ホワイト・ボーイ・リックの紹介:2018年アメリカ映画。14歳でFBIに情報提供をして捜査に協力した少年の実話を元にした映画。1980年代、人種差別もまだ激しいアメリカで、白人のリックは黒人が多い町に住み、黒人のギャングと関わりを持つようになります。それに目をつけたFBIは、リックに捜査協力をするように誘います。リックの父親リチャードを、『インターステラー』『ダラス・バイヤーズクラブ』など数々の名作に出演したマシュー・マコノヒーが熱演します。
監督:ヤン・ドマンジュ 出演:リッチー・メリット(リック)、マシュー・マコノヒー(リチャード)、ベル・パウリー(ドーン)、ジェニファー・ジェイソン・リー(アレックス)、ジョナサン・メジャース(ジョニー)、ほか
映画「ホワイト・ボーイ・リック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホワイト・ボーイ・リック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホワイト・ボーイ・リックの予告編 動画
映画「ホワイト・ボーイ・リック」解説
この解説記事には映画「ホワイト・ボーイ・リック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホワイトボーイリックのネタバレあらすじ:起
1984年、銃器見本市でリチャードと14歳の息子リックは銃を安く手に入れようと、話術を働かせます。リチャードは妻に逃げられ、娘のドーンと息子のリックと暮らしています。ドーンは薬物依存症で、父親のことが大嫌いでした。
そんなドーンはリチャードと口論になり家出をしてしまいます。リチャードは銃器見本市で購入した銃に付ける消音機を作るなどして、違法な銃を売って食いつないでいます。一方リックは父親と手に入れた銃と消音機をジョニー率いる黒人のギャングたちに売り込みをします。
リックは白人だったので警戒をされますが、ビジネスは成功します。しかし、違法な銃を売った罪に問われたため、リチャードの家にFBIがやってきます。その場はやり過ごしましたが、FBIからリックは目をつけられます。
その後、FBIはこっそりリックとコンタクトを取ります。ある人物が銃で撃たれて殺されたそう。その銃はリック達が行った銃器見本市で買われたものだそう。FBIにはリックたちがしている違法行為が完全にばれています。
そこで、見逃す代わりにギャングから麻薬を買って捜査に協力してほしいとFBIはリックに持ち掛けます。リックはそれを実行し、FBIはジョニー逮捕に近づきます。
ホワイトボーイリックのネタバレあらすじ:承
ジョニーは知事の娘キャシーとの結婚式を迎え、リックも参加をします。知事の守りにより、ジョニーはさらに権力を強めていきます。リックはその結婚式で大物麻薬ディーラーと出会い、白人であることで目を付けられ会話を交わします。
FBIはまたリックに詰め寄り、今度は大量の麻薬を売りさばいて捜査に協力してほしいと持ち掛け、リックは了承します。
1985年、FBIとリックがやり取りしているところをたまたまリチャードは目撃をします。怪しいと思ったリチャードはリックの部屋を調査すると、大金が隠されていました。これにより、FBIに協力するために麻薬を売っていることがリチャードにばれます。それを父親に責められて、リックはけんか腰になります。
リックは姉のドーンに帰ってきてほしいと会って頼みますが、できないと言われてしまいます。その間にリックが乗っていた車が盗まれてしまい、リックとドーンがその犯人に対して銃を何発か発砲すると、警察に捕まってしまいます。自己防衛だと主張しましたが、なぜか殺人未遂となります。
FBIのはからいによってリックは不起訴となりましたが、ほっとしたのも束の間、リックは仲間の黒人ギャングたちに麻薬を売っていることがばれてしまい、気をつけろと釘を刺されます。
ホワイトボーイリックのネタバレあらすじ:転
ジョニーたちがラスベガスに行くとのことでリックも同行をします。ラスベガスでジョニーを何度もばかにしてくるレオンに対して、面子がつぶれたジョニーは怒って、顔がぐちゃぐちゃになるまでレオンを殴ってしまいます。それによって、ジョニーの仲間の家が襲撃されて子供が亡くなってしまいます。ジョニーは怒り、仲間たちは異様な雰囲気に包まれます。
リックはこれ以上FBIと関わっていてはまずいと思い、FBIから話しかけられても無視を貫き通します。しかしリックは、仲間から銃で撃たれてしまいます。なんとか一命を取り留め、リックがFBIの捜査に協力したことによって、ジョニーたちを逮捕することができました。
それまでリックは学校に通っておらず、復学を希望するものの、銃で撃たれたことを知った学校側は、他の生徒に迷惑がかかるからという理由で、リックの復学を拒否しました。
1986年、リックとプラトニックな関係だったブレンダがリックの子供を出産します。我が子を見たリックはもっと稼がなければならないと思い、反対する父親を説得し、ジョニーの結婚式に出会った大物麻薬ディーラーに連絡をとり、再び麻薬の売買を始めます。
一方、姉のドーンは薬物から抜け出せず、無理やりリチャードは娘を家に連れて帰ります。そして薬を抜くためにリチャードはドーンを看病します。
ホワイトボーイリックの結末
1987年、ドーンの状態も落着き、順調に過ごしていた家族でしたが、家に警察がやってきて、リックとリチャードは逮捕をされてしまいます。相当量の薬物をリックは売りさばいていたので、殺人より重い罪になってしまう可能性がありました。
リチャードは、FBIがリックを売人にしたとアピールをしますが、誰も聞き入れてくれません。するとFBIは、おとり捜査に協力してくれたらリックを助けてもいいと提案してきます。これを受け入れなかったら、リックは確実に終身刑です。
ジョニーの妻キャシーを騙して、そこから芋づる式に、知事でキャシーの父親を逮捕するという計画でした。リックはFBIの条件に応じ、知事たちを逮捕することができたものの、裁判の結果は有罪。仮釈放なしの終身刑でした。
当時リックは17歳。あまりにも重い刑でした。リチャードは約束と違うとFBIを詰め寄りましたが、約束はしていないと否定されてしまいます。家族が面会に来てくれた時には、リックは涙が止まりませんでした。
リチャードは2014年に亡くなり、リックは30年刑務所で過ごした後、2017年仮釈放が認められました。
以上、映画「ホワイト・ボーイ・リック」のあらすじと結末でした。
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