喜劇 右むけェ左!の紹介:1970年日本映画。自衛隊に体験入隊した下着会社社員たちが旧日本軍の秘密を暴く?芸能界に君臨していた渡辺プロが製作し東宝が配給。クレイジーキャッツの犬塚弘、ドリフターズのいかりや長介等、渡辺プロ所属のスターが大挙出演。でも前田陽一監督の過激な批評性は十分効いています。自衛隊創立20周年祝賀会で沢田研二等が所属していたタイガースや布施明が歌います。元ジャイアンツ投手のジャイアント馬場が野球の試合に助っ人で出場しています。
監督:前田陽一 出演者:犬塚弘(平山守)、堺正章(酒田正章)、なべおさみ(山辺収)、小松政夫 (丸田薫)、吉沢京子(よし江)、いかりや長介(ピンチー下着野球部監督)その他
映画「喜劇 右むけェ左!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「喜劇 右むけェ左!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「喜劇 右むけェ左!」解説
この解説記事には映画「喜劇 右むけェ左!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
喜劇 右むけェ左!のネタバレあらすじ:起・外国課新設
下着ショーの手伝いに来ていた、女性下着メーカー・クローバー商事の酒田正章が下着をジュースで汚してしまう。会社に連絡するが販売課納品係係長・平山守が代わりの下着の送り先を間違えてショーは台無しに。いつもぼさっとしていて失敗ばかりしている平山さんをなぜ首にしないのか。平山の味方は彼を「親方」と呼んで慕う部下の山辺収だけだった。
ところが会社に外国課が新設され、平山が課長となり酒田、山辺らが配属される。平山が戦時中ニューギニアで戦った以外は外国と縁のなさそうな、頼りない社員ばかり集められたのはなぜ?
喜劇 右むけェ左!のネタバレあらすじ:承・体験入隊
外国課の社員は体力とチームワークを鍛えるために自衛隊に体験入隊することになる。入隊した基地は平山が終戦を迎えた場所。軍隊生活を思い出して平山は大いに元気に。だが、彼にはこの基地に辛い思い出があった。終戦一週間前、不発弾処理に取り掛かろうというときに面会の女が来て、気をきかせて平山の仕事を代わってくれた桜田班長が爆死したのだ。そして平山は、当時彼と同じくこの基地で兵士だった、今は基地内のバーで働いている男から衝撃の告白をされる。
平山をスパイと疑う参謀の命令で男は、平山を殺害するために不発弾に細工をしたのだった。平山に思い当たる節は、本土決戦に備えた予備資金を入れた箱を埋めるという話を偶然聞いてしまったということだけだった。課長の話に酒田たちは、箱はどこだと騒ぎ始める。
喜劇 右むけェ左!のネタバレあらすじ:転・野球対決
平山と山辺は桜田班長の命日に班長の母親が養老院の職員よし江と共に慰霊に来ているのに出くわす。よし江に一目ぼれの山辺は軍資金さがしの意欲がいっそう増す。酒田たちは夜、資料館に忍び込み参謀の手帳を調べる。だが、その帰りについ女風呂をのぞいてしまう。彼ら同様体験入隊中のライバル会社、ピンチ―下着の女子野球部員が痴漢と騒ぐ。教官の伊藤2尉の発案でもめごとの決着は野球でつけることになる。
手帳から課員がメモしてきたことばから平山は軍資金の隠し場所の見当をつける。だが場所は立ち入り禁止の演習場。平山は試合で敵にライト方向に打たせろと命令。
試合が始まる。ピンチ―下着チームが一方的に打ちまくるが、なかなか平山の守るライトにボールが飛ばない。やっと彼のところに飛んだボールを平山はわざと蹴りだし、見張りの自衛官からボール探しのために立ち入り禁止区域に入る許可を得て、予想される箱の隠し場所に印をつける。
喜劇 右むけェ左!の結末:軍資金発見
自衛隊創立20周年祝賀会が、クローバー商事の女子社員やよし江も招かれて基地内でにぎやかに行われた。翌日、自衛隊の演習の合間に外国課の一同は軍資金発掘を決行する。7人の外国課員は小便に行くと嘘をついて見学席を抜け出て、印のある場所を掘り始める。実弾演習の弾丸が炸裂するが、なかなか箱は出てこない。しかし、弾丸が落ちて開いた穴の中に鉄箱があった。一方、空挺部隊の輸送機に乗り込むことを許可された平山は、勝手に落下傘で降下。降下地点に運ばれた鉄箱を落下傘に包んで落下傘収容トラックで運び出させる。
後日、外国課の一同は隠し場所に置いた箱を開けるが、中には一円札がぎっしりつまっているだけだった。大金持ちになる夢ははかなく消え、一円札と取り換えて得られるわずかな金は桜田班長の母親の養老院に寄付することにした。しかし、金で買えない貴重な体験を得て外国課の一同は会社に帰っても元気いっぱいである。彼らにはニューギニアに行って上半身裸で生活する未開人の女性に下着を売りまくるという使命が与えられる。
以上、映画「喜劇 右むけェ左!」のあらすじと結末でした。
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