愛を歌う花の紹介:2016年韓国映画。1943年妓生(キーセン)養成学校にいた無二の親友の二人、歌姫と言われるソユルとヨニ、そしてソユルの恋人で作曲家のユヌの三人の悲しい恋の物語と日本統治時代の朝鮮を舞台に描いた作品です。
監督:パク・フンシク 出演:ハン・ヒョジュ(ソユル)、ユ・ヨンソク(ユヌ)、チョン・ウヒ(ヨニ)、パク・ソンウン、チャン・ヨンナム、イ・ハンウィ、リュ・ヘヨン、ほか
映画「愛を歌う花」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛を歌う花」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
愛を歌う花の予告編 動画
映画「愛を歌う花」解説
この解説記事には映画「愛を歌う花」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛を歌う花のネタバレあらすじ:起
妓生(キーセン)養成所。大成券番では生徒のソユルの歌声が響きます。ソユル達が入浴中、中庭で怒鳴り声がし皆で覗いていると女の子が養成所に養父から売払われる所でした。その子の名はヨニ、いつしか親友になった2人でした。
2人は大成券番を卒業、ソユルは初任給を全て養父に渡したヨニに欲しがっていた一枚の人気歌手イ・ナニョンのレコードをプレゼントします。ソユルにはユヌという恋人がいて結婚を考えていましたがユヌの母親に反対されていました。ソユルはユヌに連れられ歌手イ・ナニョンに会い、そこで初めてユヌが作曲家だということを知ります。ソユルは券番の人と共に来たヨニに変わってお座敷に出る為にナニョンのファンのヨニを残し帰りました。
愛を歌う花のネタバレあらすじ:承
そしてその夜ソユルは警務局長平田のお座敷に呼ばれ夜を共にする準備が整っていましたが丁重に断ったソユルでした。翌日ユヌと昼食に行ったソユルにユヌは自分の作った歌を歌ってほしいと言いますが私は正歌が好きと言うソユルをユヌは貧困層の暮らす街並みに連れて行き「彼らが求めているのは自然にこぼれる笑いや涙さ」と言います。ユヌさんの歌は歌いたい“朝鮮の心”になりたいと言い、ユヌとソユルは軽くキスをします。
ナニョンのコンサートにヨニと共に行ったソユルでしたが、ナニョンから歌を聞かせて欲しいと言われステージに呼ばれたのはヨニでした。ヨニの声を気に入ったユヌはヨニを呼び出し歌を出そうと言います。ヨニはソユルに「歌手にならなきゃ、“朝鮮の心”にふさわしい声の持ち主だって」そう言うとソユルは雨の中傘もささずにユヌを尋ね「ユヌさんの曲を歌いたい」と泣きじゃくります。
愛を歌う花のネタバレあらすじ:転
ヨニは歌手になり流行歌を歌う為養成所を出て行きます。ソユルはレコーディング中のヨニ達にお弁当を差し入れに行き、ヨニは出来上がったレコードをソユルに届けに行きます。ヨニの公演後の打ち上げの席でヨニはソユルと共に歌を歌います。打ち上げが終わり、ヨニと2人きりになったユヌは足を痛めたヨニの手当てをしながら心配のあまりにヨニを怒鳴りどちらからとも無く抱き合いキスを交わします。その姿を花束を渡そうと戻ったソユルが見てしまい養成所に戻ったソユルは大切な髪を鋏で切ります。
髪を切ったソユルは警務局長平田を訪ね「歌手になりたいです」というと身体を許します。すると新聞にまで掲載されていたヨニの歌は警務局長に不可の印を押されレコードは全ての店から回収され、反対にソユルは警務局長平田の力で“女の微笑”という題名の歌謡曲のレコードを出しますがソユルの声は歌謡曲には向いていないと言われます。酒を飲んで軍人相手にけんかをし投獄されたユヌがヨニとイタリアに行く事を知ったソユルはユヌに面会に行き、自分の所に帰ってと言いますがユヌに「忘れてくれ」といわれ平田にずっと投獄していて欲しいと頼みます。一方ユヌの事を知らないヨニはソユルを尋ねますがソユルは何も知らないし「ユヌを信じちゃ駄目よ」と言い、どこかで歌いたいと言うヨニに警務局長専属歌手という名目で娼婦をさせます。娼婦にさせられたヨニは乱暴されそうになり相手の軍人を殺します。
愛を歌う花の結末
養成所に駆け込んだヨニをソユルは守ろうとしますがソユルの制止を振り払い外に出て射殺されます。ソユルはユヌに「私の為に曲を書いて」「約束したでしょ書いてくれると誓ったわ」と言います。ユヌはその後列車に飛び込み亡くなります。
時は流れ老いたソユルはヨニに成りすまし未発表のまま終った“朝鮮の心”を歌います。帰ろうとするソユルはTV局の人に呼び止められます。そしてそこで聞いた曲はユヌの最後の手紙の裏に書かれた曲“愛と嘘”。悲しく流れるその曲を聴きながらソユルの目には養成所での幼かった自分の姿とヨニの姿が映っていました。
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