リンダ・ブレアの グロテスクの紹介:1987年アメリカ映画。強盗団を相手に奇形の男が殺戮を繰り返すホラー作品。友人を連れて帰省したリサは、久しぶりの両親との時間を楽しんでいた。その夜、強盗団が家に押し入りリサ達を1人ずつ惨殺していく。家探しを始めた強盗団は、隠されていたドアを発見。そこには一家に密かに育てられていた奇形の男パトリックが潜んでいた。家族を殺されたパトリックは復讐に燃え、強盗団に次々と襲いかかる。
監督:ジョー・トルナトーレ 出演者:リンダ・ブレア(リサ)、ドナ・ウィルクス(キャシー)、タブ・ハンター(ロッド)、シャロン・ヒューズ(ドナ)、ガイ・ストックウェル(オービル・クルーガー)ほか
映画「リンダ・ブレアのグロテスク」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リンダ・ブレアのグロテスク」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リンダ・ブレアの グロテスクの予告編 動画
映画「リンダ・ブレアのグロテスク」解説
この解説記事には映画「リンダ・ブレアのグロテスク」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リンダブレアのグロテスクのネタバレあらすじ:強盗団の襲撃
舞台は1980年代のアメリカ、とある郊外の山奥。リサ・クルーガーは友人キャシーを連れ、久しぶりに実家に帰ろうとしていました。2人は山道でガラの悪いパンク・ファッションの集団に絡まれます。
この集団、実は人殺しが大好きな強盗団で、これからクルーガー家に向かおうとしているところでした。クルーガー家には何か大きな秘密があるという噂を聞きつけ、金か麻薬を隠しているに違いないと考えたのです。
そうとは知らないリサは強引に車を発進させ、急いで家に帰りました。出迎えた母に、リサは「パトリックはどう?」と尋ねます。母は「良かったり悪かったりね」と答えました。その後、キャシーが部屋で1人になると突然モンスターが現れます。それはリサの父オービルの仮装でした。
彼はハリウッドのホラー映画界で活躍する特殊メイクアップアーティストで、人を驚かすのが大好きなのです。オービルの仕事場には、精巧な怪物の仮面が所狭しと並べられていました。楽しい1日を過ごした一家は眠りに就きます。
キャシーが雷鳴に魘されて目を覚ますと、突然男に腕を掴まれました。昼間の強盗団が家に侵入していたのです。リサ達をリビングに集めた強盗団のリーダー格スクラッチは、金を出せと喚き散らしました。しかしオービルは金など無いと突っぱねます。
強盗団はオービル、リサの母、キャシーの順に惨たらしく殺しては快感に耽りました。リサは隙を突いて真夜中の雪山に逃げ出します。強盗団の1人がそれを追いかけました。
リンダブレアのグロテスクのネタバレあらすじ:奇形の男
強盗団は金目のものを探して家を荒らし始めます。すると本棚の向こうに隠し扉があることに気付きました。本棚をどかしてみると、その先にあったのは子ども部屋です。強盗団が足を踏み入れた直後、獣のような絶叫と共に男が突進して来ました。男は背中が曲がり、顔は皮膚が溶けたように歪んでいます。彼の名前はパトリック、リサが様子を気にしていた相手です。
パトリックは凄まじい怪力で強盗団を次々殺害していきました。オービルの遺体を前に、「パパ パパ…」と泣くパトリック。恐ろしくなった強盗団は慌てて外に逃げ出します。家族を殺された復讐に燃えるパトリックはすぐに後を追い、手当たり次第に殺害していきました。
一方のリサは吹雪の山を一晩中逃げ回り、体力の限界に来ていました。ついに追っ手に捕まってしまったリサは、首を絞められ殺害されそうになります。そこにパトリックが現れ、リサにのしかかっていた強盗団の男を殺害しました。しかしリサに意識はありません。パトリックは嘆き悲しみ、残る強盗団を探しに行きました。
リンダブレアのグロテスクのネタバレあらすじ:山狩り
朝になり、クルーガー家にオービルの友人フルトンがやって来ました。そこで遺体を発見した彼は仰天し、すぐに警察に連絡します。警察が到着し、その後にオービルの弟で形成外科医のロッドも駆けつけました。警察は行方不明のリサが事情を知っているものと見て捜索隊を組みます。ロッドも加わり山の中を探していると、倒れているリサを発見しました。彼女はまだ辛うじて生きています。
一方、生き残ったスクラッチとその恋人シェリーは、現れたパトリックに襲われていました。スクラッチに銃撃されてもパトリックは止まりません。そこに銃声を聞きつけた捜索隊が駆けつけました。ロッドは撃つなと叫び、パトリックのもとへ走ります。パトリックは驚いた表情で「パパ」と呟きました。しかしその直後、パトリックは捜索隊に射殺されてしまいます。スクラッチ達は目撃者がいないのを良いことに、自分達は被害者であると嘘を吐きました。
車が故障しクルーガー家に助けを求めたところ、突然パトリックに襲われ皆殺されたのだと。警察はパトリック1人の犯行ではないと見抜いていましたが、スクラッチ達を追い詰められる証拠がありません。頼みの綱のリサも意識が戻らないまま病院で死亡してしまいました。スクラッチ達は証拠不十分で釈放となります。
リンダブレアのグロテスクのネタバレあらすじ:パトリックとクルーガー家
身内を殺害され、しかも犯人を裁けない理不尽にロッドは強い怒りを覚えました。警官からパトリックについて聞かれたロッドは、仕方なく家の事情を話し始めます。
パトリックは元々捨て子でしたが、それをクルーガー夫妻が拾って大切に育てていました。パトリックはれっきとした人間であり、優しく純真に育ったそうです。クルーガー家から愛され、彼らを愛していたパトリックが殺すはずはないと訴えるロッド。しかし証拠が無い以上、もう警察は動けません。
怒りに震えるロッドは、法に反してでも裁くと決意しました。ロッドは警察署を出たスクラッチとシェリーを銃で脅して拉致します。
リンダブレアのグロテスクの結末:復讐と意外な種明かし
スクラッチとシェリーを家に拉致したロッドは、予め用意しておいた手術台に2人を縛り付けました。そして秘密を教えてやろうと迫ります。実は、パトリックはロッドの息子でした。不幸な障害を持って生まれたパトリックを育てられず、兄夫婦に育てて貰っていたのです。
そしてオービルはロッド自身をも救っていました。ロッドが首の皮を掴むと、それがメリメリと剥がれていきます。彼はオービルが作った精巧な仮面を被っていたのです。その素顔は、パトリックと同じように醜く歪んでいました。ロッドは復讐として、スクラッチとシェリーの顔を醜く歪ませる手術をしました。その後は家に監禁し、ささやかな復讐を果たします。
――すると、突然画面に乱れが生じました。「映写室どうした」と映画館で上がる声。実は今までの話は、全て試写中の映画だったのです。試写室には本物のモンスターが現れていました。彼らは自分達の恐ろしさを思い知らせてやろうと目論見、映画館を襲撃します。
突如現れた本物のモンスターを前に、キャストやスタッフは悲鳴を上げて逃げ惑いました。劇場がパニックに包まれる中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「リンダ・ブレアの グロテスク」のあらすじと結末でした。
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