パリの調香師 しあわせの香りを探しての紹介:2019年フランス映画。人生に挫折してしまった調香師と、同じく人生に挫折してしまい崖っぷちの際にいる運転手が、互いに交流することで再生していく姿を描いた作品。ディオールに協力を得て、香水業界の事情をリアルに表現しています。フランスで大ヒットした大人向けの感動作です。
監督:グレゴリー・マーニュ 出演:エマニュエル・ドゥヴォス(アンヌ・ヴァルベルグ)、グレゴリー・モンテル(ギヨーム・ファーヴル)、セルジ・ロペス(バリェステル先生)、ギュスタヴ・ケルヴェン(アルセーヌ)、ゼリー・リクソン(レア・ファーヴル)、ほか
映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パリの調香師 しあわせの香りを探しての予告編 動画
映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」解説
この解説記事には映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パリの調香師 しあわせの香りを探してのネタバレあらすじ:起
アンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)はクリスチャンディオールの香水「ジャドール」をヒットさせた腕利きの調香師でした。しかし度重なるストレスと多忙で、調香師にとって命でもある嗅覚を嗅覚障害により失ってしまいます。
現在は嗅覚が戻ったものの、それが原因で今までの地位を全て失ってしまいました。
離婚調停中で娘のレアの親権を争っているギヨーム(グレゴリー・モンテル)は、臨時の運転手をしています。違反が重なり点数がギリギリになってしまい、クビ寸前になったギヨーム。このままでは娘をとられてしまうと食い下がり、なんとかアンヌの運転手の仕事を得ることが出来たのです。
早速依頼主であるアンヌの元に向かったアンヌ。しかし人使いが荒く、たくさんの荷物を運ばされ、匂いに支障があるからとタバコは没収、ホテルのシーツを持参のものと交換するその作業までさせられる始末でした。
パリの調香師 しあわせの香りを探してのネタバレあらすじ:承
翌日はアンヌの匂い作りの手伝いをさせられるギヨーム、その仕事が終わり自宅まで連れて帰ってくると、アンヌが暴漢に襲われバックをひったくられてしまいます。すかさず暴漢を取り押さえたギヨームはバッグを取り返します。
しかしアンヌは、ギヨームの身を案じたりお礼を言うわけでもなく、ギヨームが飛びかかった事を怒り咎めました。さすがのギヨームも我慢できず怒りを爆発させます。そして荷物もアンヌも置いて帰っていきました。
翌日、当然クビだろうと思っていたギヨームに、アンヌから指名が入ったのです。
断りたい衝動に駆られるギヨームでしたが、娘の共同親権のために仕方なくアンヌの元に向かいます。今度の仕事は運転手ではなくアンヌのマネージャーとして同行することでした。
嫌な臭いを別の匂いで相殺して臭いを気にならなくするアンヌの仕事に興味を持ったギヨーム、アンヌとの同行がてら色々な匂いを嗅ぎ、アンヌからも教えを請うことになります。
パリの調香師 しあわせの香りを探してのネタバレあらすじ:転
そしてあるパーティーにアンヌと参加したとき、ギヨームはアンヌがディオールの香水を作った凄い人物だということを初めて知るのでした。
一方、アンヌも知らない人とでも打ち解けて話のできるギヨームに感心し始めます。そしてギヨームに少しずつ自らの過去を話すようになったのです。ギヨームはそこで初めてアンヌの苦悩を知りました。
それは、匂いという自分の個性を失い、苦労の末に取り戻すも、第一線に戻れなくなりまた苦悩する。香水の仕事をしたいがマネージャーが持ってくるのはアンヌが興味のないものばかり、それがまたアンヌを悩ませていました。
立ち寄ったドライブインでギヨームは、匂いでしか人を判断しようとしないアンヌに、もっと別の見方ができるはずだと指摘します。その後、ウエイトレスにちゃんと顔を見てお礼を言ったアンヌ。アンヌは少しずつ変わろうとしています。
その夜、一人で羽目を外しすぎて翌朝寝過ごしてしまったアンヌは、また匂いが分からなくなってしまいます。仕方なくギヨームがまた同行し、彼の協力のおかげでなんとか仕事をこなす事が出来ました。
パリの調香師 しあわせの香りを探しての結末
しかし、その帰りの車の中でアンヌが睡眠薬を過剰摂取してしまい、意識を失ってしまいます。驚いたギヨームは大急ぎで車を飛ばし病院に向かいます。
幸いアンヌは無事でしたが、病院に猛スピードで向かったためにスピード違反のカメラに引っかかったギヨームは、切符を切られてしまい免停になってしまいます。
運転手の仕事を失い、別の仕事をしているギヨームの元にアンヌがやってきます。アンヌはギヨームに、ある匂いを嗅ぎ分ける才能を感じ、アンヌをサポートする役として正式に彼を雇う事にしたのです。
その後、ギヨームは引っ越しすることが出来て親権を失うこともなくなりました。ギヨームは娘レアの学校での親が教える授業で香りの事をたくさんの子供達の前で教えています。その姿をレアは嬉しそうに見つめていました。
以上、映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」のあらすじと結末でした。
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