クラッシュの紹介:1996年カナダ映画。オープン・マリッジという異常な関係の夫婦は、お互いに多くの男女と関係を持ちますが満足しません。そんな時に夫ジェームズが起こした交通事故をきっかけに、交通事故に性的興奮を感じるという集団に巻き込まれ、異常な性欲を感じるようになります。『クラッシュ』は、オープン・マリッジとフェチズムにとりつかれた夫婦の異常な生活を描いた映画です。日本公開は1996年でしたが、性描写が問題視され成人映画の指定を受けました。2021年1月に4K無修正版が公開されました。
監督:デヴィッド・クローネンバーグ 出演:ジェームズ・スペイダー(ジェームズ・バラード)、ホリー・ハンター(ヘレン)、イライアス・コティーズ(ヴァーン)、デボラ・アンガー(キャサリン・バラード)、ロザンナ・アークエット(ガブリエル)、ピーター・マクニール、ほか
映画「クラッシュ 4K無修正版」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クラッシュ 4K無修正版」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クラッシュの予告編 動画
映画「クラッシュ 4K無修正版」解説
この解説記事には映画「クラッシュ 4K無修正版」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クラッシュのネタバレあらすじ:起・ジェームズと交通事故
映画製作者のジェームズ(ジェームズ・スペイダー)と、妻のキャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)は、オープン・マリッジの関係(夫婦間以外の肉体関係を、相互の合意の下に開かれている結婚の形)です。
ジェームズは仕事中も隠れて映画クルーとセックスをします。キャサリンも飛行場である男とセックスします。ジェームズは家に帰るとキャサリンと、カメラクルーや飛行場でのセックスについて話しますが、お互い満足しなかった様子です。キャサリンは「今度のセックスに期待ね」と言い、ジェームズと抱き合います。
ある日、ジェームズは交通事故に遭い、相手の車の男性は死亡したようです。しかし、死亡した男性の妻ヘレン(ホリー・ハンター)は助かったようで、なぜか服を脱ぎ裸体をジェームズに見せます。
入院したジェームズは、病院でヘレンとヴォーン医師(イライアス・コディーズ)に会います。ヘレンはジェームズと口を利きませんが、ヴォーン医師は死んだヘレンの夫の事故写真をジェームズに見せ、ジェームズの足の怪我をじろじろ眺めます。
退院したジェームズは、事故車を見に行きますが修理されておらず、ジェームズが関係を持った女性たちの写真が放置されています。そこへ、ヘレンが訪れます。今度はヘレンはジェームズに話しかけ、ジェームズは新車でヘレンを勤務先まで乗せていくことにします。運転中に危うく事故を起こしかけたジェームズは、ヘレンに性的関心を抱き始めます。二人は、勤務先の駐車場でセックスを始めます。
クラッシュのネタバレあらすじ:承・交通事故への性的関心を持つヴァーンの集団
その後も、ジェームズはヘレンに関心を持ち、二人はヴァーンが主催するカー・クラッシュ・マニアの会のイベントに参加します。そのイベントは、スタントマンを使ってジェームズ・ディーンが死んだ交通事故を再現するという危険なショーでした。
ヘレンとジェームズは数十人の観客とショーを見ますが、ヴァーンとスタントマンが車を激突させます。しかし、政府関係者が違法な危険イベントとして、取り締まりを始めます。ヴァーン、スタントマン、ヘレンとジェームズは森へ逃げます。
4人は車で逃げますが、ヴァーンとヘレンは車のクラッシュに性的興奮を感じ始めます。4人はある家に到着します。そこには、ガブリエル(ロザンナ・アークエット)という女性もいます。ヴァーンはジェームズに話があるといい、過去の有名人の事故の写真を見せます。
その中にはガブリエルの事故写真、ヘレンの夫の死亡写真もありました。ジェームズはヴァーンが交通事故に関心がある理由を知りたがりますが、ヴァーンは車のクラッシュは「最新技術による人間の体の再生」だと言います。ジェームズはヴァーンの会に興味を持ちはじめます。
別の日、ジェームズとヴァーンはキャサリンをカー・クラッシュ・マニアの会に入れるつもりか、彼女の車を危険走行をしながら追いかけます。キャサリンもヴァーンの存在に興味を持ちます。キャサリンはジェームズとセックスしながら「ヴァーンとセックスしたら?」とジェームズとヴァーンの同性同士のセックスを想像するのでした。
クラッシュのネタバレあらすじ:転・交通事故へのフェチズム
その後も、ジェームズとヘレンは車の中でセックスします。ヴァーンの交通事故に性的関心を持つグループは事故のビデオを見て、メンバーとヘレンは興奮します。ジェームズとヴァーンは町をドライブしながら、事故がいかに性的関心を呼ぶかを話し合い、ヴァーンは売春婦に会って車の中でセックスします。
別の日、ジェームズの運転でヴァーンとキャサリンは町をドライブします。ラジオで事故のニュースを聞くと、ヴァーンたちは興奮して現場へ向かいます。現場に着くと、ヴァーンは興奮して事故と血まみれの犠牲者の写真を撮り始めます。
ヴァーンは、事故を起こしたのはヴァーンのグループのメンバーの一人で、金髪のかつらを見てジェーン・マンスフィールド(1950年代の映画スター)の事故を再現したことに気づいて興奮します。
3人は事故現場から離れ、車についた血を洗い流すため、洗車に向かいます。ヴァーンは興奮が覚めずにキャサリンと車の中でセックスを始めます。ジェームズも家に帰ると、キャサリンの足のあざを見て興奮し、セックスします。
クラッシュの結末:ヴァーン、ジェームズ、キャサリンの異常な性の最後
ジェームズはヴァーンのグループのガブリエルと、新車を買いに行きます。ガブリエルは足に怪我をして傷跡があり、ジェームズはそれに興奮して新車でガブリエルとセックスを始めます。
ヴァーンはジェームズの仕事中にも電話をし、タトゥーを入れていることを話します。そのタトゥーは車のエンブレムの柄でした。ジェームズはヴァーンと車の中で同性同士でセックスを始め、彼のタトゥーにキスをします。
ジェームズは交通事故へのフェチズムが増大し、自分の車を運転して駐車している他の車にぶつかりはじめます。ジェームズとキャサリンは町を運転し、ヴァーンも自分の車で町を運転します。2台の車は町で事故を誘発するかのように、危険走行を繰り返します。
ヴァーンはジェームズの車に激突しようとし、叫びながら運転します。ジェームズは駐車しますが、ヴァーンの車がバスに激突しているのを目撃します。ヴァーンは事故死したようです。ホリーは、ヴァーンが事故死した車の中でガブリエルとセックスします。
事故へのフェチズムから逃れられないジェームズとキャサリンは、それぞれの車で危険走行を開始します。ジェームズ運転の車は、多くの車を避けながら、キャサリンの車に後方から近づいて衝突します。そしてキャサリンの車は転落します。
ジェームズはキャサリンの車に近づきます。血まみれのキャサリンはジェームズとセックスを始めます。キャサリンは、起こした事故に満足しないのか「今度に期待ね」とジェームズに言うのでした。
以上、映画「クラッシュ」のあらすじと結末でした。
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