ティーンスピリットの紹介:2018年アメリカ映画。ヴァイオレットはイギリスのワイト島に住む高校生。人口は約14万人という小さな島で、ポーランド移民の母子家庭で馬と共に慎ましい暮らしをしていた。口数は少なく、内向的な性格からいつも一人。そんな彼女が唯一心を解き放つことができるのが音楽だった。そんなある日、人気オーディション番組「ティーンスピリット」の予選がワイト島で開催されることを知ったヴァイオレットは歌手になる挑戦を決意する。彼女の才能を確信したヴラドと共に決勝目指してオーディションに参加する。スタイリッシュな映像と音楽に包まれたマックス・ミンゲラの初監督作品。
監督: マックス・ミンゲラ 出演:エル・ファニング(ヴァイオレット・ヴァレンスキー)、ズラッコ・ブリッチ(ヴラド)、レベッカ・ホール(ジュールズ)、アグニエシュカ・グロホウスカ(マーラ・ヴァレンスキー)、クララ・ルガアード(ロキシー)、アーチー・マデクエェ(ルーク)、ルアイリ・オコナー(ケイヤン)、ミリー・ブレイディ(アナステイジア)ほか
映画「ティーンスピリット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ティーンスピリット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ティーンスピリットの予告編 動画
映画「ティーンスピリット」解説
この解説記事には映画「ティーンスピリット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ティーンスピリットのネタバレあらすじ:起
イギリス南部にあるワイト島。ポーランド移民の母と2人で暮らす17歳のヴァイオレット(エル・ファニング)は高校に通いながら、アルバイトや馬の世話をして家計を支えていました。
父親はヴァイオレットが幼いころに家を出たきり帰ってきていません。内向的で友達は少なくいつも1人で過ごしていましたが、唯一心のよりどころとなっているのが「音楽」でした。
週末はウェイトレスのアルバイト。ここでヴァイオレットはたまにステージで歌も歌っています。いつものように無関心な客を前に歌い終えると、ひとりの男性から熱い拍手を送られました。彼女の歌声に惹かれたその男は、クロアチア出身の元オペラ歌手、ヴラド(ズラッコ・ブリッチ)でした。
見知らぬ男に声をかけられ戸惑うヴァイオレットでしたが、ヴラドの言葉に少しだけ勇気をもらえたのでした。
ティーンスピリットのネタバレあらすじ:承
ある日ヴァイオレットは街で公開オーディション番組「ティーンスピリット」の広告を目にしました。昨年の優勝者はプロデビューを果たしており、国際的にも人気の番組です。その予選がここワイト島で行われることになったのです。
自分にとって大きなチャンスだと確信したヴァイオレットは参加を決意。歌とダンスが審査される一次審査を無事に通過しました。しかし、未成年のため二次審査には親か後見人の同伴が必要とのこと。ヴァイオレットが音楽の道に進むことに反対していた母親の代わりにヴラドに付き添いを頼むことにしました。
ヴラドは「成功したらマネージャーとしてギャラの50%」を条件に付き添いに承諾することにしました。
二次オーディションでは、審査員のジュールズ(レベッカ・ホール)から素質を認められたものの、呼吸法が全然習得できていないと指摘されてしまいました。ヴラドは特訓することを約束し、ヴァイオレットの母マーラ(アグニエシュカ・グロホウスカ)に事実を伝えるために家へと向かいました。
マーラは難色を示し「報酬は15%」と提案してきました。渋々受け入れるしかないヴラドでしたが、これで最終オーディションに向けて特訓をはじめることができます。ヴラドはヴァイオレットにアーティストとしてのスピリットを教え込んでいきました。
ティーンスピリットのネタバレあらすじ:転
そして迎えた最終オーディション。
3人まで絞られた候補者の頂点を極めた者は視聴者2000万人といわれるロンドンでの決勝大会に進むことができます。
しかし結果は2位でした。
ヴァイオレットはこれまでにないほどの感情を見せて悔しがりました。ヴラドは「次がある」と慰めることしかできませんでした。
ところが後日、思わぬ朗報が舞い込みます。
最終オーディションの優勝者は偽名を使い、ワイト島以外の大会にも出場していたことが判明。失格となり繰り上げでヴァイオレットがロンドンへ行けることになったのです。
父親が残していった十字架をお守りとして母から受け取り、同級生が組んだバンド、そしてヴラドと共にロンドンへ発ちました。
ティーンスピリットの結末
ホテルに着くとジュールズから呼び出され、決勝前にレコードデビューをする契約の誘いがありました。それはヴァイオレットにとって夢のような話でもありましたが、サインするということは同時にヴラドが不要になることを意味しました。明日のオーディションまでが返事の期限。ヴァイオレットはとても悩みました。
その日の夜。ヴラドと些細なことで口論になり、部屋を出たまま彼はオーディションの時間まで戻りませんでした。不安が募るヴァイオレット。改めてヴラドの大切さに気付き、ジュールズのオファーは断ることにしました。
間もなく、出番を迎えようとしたその時。ヴァイオレットの目の前にヴラドが現れました。安堵の表情を見せるヴァイオレット。そしてオーディションでも最高に自分らしいパフォーマンスを発揮することができました。
その後、カメラの前でインタビューに答えるヴァイオレットの姿がありました。
最終オーディションで見事優勝を勝ち取ったのでした。インタビュアーは聞きます。「これから、あなたはどんな目標に向かっていきますか?」と。
以上、映画「ティーンスピリット」のあらすじと結末でした。
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