キラー・サスペクトの紹介:2016年イギリス映画。大手銀行での大掛かりな詐欺事件が発覚し、ブレンダンが逮捕されました。しかし証拠も何もない事から、BCAは特殊能力を持つガブリエルを採用し、秘密を知っているはずのブレンダンの恋人エマを探し始めますが…という内容の、クライムサスペンス映画です。
監督:トム・ローズ 出演者:ジョー・ウッドコック(エマ)、コスモ・ジャービス(ガブリエル)、ジェームズ・コスモ(ロジャー・ダニエルズ)、リー・ボードマン(ウォルコット)、リズ・メイ・ブライス(ウォーカー)、リチャード・コーデリー(ジョン・ヒューズ)ほか
映画「キラー・サスペクト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キラー・サスペクト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キラー・サスペクトの予告編 動画
映画「キラー・サスペクト」解説
この解説記事には映画「キラー・サスペクト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キラーサスペクトのネタバレあらすじ:起
ロンドンの大手銀行で詐欺事件が発生し、ブレンダン・ケリーが逮捕されました。詐欺金額が7億ポンドという巨額の為、知れると預金が引き出され、破たんする恐れのあることから、イギリスのFBIと呼ばれるBCAでは、ウォルコットをリーダーとして極秘捜査を始めます。何もしゃべらないブレンダンに対し、秘密を知っている同棲していた恋人エマを探すことになりました。
エマはBCAの庁舎の前で隠れて見ていました。そしてエマは部屋に戻ると身支度をして逃亡を図ります。しかし、持っていたカードがすでに止められていることを知り、ヒッチハイクで北へ向かいます。田舎町のベンチで一泊したエマは、恋人で助手のジャイルスを追い出したゲイの画家ロジャー・ダニエルズに「食事を食べさせてくれたら家政婦でも何でもやる、お金はいらないから雇って」と頼みます。
ロジャーは「金が要らないのなら雇ってやる」と言って、早速エマを使い始めました。翌朝、ロジャーはエマに新聞を見せます。ブレンダンの逮捕記事の横に、逃亡した恋人エマの手配写真が載っていました。ロジャーはエマに認めさせ、「さぼったり逃げ出したら友人の警官に電話をする」と脅し、早朝から夜までこき使います。
そのころBCAの教育担当課長のランドールは、局長のウィーカーに一人の男の採用を推薦していました。それは警察をやめた、特殊能力を持つガブリエルという青年でした。ウォーカーが了承し、ガブリエルは創設された心理捜査班に配属されました。
キラーサスペクトのネタバレあらすじ:承
ロジャーの家に来て2カ月たったエマは、休む間もなく働くことに疲れ限界に達しました。そのころ、画家のロジャーが殺された記事が新聞に載りました。ガブリエルの初仕事は、この事件でした。ロジャーの家に入ると、壁に触れながらここで起ったことが頭で再現されました。それはエマがロジャーを拘束し殺害する様子でした。ガブリエルは現場を調べ、若い女性がこの部屋に存在していた証拠をつかみます。
エマはヒッチハイクして北に向かいます。そしてたどり着いたのは不動産業を営むヒューズ夫妻の家でした。そのころウォルコットが捜査会議で「逮捕して4か月、何の証拠もつかめず保釈が認められた。鍵を握る恋人のエマを探す」と報告します。
エマは小言の多い車いすの夫人にうんざりしていました。やがて夫人を殴り殺し、「金をやるから・・」と言う夫のヒューズを絞殺し逃げ出します。新聞に記事が載ったことでガブリエルが捜査にきました。ロジャーの時と同じように、ガブリエルにはエマによる殺害の様子が脳裏に浮かびます。
やがてエマがブレンダンの恋人であると確信したガブリエルは、ウォルコットに「エマの居場所がつかめた。逮捕しよう」報告します。ウォルコットは「7億ポンドが表に出たらマズイ。早まるな!局長のウォーカーも待てと言ってる」と言ってガブリエルを止めます。
キラーサスペクトのネタバレあらすじ:転
エマはさらに北に向かい、セレブの多い街にやって来ました。有名サッカー選手の元妻で一人暮らしのパメラと言う中年女性の部屋に住み込みます。ここでも同じように金は受け取らず、食事だけもらいました。パメラは金持ちながら、ケチで小言が多い女性でした。更にエマの服装がダサイとショッピングにつれ回し、パメラの好みの服を着せます。
数日間で嫌気がさしたエマでしたが、パメラがセレブの女友達を二人呼んでパーティーを開きました。エマは3人の世話役に徹しましたが、友人の一人が「あの娘、ジプシーみたい、私だったら雇わないわ」と話し始めます。するとパメラが「お金はいらないと言うの、だったら雇うでしょう」と言ってお笑いはじめます。
キッチンで会話を聞いていたエマは怒りが頂点に達し、シャンパンに精神安定剤を大量に放り込み、酔っている3人に飲ませます。そのころガブリエルは、エマが金持ちに恨みを持ち、無差別に復讐しているのだと、ランドールと話をしていました。そしてエマがパメラと一緒にいる事を突き止め、パメラの自宅に向かいます。
家の前に車を止めて様子をうかがっていたガブリエルが、異変に気づき中に入ります。パメラと友人3人は喉に串を刺されて血まみれで倒れていました。ガブリエルが生死を確認していると、背後からエマに襲われました。
キラーサスペクトの結末
軽症で済んだガブリエルは、単独行動をとがめられウォーカーから停職を命じられました。ガブリエルは「ウォルコットに応援を頼んだが断られた」とランドールに話します。エマが海岸線の豪邸で主人を射殺し逃げていると連絡が入ります。
ウォルコットは保釈中のブレンダンに会っていました。「オレの事はしゃべっていないだろうな、エマはどこに行っているんだ?」と聞くと、ブレンダンは「父が住んでいる実家だと思う」と言って場所を教えます。ウォルコットはブレンダンと共謀して詐欺を働いていたのでした。銃器部隊を連れてエマの父の家に向かうウォルコットに対し、停職中のガブリエルはランドールだけに報告してエマの実家に向かいます。
先に着いたガブリエルは、エマが海岸の下の洞窟にいると聞いて崖を伝っている時、転落しました。目覚めるとエマがいました。エマは「昔、母とケンカになり重機で母を殺した」と打ち明けました。「それ以来、父は母も私も居なくなったと思っている」と言うと、証拠はここにあるとロケットに入ったメモを見せます。銀行名と口座か書かれていましたが、エマがすぐ燃やしました。
その時、ウォルコットの乗ったヘリがやって来てエマを射殺しました。証拠を隠滅したウォルコットでしたが、一瞬でも目にしたものはすぐ記憶できるガブリエルは、銀行名と口座を全て覚えていました。こうしてブレンダンとウォルコットは逮捕され、7億ポンドは全て回収されました。停職を無視し事件を解決したガブリエルはウォーカーに軽く叱られ、仕事の継続を命じられました。
以上、映画「キラー・サスペクト」のあらすじと結末でした。
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