ファーストポジション 夢に向かって踊れ!の紹介:2011年アメリカ映画。YAGP(ユースアメリカグランプリ)と呼ばれるバレエコンクールに出場する10代の男女5人のドキュメンタリー。国も人種も生活環境も異なる彼らはコンクールに参加し、入賞・スカウト・奨学金の獲得などを目指す。
監督:ベス・カーグマン 出演:アラン・ベル(本人)、ミケーラ・デプリンス(本人)、レベッカハウスネット(本人)、ミコ・フォーガディ(本人)、ジョアン・セバスチャン(本人)ほか
映画「ファーストポジション 夢に向かって踊れ!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファーストポジション 夢に向かって踊れ!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!の予告編 動画
映画「ファーストポジション 夢に向かって踊れ!」解説
この解説記事には映画「ファーストポジション 夢に向かって踊れ!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!のネタバレあらすじ1
アラン・ベルはイタリア・ナポリ在住の海軍軍医の息子で、4歳からバレエをはじめます。素晴らしい才能の持ち主で、自宅から2時間かけミラノのバレエ教室まで通います。ミケーラ・デプリンスは、シエラレオネ出身で、ユダヤ人夫婦の養子として育ちます。彼女はシエラレオネ内戦のさなかに生まれ、反政府軍によって両親を殺害されます。その後、孤児院に引き取られそこで見た雑誌に目を奪われ、「養子になったらバレエを習おう」と決心します。実は彼女、もともとこの家に引き取られる予定はなかったのです。別の女の子を養子にと検討していたのですが、そこでミケーラの話を耳にしたのです。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!のネタバレあらすじ2
彼女には白斑があり、「悪魔の子」と忌み嫌われていたのです。それを聞いたデプリンス夫妻は、彼女も一緒に引き取ったのです。差別や偏見もありながら、自分の大切な娘として彼女をサポートします。ジョアン・セバスチャンは、コロンビア出身の16歳で、14歳の時に単身で渡米します。バレエの才能に恵まれたジョアンですが、コロンビアでは男の子がバレエダンサーとして活躍するような土壌がありません。平均月収が低いコロンビアにいる家族にとっては、プロダンサーとしてジョアンが活躍すれば家計を支えてくる希望となります。家族と離れて暮らす寂しさを抱えながらも、家族の期待を背負ってコンクールでの奨学金獲得を目指します。ミコ・フォーガディは、イギリス人と日本人のハーフで、弟のジュールズと一緒にバレエを習っています。母親は元ピアニストで、日本人の母親にありがちな過保護ぶりを発揮します。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!のネタバレあらすじ3
彼らは子供たちのバレエのために引っ越しをし、父親の会社まで引っ越し先に合わせて移転したのです。バレエが大好きで才能にあふれる姉・ミコとは対照的に、弟・ジュールズは半ばいやいやバレエをやっています。レベッカ・ハウスネットは、バレエカンパニーからのスカウトを狙う17歳。小さな顔にすらっとした手足に、キレイなブロンドヘアで友達からは「バービー」と呼ばれています。彼らはそれぞれ地区予選を勝ち抜きます。アランはイスラエル人の友達・ガヤと一緒に、予選を勝ち抜き本選に進みます。ミコは、舞台で転んでしまったものの、審査員特別賞を受賞した弟・ジュールズと本選へ、ミケーラ、ジョアンもそれぞれ本選へ進み、転んでしまったレベッカも予選を勝ち抜きます。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!のネタバレあらすじ4
そして、5か月後のニューヨークで開催される本選へと5人とも進むことになりました。バレエをする子供たちは完璧主義が多く、本番のちょっとしたミスで取り乱すこともしばしばあります。その5カ月の間に、ジュールズはバレエをやめてしまいます。母親は嫌がったようですが、「もうバレエに興味はない」と正直に話したのです。ジョアンはコロンビアへ1年数カ月ぶりに戻り、家族と再会します。久しぶりの我が家でリラックスし、少年らしくにこにこして家族との団らんを楽しみます。その頃本選直前にミケーラのアキレス腱を痛め、炎症を起こしてしまいます。踊ることもままならない痛さで、将来の事を考えると踊らない方がよいのではないかとまで考えます。
ファーストポジション 夢に向かって踊れ!の結末
そして本選当日、5人がニューヨークへとやってきます。5人はミスもなく、無事に演技を終え、いよいよ結果発表。アランの友達・ガヤは銅賞、アランは特別賞を受賞。ミコは出場した部門の最年少で受賞、ジョアンは英国のバレエ学校の奨学金を、ミケーラはニューヨークの学校の奨学金を獲得しますが、レベッカにスカウトの声はかかりませんでした。ガヤは振付師の母親の振り付けで新しい演目を、アランも新しい演目に取り組みます。そして2カ月後、レベッカにバレエカンパニーからスカウトの声がかかり、プロのバレリーナになります。ミコはバレエの他にストレッチの専属コーチに従事し、さらなる高みを目指し、弟のジュールズは母親のスパルタ教育でMITへの進学を目指します。ミケーラは奨学金でバレエ学校へ進学、ジョアンはイギリスへわたり、奨学金でバレエ学校へと進学し、夢のバレエダンサーへとまた一歩近づきました。
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