レッスル!の紹介:2017年韓国映画。かつてレスリング代表選手だったギボは妻を亡くしレスリングジムを経営しながら、息子ソンウンがレスリングでオリンピックの金メダルを取ることだけを夢を見る男。そんなギボがソンウンの幼馴染ガヨンから告白を受けたことから騒動が始まります。子育てが終わった一人の男性の人生を楽しく考えさせられる映画です。
監督:キム・デウン 出演:
ユ・ヘジン(ギボ)、キム・ミンジェ(ソンウン)、イ・ソンギョン(ガヨン)、ソン・ドンイル、チン・ギョン、ナ・ムニ(ギボの母親)、ファン・ウスレ(ドナ)、ほか
映画「レッスル!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レッスル!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レッスル!の予告編 動画
映画「レッスル!」解説
この解説記事には映画「レッスル!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レッスル!のネタバレあらすじ:起
ギボ家の食卓には朝から父ギボの元気な声が響き、そこにはギボと息子ソンウンの笑顔があります。
帰宅したソンウンとギボ達は、上階に住むソンウンの幼馴染ガヨンの一家と共に庭でバーベキューを楽しみます。ガヨンの父ソンスがギボに「息子は国家代表、自分は独身で自由気ままだ」と言います。ガヨンの幼い妹がソンウンに尋ねます「お姉ちゃんと付き合ってるの?」ソンウンは笑顔で返します。
庭で腰掛けるソンウンにガヨンが声をかけます「ソンウン明日休み?私たちもう大人だし遊園地で話でもしない?」。するとソンウンは「そう、俺も話がある」と言います。翌日、ギボに「ガヨンと付き合うんだろ?」と冷やかされながらソンウンはガヨンと遊園地に出かけます。
ソンウンがポケットから指輪を取り出してガヨンに渡そうとするその手を引っ込めさせるように、ガヨンが「ヘイ・ブラザー。私がママになる」と言います。帰り道、ソンウンの乗る自転車は猛スピードで街を走り抜けて行きました。
逃げるソンウンを追いかけながらガヨンが叫びます。「友達の父親を好きになるなんて、どうかしてるよね」。ソンウンはガヨンに「お前が変わり者なのはよく知ってる。でも来年結婚したいって何だよ」するとガヨンが「おじさんがこれ以上歳を取ってからでは・・・」すると、ガヨンの言葉を遮るようにソンウンが言います「何を考えてる。バカげたことを」。それに対しガヨンは「愛がバカげたこと?」と声を荒げます。
スーパーで買い物をするソンウンとガヨン。ソンウンがガヨンに尋ねます「父さんのどこがいい?」ガヨンは「たくさんある。少年のようなのにすごく大人なところ」。ソンウンがガヨンに「本気で愛してるのか?きっと何かの病気なんだ。病院でみてもらおう」と言います。ガヨンが「おじさんにばらす」と言うとソンウンは一人で帰ります。
レッスル!のネタバレあらすじ:承
ガヨンはギボの経営するジムにダイエット目的と嘘をついて通うことにします。事あるごとにギボに接近しようとするガヨンを阻止しようと、自らレスリング選手でもあるソンウンがジムにやってきて指導役をかって出ます。
ギボは母親に勧められて何度もお見合いをしますが、見合い相手と目も合わせようとしません。ギボは亡くなった妻を今も胸に抱き、夢はソンウンをオリンピックメダリストにすることだけでした。
ソンウンはガヨンと一緒に母の納骨堂を訪れます。ソンウンが「父さんは母さんを一生忘れられない。お前の入る隙はない」。そう言うとガヨンが「おじさんの心にポッカリと空いた穴は・・・時が経つにつれてどんどん大きくなっていく。だから誰かがその穴を埋めるべきなのよ。一日でも早く私が埋めてあげなきゃ。」と言い、ソンウンの思惑ははずれます。
意を決してギボのジムを訪ね、彼にキスをして告白したガヨン。ギボは「今まで通りに過ごそう」と言いガヨンに家に帰るように言います。翌朝、ガヨンはいつも通りランニングに行くギボとソンウンを待ち受け、二人に牛乳を渡します。ギボの牛乳にはハートの絵入りで渡されます。ギボは体調が悪いからとランニングはガヨンとソンウンのニ人で行くように言って帰っていきました。
ギボは、ガヨンの自分への好意を止めるべく、作戦として見合い相手であるドナに芝居をうってもらうことにします。
合宿の準備中、ソンウンはギボにレスリングを辞めたいと話します。合宿が近づくたびに嫌がるソンウンに、ギボは「代表選手になるにはここの合宿が重要だ」と言います。ソンウンは「ちゃんと留守番しててよ。酒の飲みすぎに注意しろよ、それから女にも」そう言うと、再び合宿の準備を行うソンウンでした。
レッスル!のネタバレあらすじ:転
ソンウンの合宿中に食中毒で倒れたギボは、夢の中で妻と笑いながら話をします。妻が『夢や自信に満ち溢れていた、あなたは。』と言うと『今はソンウンの夢が俺の夢みたいなもんさ』とギボが答えます。すると妻は『そろそろ自分の人生を見つけて』と言います。目覚めるとそばにはガヨンがおり、そこにドナがやってきてガヨンと言い合いになります。
一人で留守番をしていたガヨンを心配して見に来たギボは、ガヨンを諭すように話します。「おじさんはお前が幸せになれることを見つけてほしい」ギボがそう言うと、ガヨンは「夢って幸せを追うことでしょ、だからおじさんを追ってる」と言います。
大会の様子を見に来たギボは、ゴミ箱に捨てられたソンウンの銀メダルを見つけてソンウンを叱ると「金メダル以外はいらないだろ?」と言うソンウンでした。その夜、ギボは泣きながら飲み「ソンウンの事もわからなくなった」と嘆きます。その様子を見ていたガヨンは「おじさんの事あきらめるわ。ごめんなさい」と言います。ギボは「謝ることはない。いろいろ学んだだろ。」と言います。雨に濡れたガヨンに自分の上着を着せるギボ。その様子を遠くで見つめるソンウンでした。
ソンウンは酔ってガヨンの家に行き、食事中の皆の前でガヨンの父ソンスに言います「おじさんたち知ってます?ガヨンが父さんと結婚して俺の義母になるって」するとガヨンが「ただの片思いよ。」と言います。それを聞いたソンスはギボにつめ寄ります。
レッスル!の結末
決勝戦の10秒前に現れたソンウン。休憩中にギボが「ソンウン、昨日のことは誤解だから気にせず試合に集中しろ。終わったらちゃんと話す」と話します。開始の合図が鳴った後もソンウンはその場を離れず、ギボに言います「望み通りだろ。息子にレスリングを強制してさ、父さんのように金メダルを取らなきゃ。それだけを考えてきた」
それを聞いたギボは怒鳴ります「全てはお前のためだ。行け!」一旦はギボに背を向けたソンウンでしたが、父親をリングに引っ張り出し、押し倒して叫びます。「父さんのせいで何もかも台無しだ」。するとギボが言います「人生を棒に振る気か」。ソンウンが「勝って何になる?」。そしてソンウンに投げられたギボは「父さんが悪かった、許してくれ」リングは親子の涙で濡れていました。
ギボの母親がソンスの家を訪ね、深々と頭を下げます「息子がお騒がせを」。ソンスも頭を下げ「はい、許せません」。母親が「許さなくて結構です」。ソンスが「もちろんです」。頭を下げ合っている二人を見かねて、ソンスの妻ミラが母親に「いいから入ってください」と言います。
皆で食卓を囲む中、ソンスがギボの母親に言います。「ぎくしゃくした関係になって3か月が経ちました。そろそろ本来の仲に戻りましょう。とにかくメリークリスマス」そこには皆の笑顔がありました。
ソンウンはリングに立っていましたが、そこにはギボの姿はありませんでした。その時ギボは、肩の荷を下ろしたような笑顔で、済州島の澄んだ空気の中、母親に電話をしていました。
以上、映画「レッスル!」のあらすじと結末でした。
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