吹き荒ぶ風の紹介:1953年アメリカ映画。アルゼンチン出身で多数の国で映画の仕事をしたヒューゴ・フレゴネーズの監督作。ゲイリー・クーパー演じる油田堀りが盗賊団によって、そして大女優バーバラ・スタンウィック演じる元恋人の妄執によって苦しめられる。『脱出』(1944年)に少し、『夜までドライブ』(1940年、日本未公開)にかなり似たストーリーです。
監督:ヒューゴ・フレゴネーズ 出演者:ゲイリー・クーパー(ジェフ・ドーソン)、バーバラ・スタンウィック(マリーナ・コンウェイ)、ルース・ローマン(サル・ドネリー)、アンソニー・クイン(パコ・コンウェイ)、ワード・ボンド(ダッチ)、ほか
映画「吹き荒ぶ風」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「吹き荒ぶ風」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「吹き荒ぶ風」解説
この解説記事には映画「吹き荒ぶ風」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
吹き荒ぶ風のネタバレあらすじ:一文無しの油田堀り
南米某国の油田地帯でジェフとダッチは石油を採掘して一山当てようとしていたが油井を盗賊団に破壊されて無一文になる。職を求めてやってきた街で二人は、運悪く帰国する金のないアメリカ娘サルと出会う。そして、旧友で今は石油採掘事情で成功しているパコに再会する。妻のマリーナとこの町に住んでいるパコは、採掘経験の豊富なジェフに自分の片腕として働いてほしいと言うがジェフは拒絶する。昔彼とマリーナが恋仲だったからだ
吹き荒ぶ風のネタバレあらすじ:割の合わなかった仕事
金のためにジェフとダッチはニトログリセリンをトラックで運搬するきわめて危険な仕事をひきうけていた。盗賊団の襲撃をうけダッチが足を負傷して入院するはめになったが仕事は果たした。サルと同じテーブルで食事をしていた依頼主のジャクソンにジェフは報酬の800ドルを要求するが彼は支払いを後に延ばそうとする。サルがジャクソンの財布には金があるというのでジェフはジャクソンを打ちのめす。ジャクソンは金を払わずに翌朝船で旅立つつもりだったことがわかる。ジェフは800ドルを財布から抜き200ドルを帰国資金としてサルにあげたが、残りの600ドルは警官に取り上げられてしまう。ジャクソンは皆に借金をしていたからである。結局ジェフはパコの下で働くより他なくなる。
吹き荒ぶ風のネタバレあらすじ:油井に迫る危機
マリーナは機会をとらえてはジェフに言い寄り、彼とよりを戻そうとするが、ジェフはマリーナを遠ざけ、彼女は傷つく。一方、サルは帰国せずにカジノのディーラーの職を得てジェフに200ドルを返す。そのころ盗賊団はパコの油井に狙いを定めていた。パコとジェフを捕まえて金貨で5万ドル出さなければパコの18ある油井を全て爆破すると脅迫してから解放する。ジェフはパコに盗賊団の要求に乗ったらいつまでも金を要求されると主張する。
吹き荒ぶ風のネタバレあらすじ:意地の張り合い
そのとき一つの油井が破壊の危機に。ジェフは身を挺して石油によって吹き上げられる爆弾を受け止め火傷を負う。ジェフの火傷を心配して行った病院でまたもジェフに拒絶されたマリーナはカジノでサルに会い、ジェフをめぐってさや当てを演じる。一方、パコは危険な仕事をジェフに委ねてしまった自分を恥じて酒場で荒れる。妻が愛しているのはジェフの方だと広言するが、ジェフに対して盗賊団と戦う決意を告げる。しかし、直後にパコはマリーナに油井に突き落とされて死ぬ。そこに現れたジェフにマリーナはパコが事故で油井に落ちたと話す。
吹き荒ぶ風の結末:盗賊団を迎え撃つ
警官たちが集まり盗賊団を迎え撃つ準備が整う。この期に及んでマリーナはジェフに求婚するがジェフは間もなくここを去ると言う。あの女のためかと問うマリーナのことばによってジェフは自分がサルを愛していることに気づく。そして逆上したマリーナは自分がパコを殺したことをしゃべってしまう。盗賊団の襲撃が始まり、盗賊団の頭目をジェフは殺すが、マリーナは戦いのさなかに命を落とす。ジェフとサルは、退院したダッチと共に旅立つ。
以上、映画「吹き荒ぶ風」のあらすじと結末でした。
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