ジャッジ・ドレッドの紹介:1995年アメリカ映画。ジョン・ワーグナーとカルロス・エズキエラによるイギリスの同名人気コミックをシルヴェスター・スタローン主演で映画化した近未来SFアクションで、2012年にはリブート版が製作・公開されています。犯罪はびこる近未来を舞台に、あらぬ疑惑をかけられた伝説の法の執行人が黒幕による壮大な陰謀に立ち向かいます。
監督:ダニー・キャノン 出演者:シルヴェスター・スタローン(ジャッジ・ジョゼフ・ドレッド)、アーマンド・アサンテ(リコ)、ダイアン・レイン(ジャッジ・ハーシー)、マックス・フォン・シドー(ファーゴ長官)、ロブ・シュナイダー(ハーマン・“ファージー”・ファーガソン)、ユルゲン・プロホノフ(ジャッジ・グリフィン)、バルサザール・ゲティ(メイソン・オルメイヤー)、ジョアン・チェン(イルザ博士)ほか
映画「ジャッジ・ドレッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャッジ・ドレッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャッジ・ドレッドの予告編 動画
映画「ジャッジ・ドレッド」解説
この解説記事には映画「ジャッジ・ドレッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャッジ・ドレッドのネタバレあらすじ:起
西暦2139年。核戦争により世界は荒廃、生き残ったわずかな人々は“メガシティ”と呼ばれるいくつかの巨大都市での生活を余儀なくされていました。しかし、メガシティも人口の急激な増加により治安が悪化、犯罪が多発して警察機能も麻痺していきました。そこでメガシティ側は街の治安を維持するため、ごく一握りのエリート戦士からなる“ジャッジ”に警察や司法、そして死刑執行の権限を与える“ジャッジ・システム”を施行しました。
ある日、アスペン刑務所から刑期を終えた元受刑者たちがメガシティに帰還してきました。6ヶ月の刑期を終えたハーマン・“ファージー”・ファーガソン(ロブ・シュナイダー)もその一人でした。しかし、ジャッジからファージーに割り当てられた新たな居住エリアは、常日頃から住民の暴動が絶えないスラム街であり、ファージーは暴徒の一団に捕らえらて無理やり暴動に参加させられました。
ジャッジのハーシー(ダイアン・レイン)らが鎮圧に出動しましたが暴徒の勢いを止められず、応援としてジャッジの中でも伝説的であり、犯罪者から恐れられる存在のジャッジ・ドレッド(シルヴェスター・スタローン)が出動、ハイテク装備を駆使して瞬く間に暴動を鎮圧すると、その場で暴徒たちに刑を与えていきました。そして逃げようとしたファージーもドレッドに逮捕されて懲役5年の刑を受けることになり、「俺は無実だ!これは冤罪だ!」と叫びながら連行されていきました。
ジャッジ・ドレッドのネタバレあらすじ:承
ジャッジ評議会では、人口増加に伴う暴動の多発に対する対策が協議されており、グリフィン副長官(ユルゲン・プロホノフ)はジャッジの増員と罰則の強化を訴えましたが、ファーゴ長官(マックス・フォン・シドー)は人々に抑圧を強いるべきではないと否定的でした。
ドレッドの強引なやり方にマスコミから疑問の声が上がるなか、ドレッドの能力の高さを常日頃から買っていたファーゴ長官は彼に新人ジャッジの教官役を依頼しました。教官役を引き受けたドレッドは、新人たちに大切なものはハイテク装備よりも“法”であり、引退したジャッジは“呪われた大地”と呼ばれる放射能で汚染された区域に一人で向かわねばならず、そこでならず者たちに法を教えながら一人で死んでいかなければならないこと、その覚悟がなければ今すぐジャッジを辞めるよう覚悟を迫りました。
その頃、アスペン刑務所では、かつてジャッジでありながら職務乱用で罪なき人々を大量に殺戮して服役していたリコ(アーマンド・アサンテ)が脱獄、メガシティに戻るなりジャッジ時代の武器と装備、そして長年骨董店の倉庫で眠っていた太古のロボットを強奪しました。
ジャッジ・ドレッドのネタバレあらすじ:転
ドレッドの強引ともとれる手法を批判、ジャッジ・システムそのものに疑問を投げかけていたテレビレポーターが殺害されました。監視カメラの映像などから何とドレッドに殺害容疑がかけられてしまい、ドレッドは裁判にかけられることになりました。ハーシーは監視カメラの映像が不鮮明であり証拠にはなり得ないと懸命にドレッドを弁護しましたが、殺害に使われた銃がドレッドのものであったことから、ドレッドは無実を訴えるも窮地に追い込まれてしまいます。
このままではドレッドの死刑判決は確実であり、またジャッジ評議会が世間にひた隠しにしている“ヤヌス・プロジェクト”が明るみになってしまうことから、ファーゴ長官は自らの引退と引き換えにドレッドを終身刑に減刑し、疑いが晴れるまではアスペン刑務所に収監しておくことにしました。ファーゴ長官はジャッジの掟に従って呪われた土地へと旅立ち、ドレッドはアスペン刑務所に護送されることになりましたが、輸送機は荒野の無法者エンジェル一家に撃墜され、ドレッドは以前逮捕したファージーと共に捕えられてしまいます。一方、リコは密かにグリフィン副長官に近づき、グリフィン副長官はイルザ博士(ジョアン・チェン)と共に“ヤヌス・プロジェクト”を再起動させようと目論みました。
ジャッジ・ドレッドの結末
捕えられたドレッドとファージーの元にファーゴ長官が現れ、自らを犠牲にしてドレッドたちを救いました。ファーゴ長官は死の間際に“ヤヌス・プロジェクト”の全貌について語り始めました。それは遺伝子工学を駆使して人工的に理想的なジャッジを作り上げる計画であり、ドレッドとリコはその産物だというのです。しかし、ドレッドのかつての親友であったリコは失敗作であり、リコはドレッドの手で処刑されたことにしてアスペン刑務所に送られ、計画も封印されていたのです。
グリフィン副長官はリコを使い、各地に意図的に暴動を起こさせ、これを口実にジャッジの増員を図ろうとしましたが、メガシティの支配を目論むリコはロボットを使ってグリフィン副長官を抹殺、大量のクローンを生み出して街に放とうと目論みました。
ドレッドはファージーと共にメガシティに戻り、ハーシーと協力してジャッジ評議会のタワーへと潜入しました。ドレッドはリコから手を組まないかと持ち掛けられましたが拒絶、ファージーは負傷しながらもロボットを倒しました。ドレッドはリコと死闘を繰り広げ、死刑を宣告するとリコをタワーの頂上から突き落として倒しました。ドレッドを殺そうとしたイルザ博士もハーシーに倒され、これでドレッドの疑いは晴れることになりました。ドレッドは街の治安を守るため、新たな任務へと赴きました。
以上、映画「ジャッジ・ドレッド」のあらすじと結末でした。
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