足ながおじさんの紹介:1955年アメリカ映画。アメリカの小説家ジーン・ウェブスターの代表作で、何度も映画化・ミュージカル化・テレビアニメ化などされてきた不朽の名作『あしながおじさん』の1955年版となるミュージカル作品です。ニューヨークの大富豪が身分を隠して孤児の少女を支援し、やがて二人が恋に落ちていく過程を描きます。
監督:ジーン・ネグレスコ 出演者:フレッド・アステア(ジャーヴィス・ペンドルトン三世/ジョン・スミス)、レスリー・キャロン(ジュリー・アンドレ)、テリー・ムーア(リンダ・ペンドルトン)、セルマ・リッター(アリシア・プリチャード)、フレッド・クラーク(グリッグス)、シャーロット・オースティン(サリー・マクブライド)、ラリー・キーティング(アレクザンダー・ウィリアムソン大使)、キャスリン・ギヴニー(ガートルード・ペンドルトン)、ケリー・ブラウン(ジミー・マクブライド)、レイ・アンソニー(本人)ほか
映画「足ながおじさん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「足ながおじさん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
足ながおじさんの予告編 動画
映画「足ながおじさん」解説
この解説記事には映画「足ながおじさん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
足ながおじさんのネタバレあらすじ:起
アメリカ・ニューヨークの大富豪ジャーヴィス・ペンドルトン三世(フレッド・アステア)は国務省の依頼を受け、フランス使節団の一員として現地に飛びました。途中の田舎道で車がぬかるみにはまって動けなくなり、ジャーヴィスは近くにあったジャンヌ・ダルク孤児院で電話を借りようとしました。
ジャーヴィスはそこで、子供たちの世話をしている18歳の少女ジュリー・アンドレ(レスリー・キャロン)を見かけました。何とか村の車を借りられることになったジャーヴィスは院長からジュリーについての話を聞き、明朗で才能のある彼女に感心を寄せるようになりました。
パリのアメリカ大使館に到着したジャーヴィスは、ジュリーが地元の農夫に求婚されていることから駐仏大使のアレクザンダー・ウィリアムソン(ラリー・キーティング)に彼女を養子にしたいと申し出ましたが、ジュリーの年齢を知ったウィリアムソンはいい顔をしませんでした。
側近のグリッグス(フレッド・クラーク)から誤解を招きかねないと忠告されたジャーヴィスは、自らの素性を明かさずにジュリーを自分が寄付をしているマサチューセッツ州のウォルストン大学に入学させることにしました。
ジャーヴィスは“ジョン・スミス”という偽名を使い、月に一度手紙を書くことを条件に支援を申し出ました。そのことを喜んだジュリーでしたが“ジョン”の顔までは知らず、孤児から「足の長い人影を見た」と伝え聞きました。ジュリーは“ジョン”のことを“足ながおじさん”と呼ぶことにしました。
足ながおじさんのネタバレあらすじ:承
ウォルストン大学に入ったジュリーは寄宿舎で同じ部屋になったリンダ・ペンドルトン(テリー・ムーア)とサリー・マクブライド(シャーロット・オースティン)と知り合いました。
それからというもの、ジュリーは“足ながおじさん”に真心を込めた手紙を書くようになりましたが、当のジャーヴィスは手紙を全く読もうとせず、返事も出すこともありませんでした。手紙を代わりに読んだジャーヴィスの秘書アリシア・プリチャード(セルマ・リッター)はその内容に涙し、手紙を保管し続けることにしました。
それから2年後。ジャーヴィスはすっかりジュリーのことを忘れかけていました。アリシアの意を汲んだグリッグスはジャーヴィスに手紙を読むよう勧めました。ジャーヴィスはあくまでも匿名でジュリーと個人的な交流を持たないことが支援の条件だとして読もうとはしませんでしたが、グリッグスの説得を受けて読むことにしました。
ジュリーの手紙を読んだジャーヴィスは彼女が自分を慕ってくれていることを知り、彼女の学友リンダの母が自分の義姉ガートルード(キャスリン・ギヴニー)の娘であることから、正体を隠して様子を見に行くことにしました。
足ながおじさんのネタバレあらすじ:転
ジュリーはリンダやサリーらと共にレイ・アンソニー(本人)の楽団のダンスパーティーに参加していました。
ジュリーはサリーの兄でハーバード大学に通うジミー(ケリー・ブラウン)に想いを寄せており、そのことを知ったジャーヴィスはジュリーに近づき、“足ながおじさん”の正体を知らないジュリーは卒業したら会って一緒に暮らしたいと言い出しました。ジャーヴィスはジュリーの話を聞いているうちに、次第に美しく成長した彼女に想いを抱くようになっていきました。
ジャーヴィスはジミーが南アフリカで鉱山技師の職に就きたがっていると聞き、彼を自分がボリビアで経営する鉱山で雇い入れるよう手配をしました。そしてジャーヴィスはジュリーとリンダをニューヨークに招待しましたが、あいにくリンダが風邪を引いてしまったためジュリーひとりがニューヨークに出向くことになりました。
ジャーヴィスはジュリーをディナーに誘い、一流ホテルも手配してあげました。ジュリーはジャーヴィスのことを意識するようになり、ジャーヴィスもジュリーに求婚する決意を固めていました。ところが、たまたまホテルに来ていたウィリアムソンはジュリーがあの孤児だと知ると求婚に反対し、ジャーヴィスもジュリーへの想いを諦めざるを得ませんでした。
ジャーヴィスはしばらく仕事で海外に行くので会えないとジュリーに伝えました。
足ながおじさんの結末
大学の卒業が近づきました。未だにジャーヴィスのことが忘れられないジュリーは“足ながおじさん”に手紙を書き、直接会って悩みを打ち明けたいと申し出ました。
手紙を読んだアリシアはジュリーの卒業式に“足ながおじさん”の使いの者として出席し、ジュリーはニューヨークの“足ながおじさん”の邸宅に招かれることとなりました。
このことを知ったジャーヴィスでしたがジュリーに会う気になれず、グリッグスに“足ながおじさん”に扮するよう頼みました。そこにリンダが現れ、自分はジミーと結婚することになったとジャーヴィスに伝えました。
ニューヨークの“足ながおじさん”の邸宅を訪れたジュリーはジャーヴィスと再会し、“足ながおじさん”の正体がジャーヴィスであることに気付きました。ジャーヴィスはあえて「“足ながおじさん”が後見人を務める女性にプロポーズする許可を得るために“足ながおじさん”に会いに来た」と告げ、ジュリーにプロポーズしました。
グリッグスとアリシアが見守るなか、ジャーヴィスとジュリーは愛を確かめ合いました。
以上、映画「足ながおじさん」のあらすじと結末でした。
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