死の接吻の紹介:1947年アメリカ映画。当時アメリカで流行した「復員兵の苦難」をテーマにした映画のひとつで、フィルム・ノワールの古典的名作。何と言っても話題になったのがリチャード・ウィドマークの強烈な演技(これがデビュー作)で、車椅子の女性を階段から突き落とす場面はその残酷さで有名です。
監督:ヘンリー・ハサウェイ 出演:ヴィクター・マチュア(ニック・ビアンコ)、ブライアン・ドンレヴィ(ルイス・ダンジェロ)、コリーン・グレイ(ネッティ)、リチャード・ウィドマーク(トミー・ユードー)、カール・マルデン(ウィリアム)、ほか
映画「死の接吻(1947年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「死の接吻(1947年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「死の接吻(1947年)」解説
この解説記事には映画「死の接吻(1947年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
死の接吻のネタバレあらすじ:起
クリスマスの前夜、買い物客で混雑するニューヨークのマンハッタン。高層ビルの24階にある宝石店に3人の男が強盗に入ります。店員が警報ボタンを押したために警官たちが駆けつけ、1人が足を撃たれて逮捕されます。
彼の名前はニック・ビアンコ。もともと悪い男ではないのですが、戦争から帰ってきてから仕事がなく、仕方なく犯罪に手を染めたのです。犯罪組織の弁護士から「黙っていれば服役中も妻子の面倒を見てやる」と言われ、ニックは黙秘を続け、そのまま刑務所へ。
死の接吻のネタバレあらすじ:承
しかし弁護士の言葉は全くの嘘でした。それどころか、妻は誰からの援助もなく極貧生活を送り、さらに組織の人間によってレイプされて自殺を遂げてしまいます。おかげで娘たちも現在は孤児院ぐらし。ニックはそれらのことを面会に来た元ベビーシッターのネッティから知らされます。
すぐにニックは地方検事のルイス・ダンジェロと話をし、組織についての情報を提供。さらに組織の人間と接触することを約束し、保釈されます。ニックはネッティに自分の思いを告白し、彼女と暮らすことに。もちろん孤児院にいた娘たちも引き取ります。
死の接吻のネタバレあらすじ:転
ニックはダンジェロとの約束通り、組織の人間と接触。相手はシンシン刑務所で一緒に刑期を務めたことのあるトミー・ユードーという男。彼は人を殺すことで快感を覚える異常者で、最近も組織から逃げ出した男の母親を車椅子ごと階段から突き落としたばかりでした。
ユードーと付き合ううちに彼が以前犯した殺人の証拠をつかみ、ニックはダンジェロに報告。ユードーは裁判にかけられますが、ニックも仕方なく証言台に立ちます。ところが証拠不足のためにユードーは無罪に。彼が復讐にやってくることは確実です。
死の接吻の結末
案の定、釈放の日の夜にユードーはニックの家にやってきました。ダンジェロと警官たちが守ってくれたためにその時は無事におさまりますが、こんな状況が長く続くわけがありません。ニックは一計を案じ、自らユードーのいるレストランに出向きます。
そしてダンジェロたちを呼び寄せた上でユードーに自分を襲わせ、彼を逮捕させるのです。避難させていたネッティと子供たちも無事ニックのもとに。これで彼らは幸せに暮らすことになります。
以上、映画「死の接吻」のあらすじと結末でした。
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