映画「ザ・クラフト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ザ・クラフトの紹介：1996年アメリカ映画。ロスに引っ越してきたサラは不思議な力を持っていました。その力を見抜いたのは、転校した高校で魔女と呼ばれる3人の女子。3人はサラを仲間に入れて儀式を行います。サラの魔力が非常に強い事がわかった3人は、サラの力を利用し始め…という内容の青春ドラマとも呼べるオカルト映画です。
監督：アンドリュー・フレミング 出演者：ロビン・タネイ（サラ・ベイリー）、フェアルーザ・バーク（ナンシー・ダウンズ）、ネーヴ・キャンベル（ボニー）、レイチェル・トゥルー（ロシェル）、スキート・ウールリッチ（クリス・フッカー）、アサンプタ・セルナ（リリオ）、ヘレン・シェイヴァー（グレース・ダウンズ）、クリフ・デ・ヤング（サラの父）、クリスティーン・テイラー（ローラ・リジー）ほか
この解説記事には映画「ザ・クラフト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンフランシスコからロスアンゼルスへ引っ越してきた女子高生のサラは、大きな家に喜びます。その時、浮浪者がヘビを持ってやって来ました。サラが叫ぶと、すぐ父がやってきて浮浪者を追い出します。
翌朝「制服が出来てからでいいじゃないか」という父の言葉を無視し、高校へ登校します。教室でサラは、机の上に鉛筆の芯を下にして立てます。これを見た同級生のナンシーは驚いた目で見つめています。理科の実験室で、サラが「仲間に入れて」とナンシーらに声をかけますが無視されました。休み時間、外にいると早速クリスが声をかけてきます。クリスは3人組の女子の方を見て「あのナンシー、ボニー、ロシェルの3人には近づくな、魔女だ」と教えます。
帰り道、サラはナンシーら3人に待ち伏せされます。無視したことを謝ってきたので色々話をしたサラは、ナンシーらの言うがままついて行きます。すると魔女に詳しいリリオの店に連れて行かれます。サラはリリオの話を興味深く聞き、クラフトという魔術の本を買います。
店から出ると、ヘビを持った浮浪者がいました。浮浪者は「お前は死んでいる」と言ってサラを追いかけます。道路を横切り逃げるサラは振り返って何かを念じます。すると浮浪者は車に轢かれて死んでしまいました。これを見たナンシーらは、サラの魔術の強さを感じ取ります。3人と別れたサラはクリスに会い、キスをします。その後クリスがSEXを求めてきましたが、サラは断って帰ります。
翌朝、学校でナンシーはサラに「クリスがあんたとやったと言いふらしているぞ」と言います。サラは「やってない」と言ってクリスを探しに行きます。実はナンシーも同じ目に遭っていました。クリスを見つけたサラが問い詰めると「お前にはもう会いたくない」とクリスが言います。サラは「死んじまえ」と言い返します。
ロシェルは同級生のローラにいつも悪口を言われていました。そしてローラが「黒人は嫌いだ」と言った事で、今までにない怒りを感じます。ボニーは背中の火傷跡の治療をずっと続けていました。母と病院で治療するものの、一向に跡は消えません。ナンシーは、グータラの父と口うるさい母の二人が言い争いをする毎日に、嫌気がさしていました。
それぞれ悩みを持つ4人はハイキングに行きます。そして山の上の岩場で姉妹の契りをかわし、魔女の儀式を行います。その後、部屋に戻ると、サラが中心になってロシェルを宙に浮かす魔術の呪文を3人で唱えます。するとロシャルは本当に宙に浮いてしまいます。この現実を見た4人は、それぞれ自分の願い事を念じ始めます。
早速効果が表れたのはロシェルでした。水泳の授業でローラの髪の毛が抜け始めます。それを見たロシェルは「いい気味だ」と高飛び込みをします。病院に行ったボニーは、医師に背中を見せると、ケロイドになった部分の皮が剥がれだし、火傷の跡は全て消え去りました。サラにクリスが夢中になりはじめます。一方、願いのかなわないナンシーは3人と距離を取りはじめます。
自宅に戻ったナンシーの前で、両親が汚くののしり合いを始めます。耐え切れなくなったナンシーが怒りを爆発させます。するとキッチンに火が上がり、父が苦しんで倒れました。その後、父は死亡し、二人が落ち込んでいると、保険会社の担当が来て「保険金が17万5000ドル入る」と話します。それを聞いた母はナンシーと共に喜びます。
しばらくしてナンシーが3人を新居に呼びます。広いナンシーの部屋で話し合った4人は、魔女の力をもっと強化するためにリリオの店に行きます。話を聞いたリリオは「やり過ぎると必ず大きなしっぺ返しが来る」と警告します。
4人は海辺に行き、波打ち際で儀式を行います。そしてナンシーが雷を受け、海の上を歩きはじめます。ふと我に返ると周りのビーチには無数のサメが打ち上げられていました。サラは3人に「やり過ぎだ。リリオが言っていたようにしっぺ返しが来る」と話します。しかし3人は「関係ない、やりたいようにやる」と言います。
ローラの髪の毛が無くなっていました。ロシェルはそれを見て、ヤバいと思いました。クリスがサラに詰め寄り、無理やりSEXしようとします。怒ったサラはクリスの股間を蹴り、3人のいるナンシーの部屋に逃げ込みます。事情を聴いたナンシーが「懲らしめていやる」と言って、パーティーに参加しているクリスを呼びに行きます。
そして魔術でサラに変身したナンシーが言い寄ると二人はベッドインします。気になったサラたちが駆けつけ、二人を見たサラが「もういい」と言います。ナンシーは「まだ駄目だ」と言って、魔術でクリスを2階から突き落とし、殺してしまいます。
悲しみにくれるサラは、このままではマズいと思い、ナンシーの写真を切り取り、封じ込めようと呪文を唱えますが、失敗。サラは3人を避けはじめますが、すぐに見つけられます。そしてナンシーが「魔女の世界では裏切り者は殺される」と言います。ロシェルとボニーもうなづき、サラを睨みつけて去って行きました。
悩むサラはリリオに相談に行きます。リリオは「あなたのお母さんも魔女だった」と言って、奥の儀式部屋にサラを呼び、呪文を唱えます。唱え終るとリリオは「守護神が来た」と言います。
自宅に帰ったサラは父と継母がいない事に気づきます。その時、ナンシーから電話がかかり「二人はサンフランシスコへ行ったよ、テレビを見ろ」と言われます。テレビをつけると、ロスアンゼルス発サンフランシスコ息の飛行機が墜落していました。
放心状態になったサラは家中に虫や蛇がいるのを見ます。錯乱するサラの前にナンシーが現れます。ナンシーは「全部魔術だよ、魔女なのに分からないのか」と言います。そしてボニーとロシェルも宙に浮いて見つめていました。
何も出来ないサラは部屋に逃げ込みます。母の写真を見ていると、母が浮かび上がって来ます。母の力を得たサラは呪文を唱えます。部屋の外では鏡に映ったボニーの顔がケロイド状になり、ロシェルの髪の毛は無くなっていました。ナンシーの両手が蛇になり、鏡から飛び出してきたサラがナンシーを封じ込めます。
しばらくしてボニーとロシェルが謝りに来ます。そして二人は「パワーはまだ持っているの？」と聞くと、サラは「わからない」と言います。二人が笑っていると「ナンシーみたいにするよ」とサラが脅します。そのナンシーは精神病院のベッドに縛り付けられていました。
以上、映画「ザ・クラフト」のあらすじと結末でした。
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