クローゼットの紹介:2020年韓国映画。自らが運転する車で起こした交通事故のせいで妻を亡くした主人公。そのトラウマと残された娘との関係修復のために引っ越した新居で、次々と奇妙な現象に悩まされる中、娘が忽然と姿を消してしまいます。主人公は懸命にその行方を追い、その元凶であろうクローゼットの謎に足を踏み入れていくのでした。
監督:キム・グァンビン 出演:ハ・ジョンウ(サンウォン)、キム・ナムギル(ギョンフン)、ホ・ユル(イナ)、キム・シア、シン・ヒョンビン、キム・スジン、パク・ソンウン、パク・チア、ほか
映画「クローゼット(2020年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クローゼット(2020年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クローゼットの予告編 動画
映画「クローゼット(2020年)」解説
この解説記事には映画「クローゼット(2020年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クローゼットのネタバレあらすじ:起
自らが起こした交通事故のために愛する妻を亡くしてしまったサンウォン(ハ・ジョンウ)は、以降パニック障害に苦しんでいます。娘のイナ(ホ・ユル)もまた心を閉ざしてしまい、事故以降笑わなくなってしまいました。
そんな環境を変えるべく、郊外に新居を購入し引っ越します。引っ越したその夜、ユナはクローゼットから聞こえる物音に気がつきます。
クローゼットを開け、中から古い人形を見つけたイナは、人が変わったように笑顔をみせるようになりましたが、見つけた古い人形を離さないようになりました。
一方、サンウォンも引っ越してから不気味な物音やイナしかいない部屋から話し声が聞こえるなどの現象に悩まされます。
仕事があるために、どうしても家を空けなければいけないサンウォンは、どうにかベビーシッターを探しだし、イナを任せることにしたのです。しかしイナの行動がさらに怪しくなり、耐えきれなくなったベビーシッターは辞めてしまいます。
寂しい気持ちを抑えきれないイナ。クローゼットの前に立ち「私もそっちに行きたい」。そう呟くとクローゼットの中から白い無数の手が現れ、イナをクローゼットの中に引き込んでいきました。
クローゼットのネタバレあらすじ:承
イナがいなくなってから一月が経ちました。サンウォンは懸命に捜索をしましたが何も手懸かりを得ることが出来ず、それどころかサンウォンが殺したのではないかという声まで上がるようになったのです。
警察も頼りにならないと感じていたサンウォンに、ギョンフン(キム・ナムギル)が近づいてきました。退魔師を名乗るギョンフンは、信じてくれれば必ずユナは助けると言います。サンウォンは一度はギョンフンを追い払いますが、他に頼る所がなかったため、結局ギョンフンを頼ることにします。
早速家中に監視カメラを設置して見張るギョンフン。しかしイナの部屋のカメラだけが電源が切れてしまいます。サンウォンがイナの部屋へカメラの電源をつけに行きました。
すると「お父さん」と、イナの声がしたあと、部屋に入ったサンウォンを恐ろしい形相をした子供たちの霊が待ち構えていて、襲いかかってきたのです。サンウォンはイヤホンから聞こえるギョンフンの指示に従い、目を閉じて部屋を出ました。
クローゼットのネタバレあらすじ:転
同じくギョンフンも少女の霊と対峙していました。それは20年前に姿を消したミョンジンだということに気づきます。
ミョンジンの霊はかつて霊媒師だったギョンフンの母を殺すほどの強い力を持っていて、今のギョンフンの力ではどうすることも出来ませんでした。脇腹を刃物で刺され絶体絶命な所をサンウォンに助けられたギョンフンは、病院に搬送されます。
その後、ギョンフンからミョンジンの事を聞いたサンウォンは、ミョンジンの事を調査し、ミョンジンの父親だという男を訪ねることにしました。ミョンジンの父親に冷たくあしらわれるサンウォン。彼の住む山小屋に入ると、いきなり父親に首を絞められてしまいます。
薄れ行く意識の中、サンウォンは父親の過去を見ることに成功します。多額の借金を背負っていた父親は妻を殺し、ミョンジンをクローゼットに閉じ込めると、家ごと燃やしてしまいます。その恐怖がミョンジンを悪霊にしてしまったのです。
首を絞められ続けるサンウォン、このままでは危ない寸でのところで、病院を抜け出したギョンフンに助けられました。
クローゼットの結末
サンウォンは父親の過去が見えた事をギョンフンに話しました。ギョンフンは霊界と波長が合うと、そんなこともあると話します。そこでサンウォンにある考えが浮かびました。「もう一度霊界と波長を合わせることが出来れば、イナを見つける事が出来るかもしれない」、そう話すサンウォンを「危険すぎる」とギョンフンは止めますが、サンウォンの熱意に押され協力することになりました。
霊界に行く前に、ギョンフンは子供たちの霊には親に見捨てられたという共通点があると話します。思い当たるふしがありすぎたサンウォンは、そのせいでイナがいなくなったのだろうと考えました。
そして大量のカフェインを飲んだサンウォンは、意図的に発作を起こし霊界へと波長を合わせていきます。現世ではギョンフンが結界を張り、サンウォンを守っていました。
やがて霊界にたどり着いたサンウォンはイナを見つける事が出来ますが、すぐに子供たちの霊に取り囲まれてしまいます。そしてミョンジンが現れました。サンウォンは懸命にミョンジンを説得します。しかしなかなか上手くいかずにいると、ミョンジンの母の姿が現れます。
母の姿を見たミョンジンの姿は、生前の可愛らしい姿に戻ります。実はミョンジンの母の姿は現世でギョンフンが作り出したものでした。ギョンフンの力が限界を迎えると母の姿はスッと消えてしまいました。
母の姿がなくなり泣き叫び、今にも再び悪霊に戻ってしまいそうなミョンジンを、サンウォンが優しく抱きしめると、周りにいた恐ろしい姿をした子供たちの霊も元の姿に戻っていきます。こうしてサンウォンはイナを無事に連れ帰る事が出来ました。
無事帰ったイナは、その後すっかり元気になり学校に通うようになりました。そして今までの事を悔い改めたサンウォンはギョンフンと一緒にイナを迎えにいきます。
以上、映画「クローゼット」のあらすじと結末でした。
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