ヘル・トラップの紹介:2011年フランス映画。ドイツ占領下の中、ユダヤ人3人が乗った飛行機が大西洋に墜落。ゴムボートで脱出した3人は無人島を見つけ上陸しますが、次々落とし穴に落ち、一人が死んでしまいます。出口を探す二人は冷凍された美女と、ドイツの研究室を見つけますが・・・という内容のアドベンチャーホラー映画です。
監督:オリヴィエ・ボワイヨ 出演:ミシェル・ベアトリクス(アルベール)、シリエル・ドゥブレイユ(フランシーヌ)、カドゥール・ドルガン(フランク)、ジェレミー・デュプロイ・J(ピエール)ほか
映画「ヘル・トラップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヘル・トラップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ヘル・トラップ」解説
この解説記事には映画「ヘル・トラップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヘルトラップのネタバレあらすじ:起
1942年、大西洋でユダヤ人であるアルベール、フランク、ピエールの3人の乗った飛行機が海に墜落します。ゴムボートで漂流している3人は無人島を見つけて漕ぎます。たどり着いた3人はそこで一晩明かし、アルベールのみつけた抜け道を辿り、水と食料を探しに歩きだします。
途中でフランクがピエールに「その本の事は忘れろ」と叱りつけます。ピエールの持つ本は姉のフランシーヌから貰ったものでした。中にはフランシーヌ、ピエール、フランクが3人で映った写真がありました。フランクはフランーヌと交際していて、フランシーヌに夢中でした。
やがて3人はジャングルを抜け、山の上部にたどり着きます。そこには川が流れており水がありました。周辺の岩にはペンキで何か記され、アルベールは不安に思いますが、フランクは一目散に駆け寄り水を飲みます。
しかし水に向かうピエールとアルベールが突然落とし穴にハマリ消えました。二人を探すフランクも落とし穴にはまります。気が付くと暗闇の穴の中にいました。周りには動物の骨がたくさんありました。
ヘルトラップのネタバレあらすじ:承
穴の深さを見たフランクは「とてもあの上から落ちたら助からない、落ちた穴は別にあるはずだ」と言って壁を見渡すと横穴がありました。フランクが横穴を登って行くとアルベールが引っかかっていました。ピエールに知らせるとアルベールもろともフランクは滑り落ちてきます。アルベールはすでに死んでいました。
周囲には人骨もあり、ナチスの身分証もありました。船員の死体を見ると日誌があり、1918年と記されています。絶望感を感じたフランクはピエールにフランシーヌがドイツ兵と共に死んだことを伝えます。怒ったピエールはフランクを殴り続けます。
フランクは壁を登ることを思いつき、人骨を集めて足場を上まで作り、怪我をしたピエールを抱えて地上に戻ります。動物の鳴き声を聞いたピエールが「クモだ、走れ」と言い、フランクは走ります。
ジャングルの中で拡声器を見つけたフランクは「ここから動物の鳴き声を流している」と教えます。「ボートで脱出しよう」というピエールにフランクは「ボートはロープが切れて流されている」と言います。そしてフランクが「穴に戻ろう」と言い出します。
ヘルトラップのネタバレあらすじ:転
穴の上から壁を見渡すと、大きな扉がありました。二人は穴の中に降り扉をこじ開けます。タイマツを作り奥へ進んでいくと、途中で冷凍されたフランシーヌそっくりの美女がケースに入れられていました。傍らには大きな機械と、緑色の液体の入った容器があります。
さらに奥には扉があり、開けて進むと広い部屋がありました。壁にはエドヴィーケと書かれた写真があり、見た様子ではそこは実験室でした。怖くなったピエールは「戻ろう」と言いますが、フランクはブレーカーを見つけ電源を入れます。すると電気が付き明るくなりました。
フランクは冷凍された女性のケースを開けようとします。ピエールも手伝うとケースの蓋が動くたび、機械が動きだします。2回目には毒ガスが噴き出します。それは女性を守るための仕掛けでした。逃げ出した二人は出口を見つけます。途中で穴の地図を見つけ、調べると大きな穴の横に横穴の実験室があり、その実験室を守る為に、落とし穴が作られ動物たちを落としていたのでした。
外に出るとビーチでした。ボートもあり「脱出しよう」と言うピエールでしたが、周りには人骨がたくさんありました。フランクは「食料もないから2日ももたないだろう」と言い、近くで書類を見つけて読み始めます。
ヘルトラップの結末
女性が生きていることを知ったフランクは、書類を読みあさり実験の記録を話したテープがあることを知ります。
使用人の娘アリアーヌに恋した伯爵は、恋の病で毒を飲んで自殺を図ったアリアーヌを仮死状態のままここに連れてきて、解毒剤が出来るまで冷凍しました。遭難者たちを使って人体実験を行い、生きた人を使ってアリアーヌを蘇らすことは出来ていました。しかしすぐに解毒剤を飲ませないと永久に死んでしまうということがわかります。
そこでフランクはピエールに「お前だけ脱出しろ、俺はここに残る」と言います。ピエールは「素人がやっても生き返らせることは出来ない」と言って荷物をまとめ始めます。そして解毒剤もバッグに詰めます。
一人になったフランクはどうやって生きた人間を使うのかで悩んでいました。アリアーヌのケースに寄り添っていると横にレバーを見つけます。レバーを動かすとアリアーヌのケースが動き、下に液体の入ったケースが出てきます。そこでフランクは、ピエールを殴り倒しケースに入れました。
ピエールは「僕を殺したら解毒剤は見つからない」と言って、フランクがひるんだすきに襲いかかり、逆にフランクがケースの中に落ちます。その時、機械が作動し出口の扉が閉まりはじめます。ピエールは急いで抜け出し、ボートに乗って沖に出ました。
アリアーヌが蘇り、フランクの頬を触ります。眩しいくらい美しいアリアーヌの顔を見たフランクは喜びます。そのころピエールは解毒剤を海に投げ捨てていました。
以上、映画「ヘル・トラップ」のあらすじと結末でした。
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