ニューオリンズの紹介:1947年アメリカ映画。1910年代のニューオリンズを舞台に、キャバレーのオーナーと若きオペラ歌手の恋模様をラグタイムに乗せて綴る恋愛映画。ルイ・アームストロング、ウディ・ハーマン、ビリー・ホリデイら往年のジャズプレイヤーの演奏を聴くことができる貴重な作品です。
監督:アーサー・ルービン 出演者:アルトゥーロ・デ・コルドヴァ(ニック・デュケーヌ)、ドロシー・パトリック(ミラリー・スミス)、アイリーン・リッチ(Mrs. ラトリッジ・スミス)、マージョリー・ロード(グレース・ヴォイセル)、ルイ・アームストロング(本人役)、ビリー・ホリデイ(エンディ)、ウディ・ハーマン(本人役)、ほか
映画「ニューオリンズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニューオリンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニューオリンズの予告編 動画
映画「ニューオリンズ」解説
この解説記事には映画「ニューオリンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューオリンズのネタバレあらすじ:起
1917年、ニューオリンズ。売春地区ストーリーヴィルのベイスン通り。ニック・デュケーヌの営むキャバレー、オーフィウムは、博打と酒とラグタイムが楽しめる店として有名で、店にはバンドリーダーでトランペット奏者のサッチモことルイ・アームストロングや、サックス奏者のウディ・ハーマンらの奏でる陽気な音楽があふれていました。
その頃、ボルチモアから上流階級の娘ミラリーがニューオリンズへ引っ越してきます。ミラリーを乗せた車は屋敷へと向かう道で故障してしまい、途方に暮れたところで、偶然そばを通りかかったニックに助け出されます。
ミラリーはオペラ歌手でしたが、黒人メイド、エンディが歌うラグタイムという新しい音楽に感化されていきます。
ニューオリンズのネタバレあらすじ:承
ある晩、ミラリーはエンディとともにオーフィウムへと遊びに出かけ、ラグタイムの生演奏を楽しみます。クラシックしか知らなかったミラリーにとってすべてが新鮮で輝いて見えました。
ミラリーはようやくやりたい音楽が見つかったと目を輝かせながらニックに語り始めます。ミラリーがニックの店へ出入りしていることを知ったミラリーの母は、娘を店に近づけさせないようニックに釘を差します。
それでもミラリーは母の目を盗んで、ニックの店へ音楽を聴きにやってきます。ニックとミラリーは次第に魅かれ合うようになっていました。
ニューオリンズのネタバレあらすじ:転
ある晩、ニックはミラリーを誘って、ドライブに出掛けます。ニックの狙いは世間知らずのミラリーにストーリーヴィルが危険な町であるという現実を教え、酒場通いを辞めさせることでした。
しかしミラリーは自分を子供扱いするニックに反発します。ドライブを終えた二人はキスを交わしました。治安が悪化していたストーリーヴィルはやがて海軍の統制下に置かれるようになり、結果オーフィウムも営業停止へ追い込まれてしまいます。働き場を失った労働者達は続々と町を離れていきました。
ニックもまたニューオリンズを離れ、シカゴで暮らす覚悟を決めました。ミラリーもニックに付いていくつもりでしたが、ニックはミラリーと別れる覚悟を決めていました。何も知らないミラリーはオペラ公演でニックのためにラグタイムを歌いあげますが、ラグタイムを嫌う観客達から大ブーイングが巻き起こります。
公演を終えた後、ミラリーもシカゴへ旅立つつもりでいましたが、すでにニックは町を離れた後でした。
ニューオリンズの結末
ニックは賭博業から足を洗い、サッチモらとシカゴで新しい店を開業、ラグタイムに興味をもった客達が次第に店に集まるようになっていきます。シカゴではラグタイムが大流行の兆しを見せていました。サッチモを慕う仲間達も続々とニックの店に集結、エンディも一躍有名歌手の仲間入りをします。
一方その頃、ミラリーは英国でオペラ歌手として再起していました。サッチモやウディ・ハーマンのバンドは全国で公演をするほど有名に。そしてついにサッチモはパリで初の海外公演を行うことになりました。
サッチモは公演を見に来ていたミラリーと再会します。サッチモはニックがミラリーの将来を願って身を引いたこと、今は賭博から足を洗い音楽一本で生計を立てていることをミラリーに伝えます。ニックは今や音楽会社の社長にまで上り詰めていました。
ある日、ミラリーの母がニックを訪ねてきます。母はニックに娘の公演を見に来てほしいと頼みます。母はようやくニックを認めたのでした。その夜、ニックが遅れて劇場に入ってくると、ミラリーがニックのためにラグタイムを高らかに歌い上げます。今度はブーイングをする観客は一人もいませんでした。
ニックはミラリーへの愛を再確認するとともに、ラグタイムが音楽として認められたことを誇らしく思うのでした。
以上、映画「ニューオリンズ」のあらすじと結末でした。
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