人形霊の紹介:2004年韓国映画。森の奥にぽつりと佇む人形の美術館に、モデルとして招待された一向。不気味な人形たちに囲まれながらも美術館で時を過ごすのだったが、一人また一人とモデルが不可解な死に方をする。しかし、それには60年前の悲しい事件が関係していたのだった…。
監督:チョン・ヨンギ 出演:イム・ウンギョン(ミナ)、キム・ユミ(ヘミ)、オク・ジヨン(ヨンハ)、イム・ヒョンジュン(ホン・ジョンギ)、シム・ヒョンタク(キム・テスン)、チョン・ホジン(チェ・ジファン / 館長)、キム・ドヨン(ジェウォン / 人形師)、ナム・ミョンニョル(独房の男)、イ・ガヨン(イ・ソニョン)、ほか
映画「人形霊」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人形霊」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人形霊の予告編 動画
映画「人形霊」解説
この解説記事には映画「人形霊」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人形霊のネタバレあらすじ:起
その昔、着物の似合う美女を愛した男がいた。男はある日、彼女に似た人形を作った。人形も人を愛せるということを男は知るよしもなかった。
それから間もなくして女は無残な死体で発見される。男は殺人罪で4人の男たちに殴られ息絶えた。最期に男が見たのは、自分を見下ろす女の人形の顔だった。それから人形は片時も男の元を離れることはなかった…。
それから60年後、人形の美術館にモデルとして招待されたヘミ。道中で、自称モデルの男テスンを乗せて美術館へと向かった。招待された人たちは他にも数名おり、カメラマンから高校生、小説家とみんな年齢も職業も様々だった。
人形霊のネタバレあらすじ:承
撮影中に、モデルの一人であるヨンハが突然倒れ、一時中断となる。一旦外に出たヘミは、美術館に住んでいる白いブラウスに赤いワンピースを着たミナという女の子と出会う。
その夜、ヨンハの様子を心配したヘミは夕食を届けようとする。しかし窓の外で泣きじゃくるミナを見つけ慌てて駆け寄る。ミナの手には血がべっとりとついていた。泣いて逃げるミナを追いかけたヘミは、森の中で転倒し気絶してしまう。
ヘミの代わりにヨンハの様子を見に行ったソニョンは、ヨンハの首つり死体を発見する。犯人がまだ潜んでいるかもしれないと一室に集まったのだが、ソニョンがホンと共にトイレへと向かう。用を足したソニョンはトイレの後ろに飾られていた人形に殺される。
ホンがふざけて、ソニョンが用を足す姿をカメラに収めた。撮影した写真を見たホンは慌ててトイレのドアを開ける。すると足が異様な角度に曲がったソニョンの死体があった。慌てたホンは車に乗り美術館を後にする。
ホンを慌てて追いかけたテスンは、横転した車と既に息絶えるホンの死体を見つけ、美術館へと引き返す。トイレに入ったテスンはホンが撮影した写真を見て、慌ててヘミを探す。
一方、意識を取り戻したヘミは、家に電話をかけて幼いころ自分が持っていた赤いワンピースの人形の話を母に尋ねる。その人形の名前はミナだった。
人形霊のネタバレあらすじ:転
電話を切ると、そこにミナが立っていた。自分は過去にヘミが捨てた人形のミナである。と告白されたヘミは取り乱し、美術館を出ようとする。しかしテヨンに捕まってしまう。
テヨンはモデルではなく警察だった。2週間前に美術館の付近で死体を発見し、犯人を捜すために潜入捜査をしていたのだった。
ホンの撮影した写真に、ヘミがソニョンの首を絞める姿が収められており、ヘミを問いただすテヨン。ヘミは訳もわからないまま否定するしかなかった。
そこへ人形師がやってくる。人形師は60年前の惨劇を二人に語り始めた。美術館に呼ばれたモデルたちはみな、60年前に無実の罪を着せられ殺された男を殺した犯人たちの子孫だったのだった。そしてその復讐をする人形師こそ、男を愛した人形の生霊だったのだった。
人形霊の結末
ヘミを生かす代わりにテヨンを殺そうとするミナ。それを止めるヘミにミナが襲い掛かる。ヘミを殺めようとしたミナは、過去にヘミに大事にされていたことを思い出し手を止める。
そこへ来た人形師は、ミナの人形の首をもぎ取り、ミナの存在を消してしまう。そしてヘミに襲いかかるも、地下で監禁されていた本当の人形師である男に銃で撃たれて死んでしまう。
ヘミは人形師の男と共に、魂の宿った人形を焼き払い、ミナの人形に最後の別れを告げるのだった。
以上、映画「人形霊」のあらすじと結末でした。
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