかけた時、間一髪でシェイたちが無人の自動車を機械に正面衝突させ、機械の運転手を射殺する。機械は止まらず、自動車はつぶされて草といっしょに結束される。
ニックはミズーリ川の岸に係留されている大型ボート、クララベル号にクララベルを訪れる。クララベルはニックをベッドに誘うが、ニックは彼女の高飛車な悪女ぶりが気に入らず、ボートを係留していたロープを解いて去る。ホテルに戻ったとき、ちょうどデラニーが救急車で運ばれていく。メリー・アンの手下が襲撃してポピーを連れ去ったのだった。
ニックたちは広大なひまわり畑からメリー・アンの本拠地に近づこうとするが、待伏せされショーネシーが重傷を負う。ニックは通りかかった大型トラックを、機関銃をもって乗っ取る。トラックをメリー・アンの巨大な納屋に隣接する温室に突っ込ませる。ポピーを人質にして兄弟は納屋の屋根裏側に立てこもっていたが、ニックはまずメリー・アンを撃ち落し、逆上してつかみかかってくるウィーニーも殺した。苦痛のせいで、動物なら殺すところだからと自分を殺してくれるように頼むメリー・アンに、ニックは「お前は人間だ」と言ってポピーを連れて去っていく。
ニックたちはバイオレットも救出し、ポピーのいた孤児院に行き、不幸な孤児たちを解放した。
以上、映画「ブラック・エース」のあらすじと結末でした。
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