山猫は眠らない8 暗殺者の終幕の紹介:2020年アメリカ映画。アメリカ海兵隊の伝説の狙撃手ベケット親子の戦いを描く人気戦争アクション映画の第8作です。本作はゲスト悪役として本作がハリウッドデビュー作となる元AKB48の秋元才加を迎え、要人殺人事件の濡れ衣を着せられた息子ブランドン(チャド・マイケル・コリンズ)が謎の暗殺者(秋元才加)に狙われながらも父トーマス(トム・ベレンジャー)と共に事件の真相を探る様を描きます。
監督:カーレ・アンドリュース 出演:チャド・マイケル・コリンズ(ブランドン・ベケット)、トム・ベレンジャー(トーマス・ベケット)、秋元才加(ユキ・“レディ・デス”・ミフネ)、ライアン・ロビンズ(ジーク・“ゼロ”・ローゼンバーグ)、ロックリン・マンロー(ジョン・フランクリン)、エミリー・テナント(ジュリエット・クローバー)、マイケル・ジョンソン(ドレイク・フェニックス)ほか
映画「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
山猫は眠らない8 暗殺者の終幕の予告編 動画
映画「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」解説
この解説記事には映画「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
山猫は眠らない8 暗殺者の終幕のネタバレあらすじ:起
中米の国家コスタベルデは1953年に勃発した流血クーデター以来、長年に渡って混乱が続いていました。そんな中、アメリカとの重要な交渉を取りまとめた政府要人ブルーノ・ディアス(ヴィクター・ファブリン)の功績により、アメリカとコスタベルデの間で禁輸措置の解除に向けた貿易協定の署名が翌日にも行われようとしていました。会談に先駆け、ディアスはアメリカ・ワシントンD.C.で記者会見を開きましたが、その檀上でディアスは何者かによって射殺されました。ディアスを狙撃したのは正体不明の謎の女でした…。
翌日、捜査にあたったアメリカCIAは現場に残された毛髪のDNAの鑑定結果および犯行時刻前後のコスタベルデの入出国記録を調べ上げた結果、アメリカ海兵隊の前哨狙撃兵ブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)を第一容疑者と断定しました。何も知らぬ当のブランドンは自宅でテレビゲームを楽しんでいましたが、そこにCIAが派遣した特殊部隊SWATが突入、ブランドンはそのまま連行されていました。一部始終を見守っていたバイクの女“レディ・デス”(秋元才加)は“偽装工作”が失敗に終わったと判断、ブランドンが軍の施設に移送されるとみて襲撃するプランを立てました。
シアトルのCIAセーフハウスに連行されたブランドンは、CIA捜査官のジョン・フランクリン捜査官(ロックリン・マンロー)の尋問を受けました。フランクリンはかつてコスタベルデの軍事作戦にも参加していた、ブランドンの父で伝説の狙撃手トーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)も事件に関与していると睨みましたが、ブランドンは無実を訴えました。そこに国土安全保障省から派遣された捜査官ジーク・“ゼロ”・ローゼンバーグ(ライアン・ロビンズ)が現れ、事件の裏側に潜む黒幕を暴くことを約束しました。ブランドンが連れ出された後、フランクリンはゼロに今回の作戦は隠密行動だから決して悟られることのないよう念を押しました。
ゼロはブランドンの犯行だと断定したCIA職員ジュリエット・クローバー(エミリー・テナント)に事件当時の映像を見せるよう要求、事件現場となった記者会見の場には政治家たちに交じって製薬会社「ノバシル製薬」CEOのドナルド・サウス(ヴィンセント・ゲイル)がいることに目をつけました。
山猫は眠らない8 暗殺者の終幕のネタバレあらすじ:承
ブランドンは車に乗せられ、軍の施設に移送されましたが、途中でブランドンの乗った車は前後を覆面の男たちが乗った2台のトラックに挟み撃ちに遭いました。覆面の男たちはCIA職員たちを殺し、ブランドンは間一髪で手錠を外して反撃しました。数キロ離れた遠方からはレディ・デスがブランドンに狙いを定めましたが、ブランドンは車を奪ってその場から逃げ出しました。レディ・デスは覆面の男たちを始末していきました。
その頃、ゼロはサンフランシスコにいたサウスと接触、事件当時の事情を聞き出そうとしました。サウスは自社の医薬品をコスタベルデに売り込むため、禁輸措置の解除に期待していたというのです。ノバシル製薬はバンクーバーの「フィクス社」との合併話が進んでおり、フィクス社はコスタベルデと繋がりがあるということでした。
一方、フランクリンたちはブランドンを襲撃した覆面の男たちの身元はロシアンマフィアであることを掴んでいました。CIA職員は長距離用のライフルで射殺されていたことから、フランクリンはトーマスがブランドンの脱走に手を貸したのではと考えて後を追うことにしました。
ワシントン州アバディーンに逃れたブランドンは別の車に乗り換えて逃げようとしたところを警察官に取り押さえられましたが、得意の格闘術で警察官をねじ伏せると、たまたま居合わせた男に車を運転させて逃走しました。
サンフランシスコにいるゼロは護送車襲撃の件を聞き、黒幕にブランドンが護送されることをリークした人物がCIA内部にいるのではと睨みました。ゼロはクローバーにノバシル製薬とフィクス社の合併の件について不審な点はあるのかと訊くと、クローバーは先月にフィクス社の経理担当者のジョシュ・ストレイホーン(アレックス・バリマ)という男が会社のシステムに誤って不正アクセスした件を伝えました。
バンクーバーに飛んだゼロはフィクス社の保安部長ドレイク・フェニックス(マイケル・ジョンソン)と対面、ストレイホーンとの対面を求めました。フェニックスはストレイホーンが病欠だとして自分が話を聞くと告げ、ストレイホーンは酒に酔った状態でシステムに誤ってアクセスしたことを強調しました。ゼロはストレイホーンがディアス殺害に関与しているのではないかと尋ねましたが、フェニックスは完全否定しました。
その後、ゼロはクローバーにフェニックスのことを調べさせ、クローバーはフランクリンの目を盗んでゼロに護送車襲撃の生存者がワシントン州クライドヒルの病院に入院しているとの情報をメールで伝えました。ゼロは直ちにクライドヒルの病院に向かい、重傷を負って入院中のロシアンマフィアの男と接触しました。ゼロに尋問されたマフィアの男はボイスチェンジャーで声を変えた人物から指示を受けたと白状したものの、その人物の正体までは知らないと答えました。
その頃、フランクリンは部下サラ・ピーターソン(ベサニー・ブラウン)からブランドンの行動を聞き、直ちにブランドンを捕らえるよう命じました。一方、クローバーはフランクリンに悟られないよう密かにフィクス社の情報を収集し始めました。
山猫は眠らない8 暗殺者の終幕のネタバレあらすじ:転
モンタナ州北部の山中に逃れたブランドンはトーマスと合流、これまでの顛末を打ち明けました。ブランドンを自宅に匿ったトーマスは自身がかつて従軍していたベトナムとカンボジアとの国境付近での軍事作戦の思い出を語り始めました。極悪な人民軍の収税官を射殺するよう命じられたトーマスは相棒のコンラッド上級曹長と共に作戦に出向きましたが、コンラッドは自分ひとりで作戦を遂行するからトーマスに残るよう指示、その際にラテン語で「聞け」「見よ」「黙せよ」との言葉を呟きながら向かっていきました。
やがてコンラッドは両手を縛られて負傷した状態で戻ってきました。コンラッドは背後から敵の標的に銃を突きつけられており、コンラッドはためらわず「撃て!」とトーマスに告げました。トーマスは標的を仕留めましたがコンラッドも命を落としたのです。トーマスはブランドンに妻は元気かと尋ね、もっと会ってやるべきだったと語りました。
その頃、シアトルに戻ったゼロはフェニックスがかつてブランドンと同じ隊に在籍していたらしいことを突き止め、クローバーに裏付け調査を依頼しました。その結果、クラーク・マコーネル軍曹というフェニックスにそっくりの人物がブランドンの隊に在籍しており、かつて民間人を拷問にかけた罪で有罪になったのち5年前に勤務中に死亡したことになっていたことが明らかになりました。
再びフィクス社に向かったゼロはストレイホーンと対面、フェニックスやディアス殺人事件の件で尋問しました。ストレイホーンは自分はフェニックスに脅されていると明かし、彼がフィクス社とノバシル製薬の合併資金から数億ドルを吸い取る計画を立てていたこと、アメリカとコスタベルデとの貿易協定が破談にして市場を混乱させたうえで金を抜き取ろうとしていたこと、妻を人質に取られて警察を呼べないためわざと会社のシステムに不正アクセスしたことを暴露したうえでフェニックスこそが一連の事件の黒幕だと白状しました。
一方、フランクリンは特殊部隊をトーマスの家に差し向けました。特殊部隊の存在を察知したトーマスはブランドンを床下の秘密の通路から脱出させました。ゼロはフランクリンに連絡を入れ、事件の黒幕を掴んだことを報告しました。フランクリンは特殊部隊を撤退させることにしましたが、特殊部隊は茂みに潜んでいたレディ・デスに次々と狙撃されていきました。
トーマスとブランドンはそれぞれ弾が飛んできた方向を探りましたが、レディ・デスに撃たれた特殊部隊員が銃を乱射した間に彼女に逃げられました。トーマスとブランドンは姿を隠していたレディ・デスを発見、ブランドンはレディ・デスと激しい格闘戦を繰り広げました。トーマスはブランドンを助け、レディ・デスに銃を突きつけました。
その頃、ゼロはバンクーバーのフェニックス宅に侵入、フェニックスがブランドンになりすまして作った偽造パスポートやカリフォルニア州デューンベリーの水上バスの乗船券を発見しました。ゼロは早速デューンベリーに向かい、水上バスの係員から付近にヘリの発着場がある島があるとの情報を得ると早速現地に向かいました。島にはフェニックスの隠れ家がありました。
山猫は眠らない8 暗殺者の終幕の結末
ブランドンからレディ・デスの件を知らされたフランクリンはクローバーに彼女の情報を調べさせました。レディ・デスは本名をユキ・ミフネといい、犯罪一家に生まれ育った彼女は日本のやくざと繋がりがあるということでした。フランクリンは直ちにレディ・デスとディアスとの繋がりを調べるよう命じました。レディ・デスは駆け付けたCIAに逮捕され、ブランドンの濡れ衣もようやく晴れました。
クローバーからフェニックスについての情報提供を求められたブランドンは、フェニックスが自らの計画のために“クラーク・マコーネル”の偽名を使って隊に潜り込んでいたことを知らされました。レディ・デスはこれから軍の施設に護送されようとしていましたが、ブランドンはフランクリンにフェニックスを誘き寄せるためにレディ・デスを利用すべきだと提案しました。フェニックスは本物のブランドンを殺して逃げ切るためにレディ・デスを雇ったのだとブランドンは推理しました。
レディ・デスの護送は中止され、ブランドンはレディ・デスに「俺を連れて行く、金が先だとフェニックスに伝えろ」と命じました。日本で殺人などの犯罪に関わってきたレディ・デスはこれから日本に強制送還されることになっており、レディ・デスは条件として今回の件は見逃すようフランクリンに要求しました。
レディ・デスはフェニックスに電話を入れ、ブランドンを殺さず生け捕りにしたと伝えたうえで、金と引き換えにブランドンの身柄を引き渡すと告げました。あくまでもブランドンを殺せと指示していたフェニックスは作戦を変更し、ブランドンを連れてこいとレディ・デスに命じました。トーマスはフランクリンに自分がフェニックスを仕留めると告げて作戦に志願、ブランドンとトーマスとレディ・デスはCIAのヘリで指定された待ち合わせ場所に向かいました。
一方、フェニックスの隠れ家に潜入していたゼロは、あのクローバーがサウスらと一緒に写っている写真を発見しました。実はクローバーこそがフェニックスにCIAの情報を流していた内通者だったのです。そのことに気付いたゼロにフェニックスが襲いかかり、ゼロを痛めつけて殺そうとしました。そこに一連の事件の黒幕であるサウスが現れ、ゼロに手を組もうと持ちかけました。ノバシル製薬とフィクス社の合併によりCEOの座を追われることが決まっていたサウスは合併資金を抜き取ろうと目論み、その一環としてディアスを排除したのです。
ブランドンとレディ・デスを乗せたヘリはサウス一味の隠れ家がある島に降り立ち、トーマスは別の位置で狙撃の準備を始めました。フェニックスの作戦で甥を失っていたレディ・デスはブランドンに借りを返すと告げ、ブランドンを連行したフリをしてサウスの隠れ家に入り込みました。レディ・デスはフェニックスに報酬の支払いを要求、フェニックスは二人を個室に招き入れました。フランクリンは作戦を変更して特殊部隊を隠れ家に送り込みましたが、フェニックスはレディ・デスに発砲、ブランドンを人質に取りました。
負傷したレディ・デスはゼロが監禁されている部屋を発見しました。ゼロは「俺を助けてくれたらアンタを助けてやる」と持ちかけました。トーマスはフェニックスに狙いを定めますが、フェニックスはブランドンを連れているため中々狙撃に踏み切れませんでした。フェニックスは逃亡用のヘリと10億ドルを要求しましたが、ブランドンはトーマスに自分に構わずフェニックスを撃つよう叫びました。トーマスは一瞬迷いますが、亡きコンラッドが呟いていた「聞け」「見よ」「黙せよ」を思い出し、見事にフェニックスの頭部を撃ち抜いてブランドンを助けることに成功しました。
逃げようとしたサウスはゼロとレディ・デスに捕らえられました。トーマスはブランドンに「人生で最も難しい1発だった」と心境を語り、二人は作戦の成功を喜び合いました。一方、ゼロはレディ・デスに「自己紹介しよう」と語りかけていました。
以上、映画「山猫は眠らない8 暗殺者の終幕」のあらすじと結末でした。
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