呪いの家(呪ひの家)の紹介:1944年アメリカ映画。イギリスを舞台としたクラシックホラー。映画史上初めて幽霊を実体のあるものとして扱った作品で、スコセッシ監督もホラーのベストイレブンに選んでいる。ジャズのスタンダードナンバー「星影のステラ」は元々この映画のために書かれた曲。
監督:ルイス・アレン 出演:レイ・ミランド(リック)、ルース・ハッセイ(パメラ)、ドナルド・クリスプ(ビーチ中佐)、ゲイル・ラッセル(ステラ・メレデス)、アラン・ネイパー(スコット医師)、コーネリア・オーティス・スキナー(ミス・ハロウェイ)、ドロシー・スティックニー(ミス・バード)、ほか
映画「呪いの家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「呪いの家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
呪いの家の予告編 動画
映画「呪いの家」解説
この解説記事には映画「呪いの家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
呪いの家のネタバレあらすじ:起
1937年、ロンドンに住む音楽批評家兼作曲家のリック・フィッツジェラルドと、その妹のパメラは休暇を取ってコーンウォールに出かけました。海岸を散歩していたところ、連れていた犬を追って偶然ウィンドウォードという古びた館に入り込み、すっかりその佇まいが気に入ってしまいます。
館はずっと空き家で、ビーチ中佐という中年男性が所有していました。館の維持費に悩んでいたビーチは、驚くほど安い値段でリックたちに館を譲ってくれることになります。ところが、彼と同居している孫娘のステラは手放すことに反対でした。彼女は母親のメアリーとともに幼い頃に館に住んでいたのですが、17年前にメアリーが庭先の崖から落ちて死んでしまったため、祖父に引き取られたのです。
呪いの家のネタバレあらすじ:承
住んでいた期間はわずかだったものの、ステラはなぜかウィンドウォード館に取り憑かれたようになっていました。結局、売買は成立して、リックとパメラはロンドンを引き払ってウィンドウォードに越してきます。
館への執着が断ち切れないステラはしばしばリックを訪問。親しく話を交わすうち、やがて2人は恋仲になります。リックは海を見渡せる2階の一室が気に入り、そこを仕事場にしますが、そこでピアノを弾いていると、説明のつかない寒気に襲われ始めます。それだけでなく、やがて女性のすすり泣く声まで聞こえてきました。
どうやらこのウィンドウォードには幽霊が取り付いているらしいのです。
呪いの家のネタバレあらすじ:転
ステラもリックと一緒にその仕事場に入りました。彼女によれば、そこは元々画家である彼女の父親がスタジオとして使っていた部屋です。リックが作曲した「星影のステラ」を聞かせていると、彼女も幽霊の存在を感じ、突然外へと走り出します。そして崖から飛び降りようとしたため、後を追ってきたリックがあわてて抱きとめます。
不審に思ったリックが近くに住むスコット医師と一緒にステラの両親のことを調べると、父親が絵のモデルとなったカーメルという名のジプシー女と浮気をしていたことが分かります。彼女は一旦パリへと追いやられたのですが、結局コーンウォールに戻ってきて、ステラの母を崖から突き落としたのです。その後、カーメルは病気で死にました。
呪いの家の結末
事情が判明したものの、ステラの館への執着は終わりません。解決策として試みた降霊会では、幽霊が「ステラの守護人」だと告げ、さらにステラの執着はひどくなります。ビーチ中佐は仕方なく孫を施設へ預けるものの、再び彼女はコーンウォールに帰り、なおも崖から飛び降りようとします。今回もリックとパメラが間一髪のところで彼女を助けました。
やがて医師の古い日記によって、実はステラがカーメルの娘であることが判明。このことでカーメルの幽霊も娘から離れ、ステラの執着も消えます。
ところが、まだ邪悪な霊が残っていました。こちらの方はメアリーです。彼女は無理やりステラをカーメルから取り上げて自分の娘にしていたのです。リックはあくまでステラに取り付こうとする幽霊に対し、「お前を恐れない」と宣言。その言葉によってメアリーはどこかへ消えていきます。
以上、映画「呪いの家」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する