スクールガールズの紹介:2020年スペイン映画。1992年、スペイン。サラゴサの修道院学校へ通う高校生のセリアは母と二人で慎ましくも穏やかな生活を送っていた。そんな中、バルセロナから転校してきた大人っぽい雰囲気のブリサと仲良くなり親友になる。彼女の影響で新しい音楽や遊びを覚え、上級生たちともつるむようになる。しかし、仲間とのゲームをきっかけにブリサから言われた一言で、セリアは母親の真実に向き合うこととなる。ベルリン国政映画祭への出品と新人監督賞・クリスタルベア賞へのノミネートを皮切りに、スペイン国内を中心に26もの映画賞を受賞。ピラール・パロメロ監督自身も4歳から修道院で学んでおり、自身の体験が色濃く反映されている。
監督:ピラール・パロメロ 出演:アンドレア・ファンドス(セリア)、ナタリア・デ・モリーナ(アデラ)、ゾーイ・アルナオ(ブリサ)、ジュリア・シエラ(クリス)、フランチェスカ・ピノン(マザー・コンスエロ)、メルセー・マリーン(オフェリア)ほか
映画「スクールガールズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スクールガールズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スクールガールズの予告編 動画
映画「スクールガールズ」解説
この解説記事には映画「スクールガールズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スクールガールズのネタバレあらすじ:起
マザー・コンスエロの指導で合唱の練習をする女生徒たち。
しかし、セリアほか上手く歌えない生徒は歌う真似をする練習をさせられています。
1992年、バルセロナオリンピックに沸くスペイン。
アラゴン王国の古都サラゴサで母と2人で暮らすセリアは、修道院学校の高校生です。
いつも忙しそうにしている母親とは会話もなく、一人でいることも多い毎日でした。
そんな中、クラスにバルセロナから転校生ブリサがやってきました。
同級生なのに大人っぽい雰囲気を持っている彼女に惹かれ、セリアはすぐ仲良くなりました。
スクールガールズのネタバレあらすじ:承
同級生の姉とつながり、上級生ともつるむようになったセリアはおしゃれや異性に興味を持ちはじめていきます。学校が終わるとみんなでメイクし、大人が集うディスコにも行ってその場の雰囲気を楽しみました。
また、ブリサから新しい音楽や遊びなど教わり、これまでに知ることのなかった世界を知っていきます。
しかし、家では相変わらず母と険悪なムードでした。
「私のようにならないためにも勉強しなさい」そう言う母に対し不機嫌になるセリア。
家で過ごすことに窮屈さを感じていきます。
スクールガールズのネタバレあらすじ:転
そんな中、友達とおしゃべりをしている途中、仲間のひとりクリスがセリアとブリサに毒付いてきました。はじめは黙って聞いていたセリアも次第に我慢できなくなり、その場から出て行ってしまいます。
悔しさのあまり階段で座りこむセリアを追ってきたブリサがなだめました。
ブリサの話では、友人たちの間でセリアの母親は娼婦だと噂されているとのこと。セリアは表情ひとつ変えず、歩き出しましたが、心は打ちのめされていました。
果たして自分の父親は本当に亡くなったのだろうか。
本当のところ、父親は誰だかわからないのではないか。
セリアの疑念は一気に噴き出しました。
母はこれまでに祖父母についても何も語らず、家に行くこともしてきませんでした。セリアの問いをヒステリックに否定した上、あなたは知らなくていいと遠ざけました。
スクールガールズの結末
しかし、ちょうどそこへ叔母からの電話がありました。
祖母の身体が思わしくなく、会いにきてほしいと。最初はひとりで行くつもりだった母でしたが、セリアを同行させることにしました。
叔母たちと多くの会話はありませんが、うつろな祖母をただ静かに見つめるセリア。
そして、母はセリアを墓地へと連れていきました。
そこにあったのはセリアの父の名前が刻まれたお墓。祈りをささげる母の隣で、セリアは後に続いて祈りをささげました。母娘の気持ちは次第に溶けていきました。
合唱会の日。
観客席に母の姿を見セリアは緊張気味にステージへと立ちました。
歌の下手なセリアは歌う真似をする組で、はつらつと歌うフリをします。
しかし、途中から何か思い立ったかのように自分の声を発し思いっきり歌いだしました。
セリアの表情は決意に満ち溢れ、何かが動き出した瞬間でした。
以上、映画「スクールガールズ」のあらすじと結末でした。
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