ホテル・ニューハンプシャーの紹介:1984年アメリカ映画。ベストセラー作家ジョン・アーヴィングの同名小説を映画化。念願だったホテル経営を実現した父親と、それぞれに問題を抱える子供たちが、次々と降りかかる不幸を乗り越え生きる姿をユーモラスに描く。
監督:トニー・リチャードソン 出演:ジョディ・フォスター(フラニー・ベリー)、ロブ・ロウ(ジョン・ベリー)、ポール・マクレーン(フランク・ベリー)、ボー・ブリッジス(ウィン・ベリー)、ナスターシャ・キンスキー(スージー・ザ・ベア)、リサ・ベインズ(ベリー夫人)、ジェニファー・ダンダス(リリー・ベリー)、セス・グリーン(エッグ・ベリー)、ウォーリー・アスペル(ホテル・マネージャー)、ジョエリー・リチャードソン(ウェイトレス)、ほか
映画「ホテル・ニューハンプシャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ホテル・ニューハンプシャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ホテル・ニューハンプシャーの予告編 動画
映画「ホテル・ニューハンプシャー」解説
この解説記事には映画「ホテル・ニューハンプシャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ホテル・ニューハンプシャーのネタバレあらすじ:ホテル開業
1939年の夏。メイン州アーバスノットのホテルでアルバイトをしていた高校生のウィンは、そこでホテルの売りとなっていたユダヤ人フロイトと熊の曲芸を見て、自分もいつか熊のいるホテルを経営したいと思うようになる。ホテルのアルバイトで出会ったメアリーと恋に落ちたウィンはやがて彼女と結婚、5人の子供に恵まれる。
ウィン(ボー・ブリッジス)は安定した生活のため高校教師となり、子供たちも成長していくが、それぞれに問題を抱えていた。長男フランク(ポール・マクレーン)はゲイ、美人だが勝ち気で喧嘩っ早い長女フラニー(ジョディ・フォスター)、実の姉に想いを寄せる次男ジョン(ロブ・ロウ)、成長が止まったままの次女リリー(ジェニファー・ダンダス)、耳の不自由な三男エッグ(セス・グリーン)。
父ウィンは、家族が一緒にいられると念願だったホテル経営に踏み出すことを決断。廃校となった女子校を改装して”ホテル・ニューハンプシャー”をオープンさせた。
ホテル・ニューハンプシャーのネタバレあらすじ:降りかかる不幸
家族も手伝いながらのホテル経営が始まったある日、フラニーが同級生でアメフト部のスター、ダブとその仲間たちに集団レイプされてしまう。友人ジョーンズに助け出されるが、フラニーを救えなかったジョンは、その日を境に体を鍛え始める。
ほどなくホテルの経営は悪化、そんな時ウィーンにいたフロイトからホテル経営を手伝ってほしいという連絡を受けたウィンは、自身のホテルを売ってウィーンに向かう。
しかし別便で現地へ向かっていたメアリーとエッグが飛行機事故で帰らぬ人となってしまう。
ホテル・ニューハンプシャーのネタバレあらすじ:ウィーンでの出来事
ウィーンのホテルにはフロイトの娘スージー(ナスターシャ・キンスキー)もいたが、彼女は自分を醜いと思い込んで常に熊の着ぐるみに身を包んでいた。部屋には売春婦、過激派が住み着き、前途多難だったが、それでもウィンらは第2の”ホテル・ニューハンプシャー”の立て直しを図る。
そんな中、フラニーはスージーと関係を持ちながらも過激派のエルンストとも関係を持ち、そのことで傷つくスージーと同じ思いのジョンは心を通わせるようになる。
ホテルの経営が軌道に乗った頃、一家は過激派らのオペラ座爆破というテロ計画に巻き込まれる。フロイトが自身を犠牲にし、一家の反撃でテロを未然に防ぐことに成功するが、この騒ぎでウィンは視力を失う。
ホテル・ニューハンプシャーのネタバレあらすじ:成功と犠牲
その頃、リリーが書いた自伝小説が米で出版されることになり、一家はスージーも連れてニューヨークへ渡る。
オペラ座を救い過激派を一掃し、小説がベストセラーとなった一家は裕福な身となり、ホテルオーナーとなって優雅なホテル暮らしを始める。そんな中でジョンはフラニーと一線を超え、長年の想いに終止符を打つ。
小説の映画化で女優となったフラニーもスターになり、全てが順調かのように思えたが、2作目が失敗に終わったことで絶望したリリーは自殺してしまうのだった。
ホテル・ニューハンプシャーの結末:夢の実現は続く
暮らしには困らなくなっていたが、ホテルへの思いを捨てきれないウィンは、かつてメアリーと出会ったアーバスノットのホテルを買い取り、第3の”ホテル・ニューハンプシャー”を手に入れる。
フラニーはジョーンズと結婚、ジョンはスージーの心の傷に寄り添うことで彼女を”熊”から解放する。夢を実現した盲目のウィンの目に映るのは、あのひと夏の光景と今はもういない家族も含めた皆の幸せな姿だった。
以上、映画「ホテル・ニューハンプシャー」のあらすじと結末でした。
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