ボス その男シヴァージの紹介:2007年インド映画。「ロボット」で一躍名を馳せたタミル映画のヒットメイカーS・シャンカールが、「ムトゥ踊るマハラジャ」などで日本でも有名となった大スター、ラジニカーントととタッグを組んだ一作。本作ではインド映画らしい喜劇や娯楽要素を絡めながらも、汚職や格差など深刻なインド社会の問題を正面から描き出している。
監督:S・シャンカール 出演者:ラジニカーント(シヴァージ)、シュリヤ・サラン(タミルセルヴィー)、ヴィヴェーク(アリヴ)、スマン(アーディセーシャン)、ラグヴァラン(チェジアン博士)、マニヴァンナン(アルムガム)、コーチン・ハニーファ(クザンダイヴェル)、ソロモン・パッパイアー(トンダイマン)ほか
映画「ボス その男シヴァージ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボス その男シヴァージ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボス その男シヴァージの予告編 動画
映画「ボス その男シヴァージ」解説
この解説記事には映画「ボス その男シヴァージ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボス その男シヴァージのネタバレあらすじ:起
ITエンジニアとして成功を収めていたシヴァージは、母国に帰り貧しい人々のための慈善事業を設立する。しかし、経営者のアーディセーシャンは、シヴァージが建てた無料の病院と学校を競合他社と見なしていた。
シヴァージは事業の運営のために、役人への賄賂を余儀なくされていた。家財を売り払ってまで賄賂の費用を捻出するシヴァージだったが、アーディセーシャンによって告訴されてしまう。
一方シヴァージは、タミルセルヴィーという名の女性と恋愛関係にあった。しかし、占い師に聞くと二人の結婚はシヴァージの死に繋がることになるという。
ボス その男シヴァージのネタバレあらすじ:承
裁判に負けてしまったシヴァージは、さらに彼を気遣ったタミルセルヴィーによって、もう二度と会わないように言いつけられる。貧困に陥ったシヴァージは、今までの方法を変える必要があると思い知らされる。
彼はまず、叔父のアリヴの助けを借り、アーディセーシャンに巨額の不法収入を半額渡すように脅迫する。同じように、州内で不法収入を得ている人間の資金を横取りし、それを資金洗浄することで、財団への寄付に変えるのだった。
シヴァージは脱税者たちを警察へ通報し逮捕させる。そしてそこで得た莫大な資産を使って、貧者への奉仕を一層盤石のものにする。
ボス その男シヴァージのネタバレあらすじ:転
しかし、アーディセーシャンを始めとする被害者たちは、タミルセルヴィーを利用してシヴァージを陥れようと企んでいた。騙された彼女は、シヴァージのパソコンをアーディセーシャンに渡してしまう。記録されていた資金洗浄の情報によって、シヴァージは逮捕される事になってしまった。
シヴァージはパソコンのパスワードを教えるよう強要されるが、頑なに拒否する。憤慨したアーディセーシャンは、彼を拷問し殺してしまう。そして無法者と手を組み、遺体の輸送途中に車を襲わせることで第三者の犯行に偽装した。
しかし、そのシヴァージは偽物であった。アーディセーシャンの目論見を見抜いていたシヴァージは、事前にホログラムで自分の似姿を作っていたのだ。
ボス その男シヴァージの結末
シヴァージの偽りの死の後、アーディセーシャンは録音したシヴァージの声で、音声認識のロックを解除しようとするが、試みは全て失敗に終わった。
しばらくの後、シヴァージは公的機関に務める友人の名を騙り、財団への復活を果たす。アーディセーシャンはその事実にいち早く気がついたが、証拠不十分で法的な手段を取ることができなかった。
そして二人は、アーディセーシャンが運営する大学のテラスで、個人的に決闘をすることになる。その戦いの途中、アーディセーシャンの不注意から、屋根に隠された多額の紙幣が宙に飛び散ってしまった。学生たちは我先にと金に群がる。その群衆に押しつぶされ、アーディセーシャンは命を落としてしまう。
そしてシヴァージは戦いの後、インドの産業と経済の第一人者となった。
以上、映画「ボス その男シヴァージ」のあらすじと結末でした。
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