1990年アメリカ映画 監督:ティム・バートン 出演者: ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー、ダイアン・ウィースト、アンソニー・マイケル・ホール、キャシー・ベイカーほか
シザーハンズの紹介:エドワードは発明家博士によって生み出された人造人間。しかし完成直前に博士が急死したため両手がハサミのままに。純真無垢な心の人造人間と少女との交流を描くファンタジー映画
映画「シザーハンズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シザーハンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シザーハンズの予告編 動画
映画「シザーハンズ」解説
この解説記事には映画「シザーハンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
両手がハサミの主人公:シザーハンズのあらすじ1
物語の始まりは、孫にどうして雪が降るのか尋ねられた祖母が語り出すところから始まります。舞台は、お城がたっている小さな、だけど華やかな田舎町。そのお城には、発明家が住んでいました。その発明家は人造人間を作り出し、あとは手をつけるだけというところで亡くなってしまう。人造人間の名前はエドワード。発明家が亡くなってしまったため、彼の手は代わりにとつけたハサミがつけられたまま。そう、邦題の『シザーハンズ』とはこのエドワードの手をさしています。発明家亡き後、ひとりでお城に住んでいた彼のもとに、ペグという化粧品販売の女性が訪ねてきたことから彼は外の世界へ足を踏み出します。ちなみに2013年、ハサミ状の前足を持った古代生物にこの映画にちなんだ名前がつけられています。
ハサミの手であるが故に、相手を抱きしめることもできない:シザーハンズのあらすじ2
初めての外の世界でエドワードは、トリマーをしたり植木を綺麗にかったり町の人気者になっていきます。そんな中、ペグの娘のキムに惹かれていくエドワード。しかし純真でまっさらな気持ちとは裏腹に、両手は相手を傷つけてしまうハサミ。好きな女性を抱きしめることもできません。人造人間という設定のため、エドワードには基本的に表情はありませが、好きなのに触れられないという切なさが終始ひしひしと伝わります。
雪が降る理由:シザーハンズの結末
そうしてやってきたクリスマス。氷の彫刻を作るエドワード。そう、ハサミで氷を削って彫刻しているのです。そして、エドワードが削った氷が雪となり、キムは雪の中で舞い踊ります。とてもとても素敵なシーンです。しかし、このシーンのすぐ後に本意ではなくキムを傷つけてしまうのです。そして事態はどんどん悪いほうに・・・さらなる誤解が生まれ、あれだけちやほやしていた住民からも追い立てられるまでに。そして、最終的に人を殺してしまうエドワード。キムはスペアのハサミを見せることで、まわりにエドワードは死んだと嘘を言い、エドワードはお城でひっそりと暮らします。惹かれあいながらも別々に生きていくことになる2人。そして、シーンは冒頭の孫と祖母のシーンに戻ります。そう、孫に語る祖母は、キム本人だったのです。町に雪が降り始めたのは、エドワードが訪れてから。今もエドワードが雪を降らせてくれている、そう信じているキムなのです。
現実でも結ばれたふたり:シザーハンズのエピソード
主人公のエドワードを演じたのは、ジョニー・デップ。相手のキムを演じたのは、ウィノナ・ライダー。この2人は、この映画をきっかけに付き合いが始まり婚約までしました。結局は破局となってしまうのですが、現実でも恋に落ちた2人が演じているので画面の中から演技ではない愛を感じます。
「シザーハンズ」感想・レビュー
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私の大好きな映画です。
オープニングで”Fox”のロゴに雪が降り積もるクレジットから始まり、一気にファンタジーの世界へと誘ってくれます。
本編も監督ティム・バートンの世界観があちらこちらに詰め込まれ、街並みのカラーや風景も素敵です。撮影での住宅は、フロリダのタンパにある本当の家をパステルカラーに塗っています。そのパステルカラーが物語がすすむほど、画面になじんでこの映画を彩っています。また、エドワードの表情も引き込まれますがが、当時ではどうなっているのかと思わせた、この特殊メイク、両手(ハサミ?)の動きも必見です。
もちろん主人公のエドワードの切ないお話が印象的ですが、キム(ウィノナ・ライダー)もかわいくてしかたありません。ぜひ多くの人に見てもらいたい一本です! -
大好き過ぎて以前は毎年クリスマスの日にこの作品と同じくティム•バートン監督作品のクレイメーションアニメの傑作「ナイトメア•ビフォア•クリスマス」を続けて観ていました。ジョニー•デップのエドワードも地毛の黒髪にブロンドのカツラをかぶったやや違和感のかるウィノナ•ライダーのキムもはまり役で本当に良いです。バートン監督作品はやっぱりこの頃から2000年くらいまでが一番良かったと思います。
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子供の頃から大好きな映画です!当時はジョニーデップの名前も知らなかったけど、エドワードの演技が本当に素晴らしくて、何度も何度もこの作品を見てきました。物語はもちろん音楽まで美しく、雪が舞う中、キムが踊るシーンはいつまでも心に残ります。結末はショックだったので子供ながらも涙を流して見てましたが…エドワードの純粋な気持ちは、私に大切なことを教えてくれました。
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シザーハンズはマジで泣けます。エドワードとキムの愛は演技なのかと疑うほど現実味のあるのを感じます。抱かないのは見ていても苦しかったです。泣けるのもあるけど、エドワードが可愛すぎました٩( ᐛ )و
両手がハサミの人造人間エドワードと人間の若い女性キムの淡い恋物語。冒頭のおばあさんがキムだと、最後の最後に気がつきました。雪はエドワードが降らせたものであって欲しい。エドワードはあのお城で、1人で生きていると私もキム同様信じています。