チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密の紹介:2012年アメリカ映画。ガレージセールで手に入れた魔法瓶から大金を発見してしまったポルノ女優のジェーン。ジェーンは罪悪感から持ち主の老女の手助けをしようと考え始め、やがて二人の間に奇妙な友情が生まれていく。二人の女性の世代を超えた心の交流を温かな眼差しで描いたヒューマンドラマです。
監督:ショーン・ベイカー 出演者:ドリー・ヘミングウェイ(ジェーン)、ベセドカ・ジョンソン(セイディー)、ステラ・メイブ(メリッサ)、カレン・カラグリアン(アラシュ)、ほか
映画「チワワは見ていた」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チワワは見ていた」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「チワワは見ていた」解説
この解説記事には映画「チワワは見ていた」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密のネタバレあらすじ:起
舞台はロサンゼルス。ポルノ女優のジェーンはある日ガレージセールで老女セイディーから魔法瓶を購入しました。家へ持ち帰り、魔法瓶を洗おうとしたところ、中から一万ドルもの大金が出てきました。同居人の友人メリッサに相談したところ、相手が金に困っているようならば返すし、困っていなければネコババすると答えます。良心の呵責に耐えかえたジェーンは魔法瓶を返しにいきますが、返品は受け付けないと門前払いされてしまいます。
ジェーンはせめてもの罪滅ぼしにと一人暮らしのセイディーの送迎をすることを思いつき、彼女に近づきます。ジェーンは買い物後タクシーを拾おうとしていたセイディーに話しかけ、強引に車に乗せると、家に上がり込みます。セイディーはジェーンを詐欺師だと思い込み、警戒しますが、接点を持ちたいジェーンは必死に打ち解けようと話しかけます。
チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密のネタバレあらすじ:承
孤独なセイディーの唯一の趣味はビンゴゲームを楽しむことでした。後日ジェーンはセイディーが参加するビンゴ大会に押しかけていき、自宅まで車で送ります。しかし車中でセイディーが催涙スプレーをジェーンにかけはじめ、詐欺師だとわめき始めます。警察まで出動する騒ぎとなり、懲りたジェーンは一人家へ帰っていきます。ジェーンはセイディーから謝罪の電話を受けます。セイディーは詐欺師だと疑ったことを反省しており、また送迎をお願いしたいと頼んできました。ジェーンは愛犬スターレットを連れてセイディーの自宅に遊びに行きます。
バルコニーでお茶をしながらセイディーが未亡人であること、夫の職業がギャンブラーだったことが判明します。家に引きこもりがちなセイディーを外に連れ出したいジェーンは翌日一緒に朝食を取ろうと誘います。ジェーンはそれとなく魔法瓶について聞き出そうとしますが、セイディーは大金をしまい込んだことなどすっかり忘れてしまっています。ジェーンはセイディーが一生使いきれないほどの大金を持っていることを知ります。そして免許を返納して以来夫に会えていないと嘆くセイディーのため、お墓へ連れて行ってあげる約束をします。
チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密のネタバレあらすじ:転
墓参りをし、カフェでお茶をしていたところ、メリッサから事務所まで送ってほしいと頼まれ、ジェーンは途中で彼女を拾います。金に困っているメリッサは給料を踏み倒されたと事務所で騒ぎ出し、事務所から謹慎を言い渡されてしまいました。一方新作の撮影に臨むことになったジェーンはメリッサに留守番を頼みますが、メリッサはジェーンの部屋で大金を発見してしまいます。ジェーンはセイディーから恋人はいないのかと尋ねられますが、仕事の関係で恋愛はできないのだと答えます。ポルノ女優をしていることは打ち明けられませんでした。
二人はセイディーと夫が初デートをしたという動物園へ行ってみますが、すでに動物園は閉館していました。ジェーンの出演したDVD作品が発売されることになり、PRのため遠出をすることになったジェーンはスターレットの世話をセイディーにお願いします。しかし庭の手入れをしている間にスターレットがいなくなってしまいます。セイディーは近所を探し回って疲れ切ってしまうのでした。そして仕事を終えてもどってきたジェーンにこれ以上関わるのはうんざりだと告げ、家に引きこもってしまいます。
チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密の結末
メリッサの彼氏がポルノ映画の撮影場所にアパートを使い始め、ジェーンは居場所を失っていきます。そんな中セイディーがビンゴで賞金を手にします。ジェーンとセイディーはパリ旅行の計画を立てます。パリはセイディーがずっと行きたがっていた場所でした。しかしそれを知ったメリッサは大金を旅行につぎ込むなんてどうかしていると激怒し、ジェーンと大喧嘩になります。ジェーンは家を出ていくことになりました。怒りが収まらないメリッサはセイディーの家を訪ね、ジェーンは金を盗んだ罪悪感から親切にしているだけだと打ち明けます。
しかしセイディーは真実を知っても取り乱すことはありませんでした。そしてパリに旅立つ日がやってきました。二人は空港に行く途中でセイディーの夫の墓へ立ち寄ります。セイディーに頼まれ、墓に花を手向けに行くと、亡き夫の墓石には偉大なる父親と刻まれていました。さらにその隣にはセイディーの娘の墓がありました。ジェーンはセイディーが夫と娘を失っていたことを知るのでした。ジェーンはセイディーの待つ車へと戻っていきます。
主人公はセイディーに母親をセイディーはジェーンに娘を、心のどこかで感じていた。その思いがわかるラストシーンがじわじわっと来る作品。