セシボンの紹介:2014年韓国映画。1970年代の韓国で、若者たちのフォークソングの聖地と言われた喫茶店『セシボン』で出会った3人の男子学生の歌と恋愛の物語です。この作品はチョ・ヨンナム、ユン・ヒョンジュ、ソン・チャンシク、イ・チャンヒらを輩出した実在する『セシボン』がモデルになっています。
監督:キム・ヒョンソク 出演者:チョンウ(オ・グンテ)、ハン・ヒョジュ(ミン・ジャヨン)、カン・ハヌル(ユン・ヒョンジュ)、チョ・ボンネ(ソン・チャンシク)、チン・グ(イ・チャンヒ)、クォン・ヘヒョ(キム社長)、キム・ユンソク(現在のグンテ)、キム・ヒエ(現在のジャヨン)、チャン・ヒョンソン(現在のチャンヒ)ほか
映画「セシボン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「セシボン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「セシボン」解説
この解説記事には映画「セシボン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
セシボンのネタバレあらすじ:起
1970年代の喫茶セシボンは、大学生たちがフォークソングを歌う聖地でした。セシボンのトップスターのヨンナムがプロになって抜けた後は、ヒョンジュがトップをはっていました。そのヒョンジュも医学部の勉強の為、フォークソングの引退を宣言していました。しかし、地方から見に来た女子学生たちの頼みもあって1曲歌いました。喜ぶ観客はこの大会もヒョンジュの優勝を信じていました。そこに現れたのがチャンシクでした。ギター片手にマイク無しで歌い、優勝をさらいました。この敗北で燃え上がったヒョンジュは引退を撤回し、ライバルとなったチャンシクとの一騎打ちは続きました。
やがて4連覇を狙ったチャンシクを倒し王座に返り咲いたヒョンジュらは居酒屋で酒を飲んでいました。一緒に居たセシボンのマネージャー的な存在のチャンヒはトイレで低音の声で歌うグンテという学生を見かけました。やがてグンテとヒョンジュは喧嘩になり、さらに周りも加勢し、メンバーは警察に連行されました。セシボンの社長のキムは「ヒョンジュとチャンシクにデュオを組ませて歌わそう」と提案しました。しかし「犬猿の仲のライバル2人では喧嘩ばかりしてうまくいかない」と言い、トリオにすることになりました。そこでチャンヒはいい男がいると言ってグンテを連れてきました。
セシボンのネタバレあらすじ:承
グンテはギターも弾けず、楽譜も読めませんでした。更にヒョンジュと喧嘩しているとあって、全くまとまらず、セシボンでチャンヒに全員が辞めると言っていました。そこへ4人の女子大生がやって来て、舞台で歌って踊りだしました。その中の一人のジャヨンに3人は一目ぼれしました。ジャヨンはチャンヒの友達で、3人に紹介しました。3人はジャヨンに会えることを目的に、歌うことになりました。3人の歌を聞かせジャヨンに感想を聞きました。ジャヨンは「二人の天才のヒョンジュとチャンシクの間に入ったグンテがいい味を出していて、絶対必要だ」と言いました。
3人とジャヨンら4人はビーチでキャンプをして楽しみました。そこでジャヨンは体の不自由な双子の妹のセヨンの話をしました。グンテの知らない間にチャンシクとヒョンジュがジャヨンにに告白してフラれていました。翌日グンテは街でセヨンに会いました。話をしてセヨンをバスに乗せました。部屋に帰って、居候をしているチャンヒにセヨンの事を言うと、「それはジャヨンがその役の芝居をしているからお前を騙したのだ」と言いました。早速グンテはジャヨンの芝居を見に行きました。ジャヨンは楽屋で「セリフが悪い」とひっぱたかれ落ち込んでいました。そして深夜のセシボンに行くと、グンテが一人で練習していました。二人で話をし、チャンヒが作った歌を、自分が作ったと言って歌って聞かせました。そして告白したグンテにジャヨンはキスをしました。
セシボンのネタバレあらすじ:転
セシボンは3人を売り出すために改装に入りました。ジャヨンはオーデションに受かり女優デビューしました。改装の間、実家の田舎に帰っていたグンテの所へジャヨンがやって来て二人は愛し合いました。
セシボンが改装オープンし、3人はトリオ・セシボンとして売り出されました。大人気で次のラジオやテレビ出演も決まっていました。歌い終わり、大喝采を受けた後、来賓が紹介されました。映画監督のミョンチャンでした。そばにジャヨンもいました。観衆の前でミョンチャンはジャヨンにプロポーズしました。ミョンチャンに憧れて演劇に入ったジャヨンはうつむいて受け入れました。
ショックを受けたグンテはラジオ放送に来ず、軍隊に入りました。ヒョンジュとチャンシクはツイン・フィリオという名でデビューし、快進撃を続けました。そんな時チャンヒを訪ねて刑事がやって来ました。大麻の取締りでした。有名人の大麻所持を捜査する網にかかっていたのでした。チャンヒ、ヒョンジュ、チャンシクが逮捕され、スターを失ったセシボンは閉店しました。刑事は「グンテが全て白状した」と言いました。
セシボンの結末
20年後、チャンヒはサンフランシスコへ飛び、在米韓国人向けのラジオ放送のDJをやっていました。そこへジャヨンがやってきました。昔話をして別れたあと、チャンヒは出張で来ていたグンテに会いました。昔話に花が咲き飲み明かしました。翌日チャンヒはグンテをスタジオに呼び、番組収録をし、自分の作った歌を歌わせました。それはグンテがジャヨンに自分が作った歌だと言って聞かせた歌でした。
翌日、車の中でこの放送を聞いたジャヨンはスタジオを訪ねました。しかし録音と分かり韓国へ帰るため空港へ向かいました。そこで搭乗を待つグンテに再会しました。まともに話もできず二人は別れました。ジャヨンはチャンシクに電話しました。チャンシクは「グンテがジャヨンを守るため、僕たち3人を警察に売った」のだと言いました。グンテを追いかけ真相を聞きますがグンテはしゃべりませんでした。一人になったグンテは泣き崩れました。20年前、刑事の大麻リストにあったジャヨンを逮捕しない代わりに有名人の3人を売る司法取引をしたのでした。
時は経ち70歳を間もなく迎えるころ、チャンシクの調整でトリオ・セシボンが復活しました。3人は再会し、歌を歌いました。
以上、映画「セシボン」のあらすじと結末でした。
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