ワーロックの紹介:1959年アメリカ映画。1958年に出版されたオークリー・ホールの『Warlock』を映画化した西部劇で、アメリカ・ユタ州の無法者に支配された田舎町ワーロックを舞台に、無法者一味から手を洗って郡保安官補になった男と保安官として雇われたガンマンの生き方の違いを浮き彫りにしていきます。
監督:エドワード・ドミトリク 出演:リチャード・ウィドマーク(ジョニー・ギャノン)、ヘンリー・フォンダ(クレイ・ブレイスデール)、アンソニー・クイン(トム・モーガン)、ドロシー・マローン(リリー・ダラー)、ドロレス・マイケルズ(ジェシー・マーロー)、トム・ドレイク(エイブ・マキューン)、デフォレスト・ケリー(カーリー・バーン)、ウォーレス・フォード(ハロウェイ判事)、フランク・ゴーシン(ビリー・ギャノン)、ウォルター・コイ(ロイ・トンプソン)、L・Q・ジョーンズ(フェン・ジッグス)、ゲイリー・ロックウッド(ギャングの一員)ほか
映画「ワーロック(1959年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ワーロック(1959年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワーロックの予告編 動画
映画「ワーロック(1959年)」解説
この解説記事には映画「ワーロック(1959年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ワーロックのネタバレあらすじ:起
1881年。アメリカ・ユタ州の田舎町ワーロックは無法者エイブ・マキューン(トム・ドレイク)一味に支配され、保安官補ロイ・トンプソン(ウォルター・コイ)を追い出しては悪逆の限りを尽くしていました。ただ、一味の中でもジョニー・ギャノン(リチャード・ウィドマーク)だけはマキューンのやり方に嫌気が差していました。
マキューンに苦しめられる町の住民たちは集会を開き、凄腕ガンマンのクレイ・ブレイスデール(ヘンリー・フォンダ)を新たな保安官として雇うことにしましたが、ブレイスデールには常に評判の悪いトム・モーガン(アンソニー・クイン)が付きまとっていることが住民にとっては不安の種でした。それでもクレイは酒場でマキューン一味に脅しをかけ、町から追い払うことに成功しました。ギャノンはこれを機にマキューン一味と決別して町に残ることにし、ブレイスデールに不信感を抱いていた町の女性ジェシー・マーロー(ドロレス・マイケルズ)は誤解を解いて次第に心を通わせ合うようになっていきました。
ワーロックのネタバレあらすじ:承
ある日、モーガンは元恋人でブレイスデールと因縁のあるリリー・ダラー(ドロシー・マローン)が駅馬車でワーロックに近づいていることを知り、町の外れで彼女を待ち構えていたのですが、リリーはその前にマキューンの手下でギャノンの弟のビリー(フランク・ゴーシン)らに襲撃されました。リリーは何とかワーロックに辿り着き、知らせを受けたブレイスデールはビリーたちを逮捕しました。
ブレイスデールはビリーたちを私刑にかけようとする住民たちを制し、郡保安官に引き渡しました。その際に郡保安官はワーロックに郡保安官補を置こうと提案しましたが住民たちは誰一人として名乗り出ず、ブレイスデールのやり方に疑問を抱くギャノンが引き受けることにしました。リリーは誠実なギャノンに心を寄せていくようになっていき、ブレイスデールはジェシーとの結婚を決意しましたが、モーガンは唯一自分を“人間”として認めてくれたブレイスデールがいつか自分を見限るのではないかと不安になっていきました。
ワーロックのネタバレあらすじ:転
裁判で無罪になったビリーたちはブレイスデールに復讐するためワーロックに舞い戻り、ギャノンはビリーを止めようとしましたが、兄を振り切ったビリーはあえなくブレイスデールに射殺されました。
その後、ワーロックに舞い戻ってきたマキューンは再び町を牛耳り、ブレイスデールを排除しようとしました。モーガンはブレイスデールに身を引かせようとしましたが、彼はもはやモーガンの助けを必要とはしていませんでした。
ギャノンは郡保安官補の立場から、ブレイスデールやモーガンにマキューンには手出しをしないよう警告、自らマキューンの元に出向いて町への出入り禁止を通告しますが、マキューン一味はギャノンにリンチを加えて右手をナイフで傷つけました。ギャノンに同情する一味のカーリー(デフォレスト・ケリー)はギャノンに町から出るよう説得しますが、ギャノンは既にたった一人でマキューン一味に立ち向かう決意を固めていました。ギャノンの想いを知ったリリーはブレイスデールに助けを求め、ブレイスデールも加勢しようとしましたがモーガンに引き留められました。
ワーロックの結末
ギャノンはカーリーや住民たちの協力を得てマキューン一味を壊滅しました。ブレイスデールはかつて別れて他に男を作ったリリーに復讐するために自分を利用して男を殺させたモーガンを非難、モーガンは町を支配するにはギャノンを殺すしかないと提案しましたが聞き入れられませんでした。モーガンは酒に溺れては銃を乱射、ブレイスデールから町を出るよう説得されましたが、町の住人やリリーから軽蔑の目を向けられて絶望したモーガンはブレイスデールを挑発して自らを殺させました。
ブレイスデールはモーガンを侮辱した住民たちに絶望、ギャノンはそんなブレイスデールに町から出ていくよう命じ、二人は決闘でケリをつけることになりました。ギャノンはリリーに自分は逃げるわけにはいかないと伝えて彼女を抱きしめ、他の土地に移住する意思を固めたブレイスデールはジェシーを伴おうとしましたが、彼女はモーガンの代わりにはなれないとして同行を拒否してしまいました。
翌日、ブレイスデールとギャノンは決闘の場に挑み、ブレイスデールはギャノンに一瞬早く銃を向けましたが、笑みを浮かべながら銃を捨て、町から立ち去っていきました。リリーはブレイスデールを尊敬の眼差しで見送るギャノンに寄り添い、ジェシーはいつまでもブレイスデールが去っていく様をみつめていました。
以上、映画「ワーロック」のあらすじと結末でした。
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