皆殺しのレクイエムの紹介:2017年デンマーク映画。この復讐は、正義か罪か――。イラクから難民としてデンマークに来た兄弟。兄は外科医として成功し家庭を築く一方、弟は裏社会の一員に。そして悲劇が兄弟を襲ったその時、兄は復讐のために立ち上がる…。デンマーク発のクライム・アクション作品です。
監督:フェナル・アーマド 出演者:ダール・サリム(ザイド)、スティーネ・フィッシャー・クリステンセン(スティーネ)、アリ・シヴァンディ(セミョーン)、ドゥルフィ・アル=ヤブーリ(アレックス)、ヤコブ・ウルリク・ローマン(トルベン)、ローランド・ムーラー(クラウス)、B・ブランコ(ブランコ)ほか
映画「皆殺しのレクイエム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「皆殺しのレクイエム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
皆殺しのレクイエムの予告編 動画
映画「皆殺しのレクイエム」解説
この解説記事には映画「皆殺しのレクイエム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
皆殺しのレクイエムのネタバレあらすじ:起
デンマーク。約30年前に家族ぐるみでイラクから移住してきた難民出身のヤシン(アニス・アロバイディ)はギャング組織の一員として銀行強盗など犯罪に手を染めていました。一方、ヤシンの兄ザイド(ダール・サリム)は天才的な腕を持つ心臓外科医として成功をおさめ、高級マンションに暮らし、デンマーク人の妻スティーネ(スティーネ・フィッシャー・クリステンセン)はザイドとの子を身籠るなど幸せに暮らしていました。
そんなある日、ザイドとスティーネは友人たちを招いてホームパーティーを催していました。その最中、ザイドの携帯にヤシンから着信がありましたが、ザイドは応じようとはしません。そこにヤシンが直接現われ、ギャング組織とのトラブルに巻き込まれたとして今すぐ大金を貸してくれるよう助けを求めてきましたが、ザイドはそんなヤシンを冷たく追い返してしまいました。ザイドは弟を情けなく思いながらも友人たちの前では気丈にふるまい、スティーネと愛し合いました。
皆殺しのレクイエムのネタバレあらすじ:承
数日後、ザイドはいつものように病院で手術に臨んでいたところ、ヤシンが瀕死の重傷を負って病院に担ぎ込まれてきました。兄弟の父と母も病院に駆けつけるなか、もはや回復の見込みもないことから、ザイドは断腸の思いで生命維持装置のスイッチを切りました。
ヤシンの葬儀を終えたザイドは友人のトルベン(ヤコブ・ウルリク・ローマン)から励まされ、その後は両親と共にヤシンとの思い出に浸っていました。ザイドは実家のヤシンの部屋から拳銃を発見、地元警察にヤシンの死の真相について捜査を頼みますが、警察側はヤシンは犯罪者であり、地元ギャングの抗争に巻き込まれたものだとしてまともに取り合おうとはしませんでした。ザイドは単身でギャングのボスであるブランコ(B・ブランコ)の元に行き、真相を聞こうとするも手下たちに摘まみだされてしまいました。
ザイドは病院からヤシンが担ぎ込まれた時の写真などを入手、自動車修理工場を経営するトルベンから練習場所となるガレージを提供されてボクシングの猛練習と肉体改造を開始しました。
皆殺しのレクイエムのネタバレあらすじ:転
ザイドはヤシンの親友だったアレックス(ドゥルフィ・アル=ヤブーリ)を自宅に招いてスティーネに紹介しましたが、今トルベンのガレージで何をしているかについて彼女に伏せているよう頼みました。しかし、スティーネはそんな夫の態度と行動に不信感を抱くようになっていきました。
ザイドは仲間から防弾チョッキと拳銃、バイクを与えられ、顔を黒く塗って覆面をするとギャングの事務所へと殴り込みをかけていきました。その後、ザイドはスティーネや友人らと食事に出かけ、子供が生まれたら日本かベルリンにでも移住しようかと考えていると打ち明けました。しかし、ザイドの行動はブランコに目をつけられていました。ザイドはフルフェイスのヘルメット姿でブランコの跡を追い、威嚇発砲して去っていきました。
ザイドは病院から薬を盗み、ギャングの車を燃やしていきましたが、スティーネはザイドがヤシンの復讐に動いていることを悟っており、警察の力を借りるべきだと忠告しましたが、ザイドは警察を信用してはいませんでした。
皆殺しのレクイエムの結末
アレックスがギャングにリンチされました。続いてザイドのマンションが放火され、スティーネは病院に搬送されました。更にトルベンはブランコ率いるギャングらに拘束され、油をかけられて生きたまま焼かれました。その動画を送り付けられたザイドはブランコの手下を脅してアジトまで行くよう命じ、抵抗されたので射殺して携帯電話を奪いました。
ブランコのマンションに乗り込んだザイドは見張りの手下を片付け、ブランコと一騎打ちとなりますが怪我をしているザイドは追い詰められていきました。それでもザイドはブランコが油断した隙を見計らって立ち上がり、ブランコを部屋から突き落として殺害しました。ザイドはブランコの部下から襲撃されますが返り討ちにし、しかし彼の命は助けることにして病院に運び込みました。ザイドはスティーネが元気な赤ん坊を出産したのを見届け、駆け付けた警察に逮捕されていきました。
以上、映画「皆殺しのレクイエム」のあらすじと結末でした。
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