映画「シークレット・スーパースター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シークレット・スーパースターの紹介：2017年インド映画。厳格な父親に歌うことを禁じられた14歳の少女が顔を隠して歌った動画がネットを通じて世間に広まっていくという話です。世界中の人たちを涙や笑いで包みこみ、苦難を乗り越えていく逞しさや、夢と希望を描くサクセスストーリーです。インド映画界のスーパースター、アーミル・カーンが製作と主演、アーミル・カーンの元マネージャーのアドベイト・チャンダンが監督を務めた作品。
監督：アドヴェイト・チャンダン 出演：ザイラー・ワシーム（インシア）、メヘル・ヴィジュ（母親）、アーミル・カーン（シャクティ・クマール）、ラージ・アルジュン、ティルト・シャルマ、カビール・サジード、ファルーク・ジャファル、ほか
この解説記事には映画「シークレット・スーパースター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インドに住む14歳の少女インシア(ザイラー・アシーム)には、インド最大の音楽祭で歌うという大きな夢がありました。しかし彼女の厳格な父親が、学業に専念するようにと歌うことを禁じてしまいます。
しかしインシアを応援する母親が父親に内緒でノートパソコンを買ってきます。そして顔を隠してインシアの歌を動画に撮ってYouTubeで投稿することにしたのです。
シークレットスーパースターというチャンネルを作り、大切なギターを抱えて顔を隠し、カメラの前で歌い出すインシア、インシアの歌がYouTubeで発信されると、たちまちインド中で話題になり大人気となりました。
自分の歌をたくさんの人に聞いてもらう喜びを噛み締めていたインシアでしたが、その幸せも長くは続きませんでした。父親にYouTubeで歌っていることがバレてしまいます。怒った父親はインシアにPCを捨てるように命令しました。逆らえないインシアは窓からPCを投げ捨てるしかなかったのです。
インシアの歌を聞いていたのはマスコミだけではありませんでした。音楽プロデューサーのシャクティ・クマールがインシアの歌に才能を感じたのです。シャクティはインシアにコンタクトをとりますが、最初インシアは乗り気ではありませんでした。
しかしシャクティの担当弁護士が離婚問題に強いと知り、自分の夢を叶えるため、さらには母親が離婚出来るかもしれないと、シャクティの申し出を受ける事にしたのです。
シャクティに会いに行くには、遠いムンバイまで飛行機で行かなければなりません。しかしインシアには良き理解者がいたのです。クラスメートのチンタンです。裕福な家庭で育った彼はインシアに思いを寄せていました。彼のおかげでムンバイまでの航空券も手に入れる事が出来たのです。
ムンバイに到着し、いよいよシャクティと対面です。早速スタジオでレコーディングになりますが、シャクティの指定する曲はインシアに合わない曲ばかり。当然インシアには上手く歌うことが出来ません。
がっかりした表情で帰っていいと告げるシャクティ。しかし「あなたの選曲が悪い」と食い下がり、もう一度チャンスをもらったインシアは見事な歌声を披露し、シャクティを驚かせました。
シャクティは素直にインシアの才能を認め、インシアの母親の離婚に協力することも約束してくれます。そしてあとは離婚届にサインするだけになりましたが、母親はサインすることを拒否するのでした。何故なのか分からないインシアでしたが、母親のこれまでの壮絶な足跡を知ったインシアは納得し、夢を諦め、サウジアラビアに引っ越すという父親についていこうと決めたのです。
旅立つ準備が進む中、シャクティはインシアのCDをリリースします。CDはたちまち大ヒット、インシアの夢であるインド最大の音楽賞にノミネートされる事になったのです。その日は奇しくもインシアが旅立つ日でした。
ムンバイの空港にやってきたインシア家族。荷物超過を通告され、超過金を払いたくない父親はインシアのギターを捨てるように命じます。仕方なくギターを捨てるインシア。その姿を見た母親は、インシアの唯一の希望すら奪ってしまおうとする父親に怒り離婚届にサインをします。
引き留める父親を押し退け、インシア達を連れて空港を後にしました。そして向かったのは音楽賞の授賞式。音楽賞は惜しくも別の女性歌手が授賞しますが、彼女は賞を辞退します。そして、本当の授賞者はシークレットスーパースターだとインシアの名前を叫びました。
壇上に立つインシア。インシアは壇上で母親に感謝の言葉を述べるのでした。
以上、映画「シークレット・スーパースター」のあらすじと結末でした。
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