映画「ワサップ！」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ワサップ！の紹介：2005年アメリカ映画。『KIDS／キッズ』『BULLY ブリー』など問題作を世に送り出してきた鬼才ラリー・クラーク監督が放つ本作は、暴力と差別が渦巻くロサンゼルスの街でたくましく生き抜くラテン系パンク少年たちの姿を克明に綴った青春ドラマです。
監督：ラリー・クラーク 出演者：ジョナサン・ヴェラスケス（ジョナサン）、フランシスコ・ペドラサ（キコ）、ミルトン・ヴェラスケス（スパムボール／ミルトン）、ウスヴァルド・パナメノ（ポキ）、エディ・ヴェラスケス（エディ）、ルイ・ロハス＝サルガド（ルイ）、カルロス・ラミレス（カルロス）、ローラ・セルナー（ジェイド）、ジェシカ・スタインボーム（ニキ）、マイク・グルーエンヴェンド（ブレン）、ブライス・ブルー（バクレ）ほか
この解説記事には映画「ワサップ！」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
毎日のように若者が殺害されている、アメリカの中でも最も危険な街のひとつロサンゼルスのサウス・セントラル。この街に住むラテン系の少年ジョナサン（ジョナサン・ヴェラスケス）と父違いの兄エディ（エディ・ヴェラスケス）、“スパムボール”ことミルトン（ミルトン・ヴェラスケス）、キコ（フランシスコ・ペドラサ）とその兄カルロス（カルロス・ラミレス）、ルイ（ルイ・ロハス＝サルガド）、ポーキー（ウスヴァルド・パナメノ）の7人はいつも仲良くつるんで遊んでいる仲間同士です。
7人は道路のど真ん中でスケボー遊びに興じ、先日射殺された少年を悼み、学校では黒人の生徒とトラブルを起こし、学校が終わったら女の子を口説いて遊び、仲間たちと女について語り合い、その後は公園でバカ騒ぎするなどそれなりに青春を謳歌していました。
7人は散々遊び歩いた後、夜に仲間の家に女の子たちを呼び、人形でたわいもないごっこ遊びに興じ、女の子と戯れ合って楽しんでいました。その後、7人は狭い家にドラムセットを組み、ギターやベースを持ち寄ってパンクロックをかき鳴らしました。
ある日、7人は地元スケーターの憧れであるビバリーヒルズ高校の“9つの階段”でスケボーをしようと思い立ち、オンボロ車にスケボーを詰め込んでビバリーヒルズへと出発ました。無理矢理7人が乗り込んだ車は滅茶苦茶な運転のため地元警察に呼び止められ、結局7人は電車とバスで目的地に向かうことにしました。
ビバリーヒルズに到着した7人は早速9つの階段でスケボーを滑り始めましたが、慣れない階段に全員が失敗していました。するとそこにたまたま通りがかったジェイド（ローラ・セルナー）とニキ（ジェシカ・スタインボーム）の白人姉妹が7人に声をかけ、「私たちはここに住んでるの。絶対に来て」と誘ってきました。7人もその気になっていたところに白人で金持ちの嫌味な姉妹の同級生たちが現れ、姉妹は同級生たちと一緒に去って行ってしまいました。
7人は引き続きスケボーをしていると、今度は白人の警官がパトカーで現れ、7人に事情聴取すると「ここはスケボー禁止区域だ」と警告してきました。しかし、7人は警官を挑発して逃げ出してしまい、逃げ遅れたカルロスだけが警官に逮捕されてしまいました。
警察から逃れたカルロス以外の6人はビバリーヒルズの街中をスケボーで駆け抜け、高級住宅街にある先程出会った姉妹の家に到着されました。姉妹は6人を快く迎え入れ、6人は今まで見たことのない豪邸の風景に心を奪われながらも彼女たちの誘いを受け入れました。
早速ジョナサンはジェイドとキスをしてベッドルームに入り、続いて童貞のキコはニキを必死で口説きました。他の仲間たちがプールサイドでスケボーに興じている時に高級SUVで先程の嫌味な金持ちの同級生連中が上がり込み、これからニキとセックスをしようとしていたキコに襲い掛かると彼をプールへ投げ落としてしまいました。6人は金持ち連中に襲われながら豪邸から逃げ出し、ちょうどセレブたちが集って豪華なパーティーをしている隣の豪邸へ逃げ込みました。
何気なくパーティーに紛れ込んだ6人は参加者の俳優や監督、プロデューサーに気に入られてスカウトされました。ところが、ゲイのディレクターに危うく襲われそうになったジョナサンを仲間が助け、結局6人はその場から逃げ出すことにしました。
あるベテラン俳優の家に逃げ込んだ6人でしたが、塀を飛び越えられなかったルイは不法侵入者とみなされて拳銃で撃たれてしまいました。とうとう5人になってしまったジョナサン・エディ・ミルトン・キコ・ポーキーは警察の捜査を逃れて茂みに逃げ込み、涙ながらにルイの死を悼みました。
その後、5人は逃げ込んだ家で熟女セレブに気に入られますが、彼らが警察に追われていることを知ったメイドたちの計らいでトラックに乗り込んで夜道を逃走していきました。
その後、ハリウッドでトラックから降りた5人はウォーク・オブ・フェームをスケボーで駆け抜け、電車に乗って帰路につきました。翌朝、サウス・セントラルに帰り着いた5人は完全に疲れ切っていました。
以上、映画「ワサップ！」のあらすじと結末でした。
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