さらば愛しきアウトローの紹介:2018年アメリカ映画。1930年代の少年時代から強盗、逮捕と脱獄を繰り返してきたフォレスト・タッカーは、60歳を超えても「黄昏ギャング」なる犯罪組織を作り、強盗をやめません。そんな彼の強盗は笑顔で礼儀正しくという意外なスタイルでした。『さらば愛しきアウトロー』はタッカーを追う刑事と、恋愛関係になった女性との交流の様子が描かれます。ロバート・レッドフォード(1936年生まれ)の引退作とも呼ばれる作品。彼の演技は高く評価され、長い俳優人生の集大成とも言える作品です。
監督:デヴィッド・ロウリー 出演:ロバート・レッドフォード(フォレスト・タッカー)、ケイシー・アフレック(ジョン・ハント)、ダニー・グローヴァー(テディ)、チカ・サンプター(モーリーン)、トム・ウェイツ(ウォラー)、シシー・スペイセク(ジュエル)、ほか
映画「さらば愛しきアウトロー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さらば愛しきアウトロー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
さらば愛しきアウトローの予告編 動画
映画「さらば愛しきアウトロー」解説
この解説記事には映画「さらば愛しきアウトロー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さらば愛しきアウトローのネタバレあらすじ:起・心優しい銀行強盗のタッカー
1980年代、フォレスト・タッカー(ロバート・レッドファード)はテキサス州の小さな町で銀行強盗を行います。警察は無線でタッカーの特徴を連絡し、彼を追います。タッカーはネクタイにビジネススーツ姿、道路で車を直している女性ジュエル(シシー・スペイセクー)を助けようとします。警察のパトカーは、タッカーとジュエルの横を通り過ぎます。
タッカーとジュエルは小さなレストランで食事をしながら世間話をします。ジュエルはタッカーをセールスマンだと思っていましたが、タッカーは他人に聞こえないように自分は強盗だと紙に書きます。ジュエルは驚きますが、二人は気が合います。ジョン・ハント(ケイシー・アフレック)刑事はタッカーを追いますが、家に帰れば妻のモーリーン(チカ・サンブラー)と二人の子供がいます。タッカーは別の銀行でも、変装して紳士的な態度で銃を見せて強盗を行います。その後、銀行員はタッカーを礼儀正しい男だと証言します。
さらば愛しきアウトローのネタバレあらすじ:承・強盗を繰り返すタッカーと追うハント
タッカーは隠れ家に戻り、強盗仲間「黄昏ギャング」のテディ(ダニー・グローヴァー)、ウォラー(トム・ウェイツ)に会います。ハントは強盗のニュースを聞き、タッカーを追いかけます。タッカーは口座を開きたいと言い、銃を見せる手口を繰り返しますが、ある銀行で銀行勤務初日の女性に金を出せと言います。優しいタッカーは泣くその女性を励ますようなことまでします。その銀行員の女性は取り調べの中で、彼はハッピーに見えたと話します。
タッカーはジュエルの牧場を訪れ、彼女との恋愛関係を深めていきます。ミズーリ州の銀行で、タッカー、テディ、ウォラーの3人は銀行の下見と予行演習をして、強盗を行います。駆けつけたハントは、紙幣に書かれたタッカーからの応援メッセージを見ます。タッカーら3人は強盗後、車で逃走します。ハントは防犯ビデオのタッカーを見て、彼が笑っていることに驚きます。ハントはFBIから「この件は我々の仕事」だと言われますが、ハントはタッカーを諦められません。
さらば愛しきアウトローのネタバレあらすじ:転・ジョエルとの恋愛、ハントの執念
ハントは同僚からも、タッカーのことは諦めろと言われます。タッカーはジュエルの大きな牧場を訪れ、その後、銀行に行きます。タッカーは銀行員に、ジュエルの牧場の借金を現金で返済したいと申し出ます。銀行員は、ジュエルがこの銀行に来てサインをすることが必要だと言い、タッカーは諦めます。
タッカーを追うハントは、タッカーの姉妹や、昔の担当刑事らに会い、少年時代のエピソード、銃を見せるが撃たない犯罪と脱獄のやり方などを聞きます。悩むハントはビールを飲んでリラックスしますが、妻のモーリーンと食事に出掛けます。ハントたちが訪れたレストランでは、タッカーがジュエルと食事中でしたが、ハントは気づきません。タッカーはハントに気づき、トイレでハントの服装の乱れを直してやります。ひどく酔っていたハントでしたが、ようやくその男がタッカーだと気づきます。ハントは、タッカーに会った話をモーリーンにします。
さらば愛しきアウトローの結末:タッカーの強盗人生
タッカーはジュエルを家に送り届けます。タッカーが隠れ家に戻るとFBIが待ち構えていました。タッカーは逃げ、ジュエルの家に隠れます。結局タッカーは逮捕されてしまいます。テレビのニュースでは、テディの逮捕とウォラーの逃走のニュースが流れます。ハントがタッカーのもとを訪れ、以前強盗した際の、紙幣に書かれた励ましのメッセージを見せます。
刑務所にいるタッカーをジュエルが面会に訪れます。タッカーはジュエルに、10代の頃から16回もの強盗・逮捕・脱獄歴を書いたノートを見せます。ジュエルは「17」と空白のノートを見て、また脱獄するのか?と驚きます。しかし、タッカーは脱獄せず刑期を終えるのでした。
ジュエルが迎えに来て、タッカーは彼女と生活を始めます。ある日、ちょっと出かけると言ったタッカーは、ハントに電話します。驚くハント、タッカーは銀行に向かい、強盗を始めるようです。
以上、映画「さらば愛しきアウトロー」のあらすじと結末でした。
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