エイス・グレード 世界でいちばんクールな私への紹介:2018年アメリカ映画。エイス・グレード=8年生。日本に置き換えれば中学2年生。人生の岐路にして最もめんどくさいこの時期を生きている主人公ケイラ。特別に嫌われている訳ではなく、かといって人気者という訳でもない。太っていてニキビがあってノリは決して良くない。なんとなくクラスメイトたちから見下されていて、誰とも特別に仲良くならない、そんな存在だった。不器用な自分を変えようと動画投稿やSNSなどを使って必死にクラスメイト達とつながろうとするもののうまくいかない。人気者のケネディには冷たいし、父親はおせっかいでウザいし、恋するエイデンに近づく方法も分からない。これから待ち受ける高校生活も不安いっぱい。そんなケイラが自分を変えようと少しずつ踏み出していく。SNSと共に生きる子供たちの恋愛、友人や家族関係、成長をリアルに描き、全米で社会現象を巻き起こした。オバマ前大統領が2018年のベスト映画に選出、主人公ケイラが最多新人女優賞を隠したこと大きな話題となった。
監督:ボー・バーナム 出演:エルシー・フィッチャー(ケイラ)、ジョシュ・ハミルトン(マーク/ケイラの父)、エミリー・ロビンソン(オリヴィア)、ジェイク・ライアン(ゲイブ)、ルーク・プラエル(エイデン)、ダニエル・ゾルガードリ(ライリー)、フレッド・ヘッキンジャー(トレヴァー)ほか
映画「エイスグレード 世界でいちばんクールな私へ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エイスグレード 世界でいちばんクールな私へ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エイスグレード 世界でいちばんクールな私への予告編 動画
映画「エイスグレード 世界でいちばんクールな私へ」解説
この解説記事には映画「エイスグレード 世界でいちばんクールな私へ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エイスグレード 世界でいちばんクールな私へのネタバレあらすじ:起
ケイラ(エルシー・フィッチャー)はエイス・グレード、13歳で8年生の女の子です。日本でいうと中学2年生で、ミドルスクールの最終学年となります。学年で「もっとも無口な子」賞に選ばれるような目立たないタイプで、高校生となる9年生を控え、期待と不安の混じる毎日を送っていました。
朝から晩までスマホを手放さず、YouTubeやInstagramなどにかじりつく。SNSの投稿に「いいね」をあげたり、もらったりすることは欠かせない日課でした。そんなケイラを男手ひとつで大切に育ててきた父親マーク(ジョシュ・ハミルトン)は、SNSに熱中する娘を常に気にかけ心配していますが、マークもまた上手く娘ケイラとコミュニケーションを取れずに悩んでいました。
ケイラが唯一いつもと違う自分、理想とする自分になれたのが、動画や自撮りを撮影しているときでした。自分の事は棚にあげ、コミュニケーションについてまるで講師のような口ぶりでアドバイスを送る画面の中のケイラ。しかしそんな努力もむなしく、視聴者はほとんどいませんでした。
エイスグレード 世界でいちばんクールな私へのネタバレあらすじ:承
ある日のこと。下校中に「学年で最も綺麗な瞳」賞に選ばれたクラスの人気女子ケネディ(キャサリン・オリヴィエ)の母親から誕生会のお誘いを受けます。ケネディはケイラを誘うことに乗り気ではありませんでしたが、自分を変えたいと思ったケイラは招待を受けることにします。
誕生会はプールパーティ形式で行われ、華やかに楽しむクラスメイトを横目にケイラは隅っこで馴染めずにいると、ケネディの従兄弟ゲイブ(ジェイク・ライアン)が声をかけてくれました。ゲイブは少し変わった男の子でしたが、一生懸命話す姿にケイラは感じの良い印象を受けていました。
ケイラはエイデン(ルーク・プラエル)というイケメンクラスメイトに密かに想いを寄せていました。エイデンは自撮りのエロ写真を送らないガールフレンドと別れることで知られているような冷たい男子でしたが、パーティに馴染めないケイラに話しかけるような優しい一面もありました。しかしどう話せばいいか分からないケイラは、2人きりになってもエイデンに思いを告げることが出来ず、チャンスを逃してしまいます。
エイスグレード 世界でいちばんクールな私へのネタバレあらすじ:転
そんなケイラに転機が訪れます。
シャドープログラムという、高校体験プログラムで先輩とペアになり、高校生活を共にして一日体験することができる機会がやってきました。ケイラとペアとなったオリヴィア(エミリー・ロビンソン)は明るくやさしいお姉さん的存在で、高校進学を不安がるケイラをずっと励ましてくれました。
ケイラはオリヴィアが気に入り、帰宅後に早速連絡をとってみると、ショッピング・モールで一緒に遊ぼうという嬉しい返事が返ってきました。このお誘いに心から喜ぶケイラでしたが、いざ行ってみると、オリヴィアの同級生ライリー(ダニエル・ゾルガードリ)やトレヴァー(フレッド・ヘッキンジャー)らも一緒にいて、会話に入れず、やはりここでも馴染めずにいました。
その帰り道。ライリーの車で送ってもらう途中、2人きりになったことを利用してライリーに襲われそうになります。大事には至らなかったものの、オリヴィアのためにも大ごとにしたくないケイラは、この出来事を胸に封じました。
エイスグレード 世界でいちばんクールな私への結末
ますます自信を失っていくケイラ。
ケイラは、ふと目にとまった2年前のタイムカプセルに目を向けます。中に入っていた自分宛てに作った動画を再生すると、今の自分に宛てられたメッセージが流れます。自分を誇りに思っているという内容のメッセージ。いてもたってもいられなくなったケイラは父マークに「燃やしたいものがある」とタイムカプセルを差し出しました。
静かに燃えさかる火を眺める父娘。ケイラは口を開きます。「私はパパを悲しませている」と。それを聞いた父マークは初めてというほど自信を持ってはっきりと答えました。「僕は君よりも君を知っている。君は強いし何も心配はしていない」と。ケイラが何よりも励みに感じた一言でした。
ケイラは動画の撮影をはじめました。
「今回が最後の動画となります」ようやく本当の自分に向かって歩みを進めたケイラでした
以上、映画「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」のあらすじと結末でした。
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