映画「リミット：ゼロ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リミット：ゼロの紹介：2017年ドイツ映画。廃墟となった水力発電所を舞台に、陰謀に巻き込まれていく廃墟マニアたちの闘いを描いたドイツ発のアクション・スリラー作品です。ガイドと共に廃墟巡りをしていた女性都市探検家と友人が武装兵に襲撃されたことをきっかけに、廃墟に隠された思いもがけない衝撃の真実を知っていくことになります。
監督：マヌエル・フォーゲル 出演者：ヴィヴィアナ・ロス（ジェシカ・スターリング）、ベネディクト・ブラスコヴィッチ（マーカス・ジャガー）、マイク・ファン・エッペレ（マイク）、カトリン・アナ・シュタール（ナタリア・オーロー）、ピーター・フックス（ジェシカの父）ほか
この解説記事には映画「リミット：ゼロ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
都市探検家で廃墟マニアの女性ジェシカ・スターリング（ヴィヴィアナ・ロス）は廃墟や廃工場跡などを探検してはその光景を写真や動画に収め、ネット上にアップすることを生業としていました。この日、ジェシカは物理学で博士号を持つ友人の男性マーカス・ジャガー（ベネディクト・ブラスコヴィッチ）を誘い、地図に載っていない工場跡地を探検しに出発しました。
ジェシカとマーカスはガイドのマイク（マイク・ファン・エッペレ）という男を雇い、森の中を進んで今は廃墟となっている水力発電所の跡に辿り着きました。興奮を隠せないジェシカは無我夢中で写真を撮っていましたが、いつの間にかマーカスが姿を消していることに気が付きました。ジェシカはマイクと共にマーカスを探して廃墟の奥へと足を踏み入れましたが、ロッカールームのロッカーの中から腐乱した死体を発見して驚愕しました。この死体は、5年前にこの辺りで行方不明になっていた男の死体でした。
不安を感じ始めたジェシカとマイクは何やら不穏な物音に気付き、咄嗟に物陰に隠れたところ、その場に武装した集団が現れました。ジェシカたちは武装集団たちの無線通信の内容から、マーカスが兵士たちに捕えられてしまったことを悟りました。
ジェシカはマイクの反対を押し切ってマーカスを救出することを決意、武装集団たちに嗅ぎつかれないよう密かにマーカスの元へと向かいましたが見つかってしまい、発砲されて逃げ惑っているうちにジェシカはマイクとはぐれてしまいます。
ジェシカは何とかマーカスの居場所へと辿り着きましたが、そこではマーカスが武装集団の女ボスのナタリア（カトリン・アナ・シュタール）から拷問を受けているところでした。ナタリアはマーカスが誰に送り込まれたのか尋問していましたが、身に覚えのないマーカスはただ廃墟を見に来ただけだと主張しました。そこに何と武装したマイクが現れ、マーカスの見張りの者たちを射殺すると何とマーカスを銃撃してしまいます。ジェシカのスクラップブックが防弾を果たしてくれたおかげで命拾いしたマーカスはジェシカと合流しましたが、そこに現れたナタリアと格闘になりました。ジェシカはナタリアを配電盤に投げつけて気絶させると出口へ急きました。その途中、ジェシカは内部に研究所のオフィスを見つけ、その中から父（ピーター・フックス）の写真を発見しました。
ジェシカは父がかつてこの研究施設で働いていたこと、そしてあのマイクが実は父の同僚だったことを知り、真相を確かめようとしましたがまたしても武装集団に取り囲まれてしまいます。窮地を救ったのはまたしてもマイクであり、マーカスは再び行方をくらましてしまいますが、ジェシカはマイクに連れられてある場所へ向かいました。
そこでジェシカは、父があらかじめ仕込んでいた自分の網膜情報である部屋のロックを開けさせられました。そこには何と大量のプルトニウムが貯蔵されておりましたが、間もなくナタリアが武装集団を率いて現れ、マイクはプルトニウムを奪って逃走してしまいました。ジェシカと駆け付けたマーカスはナタリアから、実はこの施設は水力発電所ではなく高速増殖炉を擁する原子力発電の試験施設であることを知らされ、かつてこの施設で事故が多発していたことから、ナタリアとその部隊は事故を隠蔽するために雇われたことがわかりました。
ジェシカたちは、マイクの狙いが奪ったプルトニウムを使ってメルトダウンを引き起こそうとしていることに気付きました。かつてこの研究施設の研究員だったマイクは事故で大量の放射能を浴びており、同僚の娘であるジェシカを利用して電力会社に復讐しようと目論んでいたのです。
ジェシカとマーカス、そしてナタリアはマイクをくい止めようとその後を追い、死闘の末にマイクを倒しましたが、既にメルトダウンのカウントダウンは始まってしまっていました。マーカスはメルトダウンを止めるには建屋内の冷却装置を手動で動かすしかないと気付き、ジェシカは危険を承知で冷却装置に向かい、まだ息のあったマイクと対決して倒すと間一髪で冷却装置を作動させ、メルトダウンをくい止めることに成功しました。廃墟から脱出したジェシカとマーカスはすぐに汚染除去部隊に通報、二人は改めて気持ちを寄せ合いました。
以上、映画「リミット：ゼロ」のあらすじと結末でした。
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