モキシー ~私たちのムーブメント~の紹介:2021年アメリカ映画。高校生のヴィヴィアンは目立つことが好きではなく、特にやりたいことも思いつかない控えめな女子です。そんなヴィヴィアンは校内で繰り広げられる、男子が作ったと思われる女子を蔑視したランク付けにうんざりします。そこで感情のままにフェミニズムな内容の冊子「モキシー」を作って、正体不明のフェミニストとして、校内でムーブメントを起こすきっかけをヴィヴィアンは作っていきます。
監督:エイミー・ポーラー 出演:ハドリー・ロビンソン(ヴィヴィアン)、ローレン・サイ(クラウディア)、アリシア・パスクアル(ルーシー)、パトリック・シュワルツェネッガー(ミッチェル)、エイミー・ポーラー(ヴィヴィアンの母親)、ニコ・ヒラガ(セス)、シドニー・パーク(キエラ)、アンジェリカ・ワシントン(アマヤ)、ほか
映画「モキシー 私たちのムーブメント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モキシー 私たちのムーブメント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モキシー ~私たちのムーブメント~の予告編 動画
映画「モキシー 私たちのムーブメント」解説
この解説記事には映画「モキシー 私たちのムーブメント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モキシー ~私たちのムーブメント~のネタバレあらすじ:起
情熱を注いでいることは?という課題に悩むヴィヴィアン(ハドリー・ロビンソン)。ヴィヴィアンはロックポート高校に通っている11年生です。目立つことが好きではなく、控めな女の子。親友は幼馴染のアジア系のクラウディア(ローレン・サイ)。彼女も同じく控えめで大人しい性格です。
新学期早々、男子がどの女子をどのようなランク付けをするかが話題になっています。ヴィヴィアンは男子にランク付けされることが不服そうですが、クラウディアはその話題に興味津々です。
黒人のルーシー(アリシア・パスクアル)が新入生としてやってきます。さっそくスクールカースト上位のミッチェル(パトリック・シュワルツェネッガー)に目をつけられます。ミッチェルはフットボールの主将を務めていますが、性格が悪く校内で調子に乗ってやりたい放題です。授業で有名な小説『華麗なるギャッツビー』が題材にされたとき、ルーシーは、なぜ金持ちの白人が書いた白人の成功が描かれている小説を授業で取り扱わなければならないのかと反論します。それに対してミッチェルは、不朽の名作だからだと返します。ルーシーはそんなミッチェルに対しても物怖じをせずまっすぐ立ち向かっていきます。
自分に反抗的な態度を取ったルーシーを不服に思ったミッチェルは、ルーシーの缶コーラに唾を吐くという侮辱行為をします。ルーシーはそのことを校長に相談をしましたが、はぐらかされてしまいます。そんなルーシーを見兼ねて、ヴィヴィアンは「ミッチェルは馬鹿な奴だからほっとけばいい」とアドバイスをしましたが、ルーシーは「私は上を向いていたい」と言います。それはヴィヴィアンの母親(エイミー・ポーラー)の口癖でした。
帰宅後、母親に聞いてみると、その言葉はレベル・ガールの歌詞だそう。早速検索してみると、レベル・ガールはとてもフェミニストであるとわかります。改めて歌を聞いてみると、ヴィヴィアンの心に響いていきます。母親の青春が詰まったトランクを開けてみると、母親は学生の頃かなりのフェミニストで活動家だったことが発覚します。
モキシー ~私たちのムーブメント~のネタバレあらすじ:承
フットボール激励会当日。生徒の携帯にランクリストが送られてきました。“やりたい女” “いいお尻”など、女子を勝手に男子目線でランク付けにして笑いものにしています。そんな中、ルーシーはかなり侮辱された評価だったようです。すぐに校長に伝えますが、気にしないでとしか言われませんでした。ヴィヴィアンはそのランクリストを見れば見るほどに気分が悪くなり、激励会を途中退席します。
帰宅後、ヴィヴィアンは音楽を聴きながら夢中になってフェミニズムな内容のモキシーというタイトルの冊子を作成します。それを大量コピーし、次の日、学校の女子トイレに置いておきます。早速反応があり、モキシーは瞬く間に話題を呼びました。冊子には、この内容に賛同した人は手に☆や♡を書いてと呼び掛けがあります。ルーシーはかなり賛同してくれて、これを書いた人はすごいと絶賛です。しかし、親友のクラウディアの反応は微妙なものでした。
次の日、ヴィヴィアンは手に☆と♡を書いて登校。周りを見渡すと誰の手にもそのようなマークは書かれていません。そっとポケットに手を隠していましたが、しばらくすると多くの人の手に☆と♡が書かれていることに気づきます。心の中でヴィヴィアンは喜びます。ヴィヴィアンが気になっていた男子セス(ニコ・ヒラガ)も手にマークを付けてくれていました。
モキシー ~私たちのムーブメント~のネタバレあらすじ:転
ある日の授業。校長が一人の女子に露出が多いからとの理由で服装について注意をします。隣の女子も似たような服を着ていたのに、注意された子の体が大人びて目立っているだけが理由でした。それに疑問を持ったヴィヴィアン。そのことをテーマにした新しいモキシーの冊子を作成して学校の女子トイレに置こうとします。
しかし、その途中でセスとばったり会ってしまい、ヴィヴィアンがモキシーだとばれてしまいます。セスは、こういうのは正体不明の方がおもしろいと理解してくれ、内緒にしてくれることを約束してくれました。新しいモキシーの冊子には、男より女の方がルールが厳しいことに言及。賛同者はキャミソールを着てくるようにと書かれています。
次の日にはキャミソールを着てきてくれる女子生徒がたくさん。でもクラウディアは着て来ませんでした。一度はキャミソールを着て学校へ行くチャレンジをしましたが、厳しい母親に止められて泣く泣くパーカーで登校をします。
それを知らないヴィヴィアンは、クラウディアが賛同してくれないと不服そうです。モキシーの活動をし始めてから、ヴィヴィアンはルーシーを始め、モキシー仲間がたくさんでき、ヴィヴィアンとクラウディアの距離がだんだんと離れていきます。
毎年恒例、校内の優秀選手アスリート大使を決める選挙が始まります。しかし推薦者はお決まりのようにミッチェルのみ。そこでルーシーを始めとするモキシー軍団は、女子サッカー部の主将キエラ(シドニー・パーク)を推薦し、セスも賛同してくれます。
しかし、クラウディアは推薦をしてくれませんでした。なぜ推薦しなかったのかを責めるヴィヴィアン。クラウディアは「目立ちたくないからだ」言い捨て、2人はケンカ別れをしてしまいます。その後、ヴィヴィアンはセスに誘われ、セス穴場の葬儀場デートを。帰り際にセスから告白され、ヴィヴィアンからキスをします。
優秀選手にするためにモキシーメンバーでキエラを支えます。すると、クラウディアがモキシーを正式なクラブにする手続きをしてくれました。こうすれば、今まで、これから行われる行動も正式なものとなります。クラウディアは自分らしい方法で女性問題解決に協力してくれると言ってくれました。これでヴィヴィアンと晴れて仲直りです。
モキシー ~私たちのムーブメント~の結末
ある日の校内放送で、ミッチェルが選挙に向けて発言をします。モキシーに自分自身が標的にされて、これは明らかにいじめであると主張してきます。ルーシーは、キエラにも発言する場を与えないのはフェアではないと主張します。ミッチェルの最後のあがきを見せられても絶対キエラが勝つと確信していたモキシー軍団は、結果が出る前からお祝いムードです。
しかし、選挙結果はミッチェルの勝利でした。落ち込むモキシー軍団。怒ったヴィヴィアンは、侮辱する内容が書かれたステッカーを学校中に貼りまくります。ヴィヴィアンは校長室に呼び出され、校長から、モキシーとモキシーに関わっている人を見つけ次第、その子を停学処分にすると宣言されてしまいます。すると、クラウディアがモキシーに加担していると知られ、クラウディアは停学処分になってしまいます。
それを知らなかったヴィヴィアンは怒り、クラウディアを訪ねます。話しをしていると、クラウディアはモキシーがヴィヴィアンであると気づいていたことが発覚。知っていたのに、なぜかばったのかヴィヴィアンが尋ねると、私は臆病じゃないからと、クラウディアは言います。
ヴィヴィアンの母親の彼氏ジョンとセスを交えて4人でディナーをします。しかし、モキシーのこと、選挙のこと、自分が起こしたムーブメントが原因でクラウディアが停学処分になってしまったことなどの重圧からヴィヴィアンは3人に悪態をついてしまいます。セスには見損なったと言われてしまい、ヴィヴィアンは落ち込みます。
ふと学校の女子トイレに入るとモキシーあてに手紙が置いてあります。そこには匿名でレイプの被害を受けたとの告発が書かれていました。それを見たヴィヴィアンはモキシーとして行動を起こし、ストライキをSNS上で呼びかけます。学校側はもしそのストライキに参加したら停学処分にすると発表してきましたが、たくさんの人たちが参加をしました。
そこでヴィヴィアンは自分がモキシーであると告白。ヴィヴィアンの演説に感銘を受け、手紙を書いた女子も勇気を出して立ち上がり、ミッチェルにレイプをされたと告白します。その後ミッチェルは校長から呼び出されます。ヴィヴィアンはセスに遠くから謝る仕草を見せると、セスは腕をまくり、ヴィヴィアンとマジックペンで書かれた腕を笑顔で見せてくれました。
以上、映画「モキシー ~私たちのムーブメント~」のあらすじと結末でした。
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