八つの紹介:2016年オーストラリア映画。強迫性障害を持つ女性の心の悲しみを映し出した衝撃的な作品。夫と子供を持つ幸せそうな女性サラですが、心の中を「8」という数字に占拠され、全ての行動を8回繰り返さないと我慢が出来ず、そういう自分から抜け出そうとしている姿を描いています。
監督:ピーター・ブラックバーン 出演:リビー・マンロー(サラ)、ケイデンス・パークス(ビル) 、ダレル・プラムリッジ、ルーク・タウンソン、ジェーン・エリザベス・バリー、ほか
映画「八つ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「八つ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「八つ」解説
この解説記事には映画「八つ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
八つのネタバレあらすじ:起
目覚ましが鳴りサラは目を覚ましますが、何度も目覚ましのボタンを押すサラ。その手は皮膚炎を起こしています。トイレに入ったサラはトイレットペーパーを丁寧に八つに折ります。洗面所での手洗いもゴシゴシと8回洗い、息遣いも乱れます。
シャワーを浴びるサラの身体はあちらこちらに皮膚疾患がありますが、その身体のすべての個所を8回こすり洗いします。
サラは強迫性障害を持った人物なのでした。
ベットシーツを変えるサラ、少しでも汚れがあると我慢できず、掃除も息が上がるほど力を入れて行います。掃除が終わると又シャワーを浴び、8回ずつ力を入れてこすると、心も身体も悲鳴をあげて、泣きながら身体を8回ずつこするサラ。
八つのネタバレあらすじ:承
着替え終わると娘のベルから電話が入り、留守番電話からベルが呼びかけます。出られなかったベルからの電話の声を聴こうと、留守番電話の再生ボタンを8回押し、何度もベルの声を聞きます。
電話のベルが鳴り、サラはとっさに「ベル?」と話しかけますが、その電話の相手はジャニスで、サラは「出来ないわ」と言い、ジャニスは「出来るわ。ただ予定通りにしたらいいから。30分後にかけなおすわ」と言います。
サラはベルのベッドで、彼女のぬいぐるみを抱きしめながら涙を流し、四度目のシャワーを浴びます。
8回に分けてコップに満たした水で薬を飲み、クリーニングから戻った服を着てお湯を沸かすと、そこへベルが訪ねてきます。ドア越しにサラは「来てはいけない」とベルに言って聞かせていると、そこに夫のダニエルがやってきて「とても会いたがってる・・・」と言うと、サラは「頑張ってるわ。時間がかかるって、ジャニスが言ってた。」と話します。「いつまでもやってられないよ。ベルには母親が必要なんだ」そう言うと、ダニエルは去っていきました。
八つのネタバレあらすじ:転
ドアにしがみつき泣き崩れるサラ、そのドアにも他の部屋にも多数のメモが貼ってありました。部屋に戻ったサラは、新たにメモを書きます『何回もシャワー浴びる必要ないの』と、書きながらその内容を声に出して読み上げ、机にペンを投げおきます。
電話のベルが鳴ります。留守番電話からはジャニスの声が「やぁ、サラ。これラストチェックインね。必ず出来るって知ってるから、今まで練習したこと全て思い出して、少ししたら会いに行くわね。」
朝食の準備をするサラ。卵を割るときも8回卵は上手く割れず何度も失敗し、その卵は全て処分します。
八つの結末
玄関をノックする音がします。ジャニスが来ていました。8回ドアノブを回してドアを開けるサラは「ベルが会いに来たの、私に会いに。」と泣き叫び、ジャニスは「門まで行けると思うわ。ここまで来れたことなかったわ。」と話します。
するとジャニスは故意に、真っ直ぐにテーブルに置いてあるリモコンを少しずらします。すぐさま元の位置に戻すサラに「絶対できるわ、また明日ね。」と言ってサラに手を差し伸べ握手をさせます。
ジャニスが帰ると、サラは泣き叫びながら手を洗いに行きますが、一度だけで済ませます。意を決したサラは、そのまま玄関に向かい一度ドアノブを回しただけで勢いよく扉を開けると、彼女の目には緑とお日様の光が飛び込んできます。
そして門まで突き進み、門の前に立つジャニスと、先ほどとは違いしっかりと握手を交わすサラ。そこには達成感に満ちたサラの顔がありました。
以上、映画「八つ」のあらすじと結末でした。
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