第3の愛の紹介:2016年中国映画。大財閥の若き御曹司が出逢ったのは、自分の会社で起きたトラブルを担当する女性弁護士でした…。上海を舞台に、最初は反目し合っていた男女がいつしか惹かれ合う姿を描いた美しく切ない中国発の大人のラブストーリーです。監督は『私の頭の中の消しゴム』などを手掛けたイ・ジェハンが勤め、韓国のソン・スンホンと中国のリウ・イーフェイという二大スターがダブル主演を果たしています。
監督:イ・ジェハン 出演者:ソン・スンホン(リン・チージョン)、リウ・イーフェイ(ゾウ・ユー)、モン・ジア(ゾウ・ユエ)、オウ・ハンシェン(ガオ・ジャンチー)、ジェジー・ジャン(ジャン・シンヤオ)ほか
映画「第3の愛」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「第3の愛」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
第3の愛の予告編 動画
映画「第3の愛」解説
この解説記事には映画「第3の愛」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
第3の愛のネタバレあらすじ:起
大財閥「致林グループ」の若き御曹司リン・チージョン(ソン・スンホン)は香港から上海に向かう飛行機の中で号泣している女性弁護士ゾウ・ユー(リウ・イーフェイ)を見かけ、そっとティッシュを渡しました。その後、飛行機を降りたユーの顔には笑顔が戻っていました。
帰宅したユーは、バスタブで手首を切って自殺未遂を図った妹ユエ(モン・ジア)の姿を発見しました。ユエはかねてから鬱病を患っており、ユーはユエのスマホの発信履歴から彼女の自殺未遂の原因は勤め先である「致林グループ」のチージョンという男にあると推測しました。
ユーはチージョンが先日飛行機内で出会った男とも知らずに「致林グループ」に乗り込み、強引にチージョンと面会するとユエの自殺未遂の件を責め立て、ユエに会社を辞めさせると告げました。しかし、当のチージョンはユエのことは知らず、彼女からのショートメールも見ていませんでした。
ユエはチージョンに一方的な片思いをしていただけだったのですが、ユエは契約の都合上、辞めた場合は違約金が高くつくことになっていました。ユーは妹に何かあったらただでは済まさないとチージョンを睨みつけて去っていきました。
その後、ユーは所属する「晴天弁護士事務所」の同僚らにユエの件を相談していたところ、ユーが弁護を引き受けている人物が建築中のビルから飛び降り自殺を図ろうとしているとの連絡が入ってきました。
この人物は「致林グループ」に勤める作業員であり、ユーが現場に駆け付けたところチージョンも姿を表しました。作業員は給料の支払いに不満を持っており、ユーはチージョンと連携してどうにか作業員の飛び降りを食い止めることに成功、この一件がきっかけで二人は意気投合するようになっていきました。
第3の愛のネタバレあらすじ:承
ある日、「致林グループ」の顧問弁護士が不正で逮捕されたことから新たな顧問弁護士を招き入れる必要がでてきました。ユーは上司から「晴天弁護士事務所」を「致林グループ」に売り込むよう命じられ、渋々プレゼンテーションに臨んで見事に「晴天弁護士事務所」を新たな顧問弁護士事務所に据えることに成功しました。
同僚たちとの祝杯を終えたユーはチージョンの秘書に案内され、チージョンのいるバーに向かいました。チージョンは唐突にユーに愛の告白をしましたが、ユーは妹の件を引き合いに出して断りました。それでもユーはチージョンとは先日の飛行機内で出会っていたことに気付かされ、あの時号泣していたのはあのバレンタインの日、ユーの前夫との離婚が成立した直後だったことを明かしました。
チージョンは改めてユーとは結婚を前提に付き合いたいと申し出ましたが、未だに離婚の痛手の残るユーは受け入れずに帰って行ってしまいました。それでも諦めきれないチージョンは自ら「晴天弁護士事務所」に乗り込み、ユーへの想いは遊びではなく本気だと伝えましたが、ユーはあくまでも“弁護士と依頼人”の関係でいてほしいと突き放しました。
そんなある日、ユーは顧問弁護士としてチージョンと共に「致林重工造船所」の船舶引き渡し式に参加しました。その帰り、ユーはチージョンの部下から、チージョンは幼い頃に母を亡くし、「致林グループ」会長である父の命で10年間もの間海外に留学させられていたことを知りました。
その日の夜、ユーは砂浜でチージョンが自分の写真を燃やしているのを見かけました。この日はチージョンの亡き母の命日であり、チージョンは天国にいる母に自分の顔を見せるために毎年この日に自分の写真を燃やしていたのです。
第3の愛のネタバレあらすじ:転
翌朝、ホテルのラウンジで食事をしているユーの元にチージョンの秘書が現れ、チージョンは毎朝出社前に「晴天弁護士事務所」のすぐ近くにある中山路のカフェに必ず通っていることを知りました。チージョンがカフェにいる時間帯はちょうどユーが出勤している時間帯であり、この頃からユーはチージョンを受け入れ始めていました。
そしてユーが北京に出張する日、チージョンが突然現れて彼女に同行することになりました。その夜、ユーとチージョンは出張先のホテルで結ばれました。
こうして愛を深めていった二人ですが、ユーはチージョンとの交際にあたっていくつかの条件を突き付けてきました。それは「お互い恋しくて会いたいときに会う」「相手に遠慮せず束縛はしない」「お互いがやめたいときはいつでも終わりにする」「今一緒にいられたらそれでいい」であり、チージョンは条件を受け入れたうえで自分はユーと永遠に一緒にいたいと伝えました。
しかし、チージョンの父は、大企業経営者の令嬢であり以前にチージョンが家庭教師をしたことのある若い女性ジャン・シンヤオ(ジェジー・ジャン)とチージョンを結婚させようと画策していました。そしてシンヤオもまたチージョンに想いを抱いていました。更に追い打ちをかけるように、今度はチージョンの兄が会社の金で先物取引に手を出したことにより「致林グループ」の経営も傾き始め、チージョンの父はこれを機にチージョンとシンヤオとの結婚話を進めていきました。
第3の愛の結末
そんなある日、シンヤオが「晴天弁護士事務所」に現れ、ユーにチージョンと自分との婚前契約書を作成するよう依頼してきました。帰宅したユーは放心状態になっているところにチージョンが現れ、自分はシンヤオとは結婚しないと宣言しましたが、ユーは泣きながらチージョンを突き放しました。その翌日、ユーは平静を装いながらチージョンとシンヤオの婚前契約書を作成しました。
やがてユーの同僚弁護士ガオ・ジャンチー(オウ・ハンシェン)の結婚式が行われ、ユーはユエと共に招待されました。そこにチージョンが現れ、ユーに話があると告げて自宅マンションに連れ帰りましたがが、二人のやり取りはユエに盗み聞きされていました。チージョンは自分と一緒に遠くに逃げようとユーに告げますが、ユーはそれはできないと断りました。その時、ユーにユエから電話がかかってきました。
ユーとチージョンの関係に嫉妬したユエは、以前に作業員が飛び降りようとしていたビルの足場にいました。現場にかけつけたユーとチージョンは必死に説得を試みますが、ユエは聞き入れようとせず、足場から落下しようとしました。チージョンはユエの手を掴みましたが、ユエは「手を握ってくれてありがとう」と言うと真下に落ちていきました。ユエは救急隊が用意していたマットの上に落ち、ユーは彼女に付き添って救急車に乗り込みました。チージョンはユーを悲しげに見送りました。
チージョンとユーの関係は終わりを迎え、チージョンは哀しみを抱いたまま香港に赴任していきました。一方のユーは中山路の近くに完成した新しい歩道橋を渡りながら、以前自分はこの場所で危うく事故に事故に遭いそうになったことを思い出していました。実はその歩道橋は「致林グループ」が上海市に寄贈したものであり、橋の名前は「ゾウ・ユー橋」と名付けられていました。チージョンの真意に触れたユーはその場にしゃがみこんで泣き出しました。
以上、映画「第3の愛」のあらすじと結末でした。
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