映画「カネと詐欺師と男と女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カネと詐欺師と男と女の紹介：2016年アメリカ, スペイン映画。マークとショーンは会社を裏切って500万ドルを手に入れた。しかし、マークの家に来た謎の訪問者（TVシリーズ『GALACTICA/ギャラクティカ』のジェイミー・バンバーが魅力的な悪者を演じる）が彼らを軟禁して金を奪おうとする。原題は”Money”。まさしく「金」をめぐって5人の男女が一晩、命がけの駆け引きを続ける。 日本では動画配信のみだが、世界各地の映画祭で上映された作品。
監督：マーティン・ロセテ 出演者：ケラン・ラッツ（マーク）、ジェイミー・バンバー（ジョン）、ジェス・ワイクスラー（シルビア）、ジェシー・ウィリアムズ（ショーン）、ルシア・ゲレーロ（クリスティーナ）、 フレドリック・レーン（カール）、ほか
この解説記事には映画「カネと詐欺師と男と女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
製薬会社の化学者マークは、妻シルビアと共に森の中の家で暮らしている。社交ダンスが趣味の古風な庭師のカールが通ってきては、時間をかけてきれいにしなければならない豪邸である。美術館に勤めていたが長期休暇中のシルビアは、画廊を開くための投資者を探していた。
しかし、マークには妻に隠している秘密があった。その日、帰宅したマークはこっそりと自室の金庫にスーツケースとその中に入っていた250万ドルを隠す。
その日の晩、マークの友人で同じ会社の財務責任者のショーンが、新しい恋人クリスティーナを伴って食事にやって来る。食事の前に男二人は地下室にこもる。二人は会社の機密情報を他社に売って儲けていて、ショーンは自分の取り分の250万ドルの入ったスーツケースをそこで受取った。
4人が庭で食事をしていると、湖の近くの家を借りて引っ越してきたというジョンと名乗る男が、ワインをもって挨拶に来る。仕事はコンサルタントだと言うジョンは、スペイン人のクリスティーナにスペイン語で話しかけるなど、洗練された知的な人物に思えたが、やがてピストルを取り出し、マークとショーンがスパイして得た金をよこせと言う。
マークたちは、最初はそんな金はないと言い張るが、結局、地下室にあったスーツケースを差し出す。ジョンは満足せず、ショーンの人差し指を切断して脅し、マークの取り分も出せと言う。
だが、そのときクリスティーナがスプレー缶を取り出し、ジョンの顔に催涙ガスをふりかける。
ジョンは椅子に縛り付けられる。ショーンはこの男を殺すべきだと言うが、マークは、交渉に応じようと考える。そしてシルビアが実家に帰ると言い出すと、マークはシルビアに、彼女のために収入以上の暮らしをしたせいで破産してしまったことを告白する。
ジョンは再び穏やかな話し方で4人を翻弄し、二人きりになった時にクリスティーナを懐柔して彼の縛りを解かせ、今度は逆に他の4人を縛ってしまう。
ジョンがショーンをどこかに連れて行く間に、シルビアとマークは相談する。シルビアは、マークの25万ドルを守るために時間稼ぎをしろと夫に言う。ジョンがマークを金庫の前に連れていくと、マークは金庫を開ける暗証番号ではなく、安全システムを作動させる番号をジョンに教える。
金庫は8時間開かなくなってしまった。ジョンはシステム解除の方法を言わせるために拷問として、マークを縛られたまま池にダイブさせる。そこにはショーンの遺体が投げ入れられていた。命さえ助かれば、とマークは思うようになる。
結局、安全システムを解除する方法はなく、ジョンはマイクを地下に監禁して、朝、金庫が開くのを待たなければならない。ジョンは傷の手当てをシルビアにさせるが、二人は腹を探りあう。ジョンはシルビアが妊娠をまだ夫に隠していることまでお見通しだった。
朝、クリスティーナが眠っているうちに、本来は出勤日でない庭師のカールがやってくる。前日シルビアと話をして予定を変えていたのだ。マイクが地下から呼びかけたことでカールは事態を認識する。
ジョンがマイクに金庫を開けさせている間に、カールはシルビアを助けに行くが、シルビアはカールに警察に連絡させない。警察が来たのはジョンが二つのスーツケースを持ち去った後だった。
隠れ家に着いたジョンが二つのスーツケースを開けると、一つには金でなく、シルビアの愛読書が入っていた。マークに離婚すると告げて家を出たシルビアは、カールと落ち合う。元々ショーンの取り分だった金を、カールが朝スーツケースから取り出してシルビアのためにもち出したのだった。シルビアは謝礼に札束を渡そうとするがカールは「大金は癖になる」と断る。大金を入れたカバンを助手席に置いた自動車を運転してシルビアは去っていくのだった。
以上、映画「カネと詐欺師と男と女」のあらすじと結末でした。
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