ミュージックボックスの紹介:1989年アメリカ映画。父親がユダヤ人虐殺の疑いをかけられた女性弁護士が父に降りかかった疑いを晴らそうと奔走している内に自らも知らなかった衝撃的事実を突きつけられるサスペンスストーリー。ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞しました。
監督:コスタ=ガヴラス 出演:ジェシカ・ラング(アン)、フレデリック・フォレスト(ジャック)、ルーカス・ハース(ミッキー)、アーミン・ミューラー=スタール(マイク)、ドナルド・モファット、ネッド・シュミッケ、マイケル・ルーカー、アルバート・ホール、ほか
映画「ミュージックボックス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミュージックボックス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミュージックボックスの予告編 動画
映画「ミュージックボックス」解説
この解説記事には映画「ミュージックボックス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミュージックボックスのネタバレあらすじ:起
女性弁護士アン(ジェシカ・ラング)は、ハンガリーからの移民で苦労しながらも結婚し、子供も生まれ平穏に暮らしていました。
しかしある日、ハンガリー政府が彼女の父親であるマイク(アーミン・ミューラー=スタール)をユダヤ人虐殺の犯人として、身柄の拘束を要求してきたのです。父を信じていたアンは弁護士としてマイクの担当をすることになりました。
マイクは身に覚えのないことだと必死に自らの無罪を主張します。アンも必死な表情で訴える父を信じ、無罪を勝ち取ろうと決意します。
ミュージックボックスのネタバレあらすじ:承
しかしマイクが移民の際に自分の身分を警察官ではなく農民だと偽っていたこと、同じハンガリー移民のゾルダンという男に何らかの理由で金を送金していたこと、マイクがユダヤ人虐殺の先兵であるミシュカと同一人物であるということ、次々と不利になる証言が検察側から飛び出してきてアンは、この裁判は一筋縄ではいかないことを悟るのでした。
それでもアンは持ち前の腕前を発揮し、マイクを救おうと挽回を試みますが、なかなか上手くいかず、本当に父は無実なのかというマイクへの疑念だけがアンの心に張り付いてしまいます。
そんな中、アンの元夫の父親からアドバイスを受けたアンは、すでに明らかになっていたミシュカのハンガリー時代の警察だと証明するIDが、不確かなものであることがわかったのです。
ミュージックボックスのネタバレあらすじ:転
敗色濃厚だった流れは少しずつアンの流れになっていきます。その後、検察側も様々な証人をあげて反証しようと試みますが、アンが確実な証拠を手にいれ、見事に切り崩していくのでした。
こうしてマイクの無罪は濃厚になっていきます。しかしどうしても心に引っ掛かっていた疑念が晴れないアン。マイクが送金していた男ゾルダンが事故死していた事を調べるためハンガリーに向かい、ゾルダンの姉に会いに行きます。
ミュージックボックスの結末
姉から質札を預かり、その証拠品となるミュージックボックス(オルゴール)を手にいれたアンは、その中からとんでもないものを手にいれてしまいました。それは若きミシュカがユダヤ人を殺害している写真で、その姿は疑い無く父マイクそのものだったのです。
ショックを受けたアンは、その真実をマイクに問いただそうとしますが、マイクは信じてくれというばかりで本当の事は何も話そうとしません。
父を愛し信じ続け、父のために戦ったアンでしたが、この決定的な事実の前にはもはや父の言葉は届かなくなっていました。アンは黙ってその全てが覆るであろう決定的な証拠となる写真を新聞社に送りつけるのでした。
以上、映画「ミュージックボックス」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する