ブリング・ミー・ホーム 尋ね人の紹介:2019年韓国映画。2003年に放映され、大ヒットを記録した韓国ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で主演を務めたイ・ヨンエの、『親切なクムジャさん』(2005年)以来14年ぶりの映画出演となるミステリー・サスペンスです。6年前に行方不明となった息子を捜し続けていた看護師が、我が子に似た子を目撃したという情報を得てから遭遇することになる不思議な体験を描きます。
監督:キム・スンウ 出演者:イ・ヨンエ(ジョンヨン)、ユ・ジェミョン(ホン警長)、イ・ウォングン(スンヒョン)、パク・ヘジュン(ミョングク)、ホ・ドンウォン(ミョンドク)、ペク・チュヒ(インスク)、ソ・ヒョヌ(キム巡警)、イ・シウ(ミンス)、キム・テユル(ジホ)ほか
映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブリング・ミー・ホーム 尋ね人の予告編 動画
映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」解説
この解説記事には映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブリングミーホーム尋ね人のネタバレあらすじ:起
ジョンヨン(イ・ヨンエ)は韓国・ソウルの病院で救命病棟の看護師として働く女性です。ジョンヨンは6年前、当時7歳だった息子ユンスが公園に遊びに行ったっきり行方不明となっており、それ以来ずっと夫のミョングク(パク・ヘジュン)と共に行方を捜し続けていました。
ミョングクは高校教師の職を辞めてまでもユンス捜しを続けていましたが、そろそろ仕事に就こうと塾講師の面接を受けることにしました。面接の途中、ミョングクの携帯に「ユンスを見た」という内容のメールがあり、添付された写真には生きていれば13歳になるユンスらしき少年の後ろ姿が写っていました。
浮足立ったミョングクはメールに書かれた場所へと車を走らせましたが、途中で送られてきたメールに気を取られている隙に、他の車と衝突してしまいました。実はミョングクに送られてきたメールは、とある小学生がいたずらで送ったものであり、ミョングクはそのことを知りながら絶命してしまいました。
我が子だけではなく、夫までも失ったジョンヨンは深い哀しみに暮れました。ミョングクの事故はニュースで報じられ、そのことをきっかけに再びユンスの件も取り上げられるようになりました。
ムサンのネブ島の警察ではキム巡警(ソ・ヒョヌ)がそのニュースを見ており、ユンスに似た少年がマンソン釣り場というところにいることを思い出しました。上司のホン警長(ユ・ジェミョン)はこの件には興味がなさそうでしたが、キム巡警の説得を受けて仕方なくマンソン釣り場に行くことにしました。
マンソン釣り場にはミンス(イ・シウ)とジホ(キム・テユル)という二人の少年がおり、ミンスの背中には火傷の跡がありました。ユンスも背中に火傷の跡があるのです。キム巡警はこのミンスこそがユンスだと確信し、釣り場の管理人一家がユンスを誘拐したのではないかと疑いましたが、日常的に地元住民から賄賂をもらって些細な事件を揉み消し、この管理人からも賄賂をもらっているホン警長はキム巡警に、騒ぎを起こしてくれるなと忠告しました。
ブリングミーホーム尋ね人のネタバレあらすじ:承
ミョングクの弟・ミョンドク(ホ・ドンウォン)と妻のインスク(ペク・チュヒ)はジョンヨンを食事に誘いました。ミョンドク夫妻はミョングクの保険金をせびろうと考えていました。
ミョンドクが席を外している間に彼女の携帯にキム巡警から電話がありました。キム巡警はホン警長には内緒でジョンヨンにユンスらしき少年の情報を提供しようとしたのですが、代わりに電話に出たミョンドクは話こそ聞いたものの、ジョンヨンにこのことを知らせませんでした。
それから程なくして、ジョンヨンに見知らぬ男から電話がありました。男はユンスらしき少年の居場所の情報を知っていると語り、最初はいたずらだろうと思っていたジョンヨンも男の言うユンスの特徴があまりにも正確だったため信用することにし、男と待ち合わせると、多額の前金を払ってマンソン釣り場の情報を受け取りました。実はこの男はジョンヨンから金をせしめるためにミョンドクが雇った男でした。
ジョンヨンはすぐさまマンソン釣り場に向かい、管理人一家や従業員から事情を聞こうとしましたが、誰もが口をつぐみました。ホン警長もジョンヨンの存在を煩わしく感じていました。その頃、ミンスはジョンヨンに存在を探られないよう別の働き場に移されていました。
その夜、地元の宿で一泊することにしたジョンヨンでしたが、寝付けずにこっそりとマンソン釣り場に向かいました。すると、とある民家でジホが手錠をかけられて眠っていました。誰かの気配を感じたジョンヨンは慌てて逃げ出し、別の民家に入り込むと、そこには持参していないはずのユンスの情報提供を求めるチラシが落ちていることに気付きました。このチラシは実はキム巡警が持ってきたものでした。
その時、ジョンヨンは釣り場の従業員に見つかってしまいました。ジョンヨンはこの民家に子供用の衣類があることに気付き、ジホのことを問い質そうとしましたが、自分がジホの母親であると主張する従業員はジョンヨンを追い出しました。
翌朝、マンソン釣り場に立ち寄ったジョンヨンはジホに会い、「お母さんの言うことを聞くのよ」と声をかけましたが、ジホは「本当の母さんではない」とこっそり呟きました。どうやらこの釣り場では子供たちをさらって労働力としているようでした。
ブリングミーホーム尋ね人のネタバレあらすじ:転
ジョンヨンは一旦帰りかけましたが、やはりマンソン釣り場に引き返すことにしました。そこではホン警長らが脱走しようとしているミンスたちを捕らえようと血眼になっていました。
ミンスの姿を埠頭で見つけたジョンヨンは思わず「ユンス!」と叫び、ミンスはホン警長らから逃げ出してジョンヨンの元に向かおうとしましたが、ミンスは突然襲い掛かってきた大波にさらわれて姿を消しました。ジョンヨンは突然のことに呆然とするばかりでした。
ジョンヨンは従業員らに改めてユンスの情報を聞こうとしましたが、冷たくあしらわれてしまいました。従業員らは子供たちをこき使っていることが世間にバレれば釣り場はおしまいだと考え、ホン警長は従業員らのためにもジョンヨンを始末することを思いつきました。
ジョンヨンは従業員に頭をシャベルで殴られて気絶し、気が付くとブイの上に縛り付けられていました。ジョンヨンはホン警長が差し向けた男に乱暴されそうになりましたが、男はジョンヨンの服のポケットに薬と注射器があることに気付きました。
この薬は酸素呼吸器なしで使えば窒息してしまう薬であり、ジョンヨンは自殺するためにこの薬を持ち歩いていたのです。ジョンヨンは言葉巧みに男に拘束を解かせると、薬の入った注射器を男の首元に刺しました。男は悶え苦しみながら海へと転落していきました。
ブリングミーホーム尋ね人の結末
ジョンヨンはホン警長の家に向かい、部屋にいたジホの母を騙る女とホン警長を襲って銃を奪いました。ジョンヨンはジホを連れて逃げ出し、騒ぎを聞きつけた従業員らが二人を捕まえようと執拗に追いかけてきました。
ジョンヨンは拳銃で従業員たちを射殺し、何とか追っ手を振り切ると、ジホと共に海辺にある小さなボートに乗って海に逃げようとしました。ところが、ホン警長は猟銃を手に二人に追いつき、ジョンヨンに手錠をかけようとしましたが、ジョンヨンは逆にホン警長に手錠をかけると、注射器を打ち込んで殺害しました。
翌朝。何とか逃げ切ったジョンヨンとジホは浜辺にいました。ジョンヨンは死のうと海に入りかけましたが、浜辺にミンスの遺体が打ち上げられているのを発見しました。ジョンヨンは思わずミンスの遺体を抱きしめましたが、ミンスの足にはユンスの特徴である足の小指の副爪がありませんでした。
ジョンヨンはミンスがユンスではなかったことに気付きながらも、ミンスを抱きしめながら泣き続けていました。
それから2年後。ユンスは車を走らせながら、電話でジホと会話をしていました。ジホはジョンヨンのことを母のように慕っており、ユンスを捜しに行くのかと問いかけてきました。そしてジョンヨンはユンスとの再会を夢見て、この日もとある孤児院を訪れていました。
以上、映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」のあらすじと結末でした。
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