キングスマン:ファースト・エージェントの紹介:2020年イギリス,アメリカ映画。表の顔は高貴なる英国紳士。裏の顔は、世界最強のスパイ組織『キングスマン』。国家に属さない秘密結社の最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年。世界大戦を密かに操るのは『羊飼い』率いる闇の狂団。彼らに立ち向かうのは、英国貴族のオックスフォード公爵と息子コンラッド。人類破滅の危機が迫る中、戦争を止めることができるのか。マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズのコミック『ザ・シークレット・サービス』を原作とする映画『キングスマン』シリーズの3作目。1作目、2作目の前日譚で第一次世界大戦前夜を舞台に、イギリスのスパイ組織『キングスマン』の誕生の秘話を描く。
監督:マシュー・ヴォーン 出演:レイフ・ファインズ(オーランド・オックスフォード公爵)、ハリス・ディキンソン(コンラッド・オックスフォード)、ジャイモン・フンスー(ショーラ)、ジェマ・アータートン(ポリー・ワトキンズ)、リス・エヴァンス(グレゴリー・ラスプーチン)、トム・ホランダー(イギリス国王ジョージ5世/ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世/ロシア皇帝ニコライ2世)、チャールズ・ダンス(ハーバート・キッチナー)、マシュー・グード(キャプテン・モートン/ジェパード)、ダニエル・ブリュール(エリック・ヤン・ハヌッセン)、ヴァレリー・パフナー(マタ・ハリ)、アーロン・テイラー=ジョンソン(アーチー・リード)ほか
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キングスマン:ファーストエージェントの予告編 動画
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」解説
この解説記事には映画「キングスマン:ファースト・エージェント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キングスマン:ファーストエージェントのネタバレあらすじ:起
1902年。
英国が南アフリカでボーア戦争を繰り広げる中、名門貴族オーランド・オックスフォード公爵は、妻エミリーと幼い息子コンラッドを連れて現地の視察に訪れました。そこで軍の指揮を取る友人キッチナーと再会した矢先、キッチナーを狙った銃弾に妻のエミリーが倒れました。「どうかコンラッドを守って。そして二度と戦争を見せないで」と言い残し、命を落としました。
それから12年後、欧州にかつてない危険な空気が立ち込めていました。陰で暗躍するのは“羊飼い”率いる闇の狂団。その構成メンバーは、陣地を越えた能力で巧みにロシア皇帝の家族に取り入る怪僧ラスプーチン、世界大戦の火種をつくる暗殺犯、二重スパイの高級娼婦など。貴族社会打倒を目指す彼らは国家間の信頼関係を崩壊させようと欧州各国で暗躍していました。
一方、コンラッドはオックスフォード公より飛行機の操縦技術を学び、執事のショーラに格闘技術を叩きこまれ、たくましく成長していました。コンラッドは自ら兵隊に志願して戦場へ出ることを望みますが、オックスフォード公は認めてくれませんでした。
オックスフォード公はコンラッドに紳士の振る舞いを教えるため、サヴィル・ロウの高級テーラー「キングスマン」に連れてきました。そこで待っていたのは、キッチナーと、側近モートン。不穏な動きを察知したキッチナーは、オックスフォード父子にオーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公を護衛するよう依頼しました。
キングスマン:ファーストエージェントのネタバレあらすじ:承
サラエボで多くの市民がフェルディナント大公のパレードを迎えるなか、狂団の放った暗殺者プリンツィプが狙いを定めます。間一髪のところでオックスフォード父子の機転により一度は難を逃れましたが、その後、車が迷い込んだ裏通りで大公夫妻は凶弾に倒れてしまいました。そしてこれが引金となり世界大戦が勃発しました。
平和主義のオックスフォード公は独自の諜報網から、ドイツやロシアの怪しい動きに気付き、彼らの企みを阻止すべく、仲間と共に立ち上がりました。
コンラッドは正義感の強さから、勃発してしまった世界大戦に赴くことを熱望していました。戦争に参加することだけが正義ではないと諭し、息子を戦地から遠ざけるオックスフォード公でしたが、やがて自らが率いる極秘の諜報活動へ彼を引き入れました。
オックスフォード公は屋敷に仕えるメイドのポリーと、執事のショーラで秘密組織を作り上げていました。“羊飼い”率いる狂団が戦争を仕掛けイギリスを破滅させることを企てている情報を得た一行は、ラスプーチンと対峙するためにロシアへ向かいました。
キングスマン:ファーストエージェントのネタバレあらすじ:転
オックスフォード公らはラスプーチンに毒入りのお菓子を食べさせようと計画しましたが、企てはバレてしまいその場で戦いになりました。オックスフォード父子とショーラは苦戦を強いられましたが、最後はポリーがラスプーチンの額を撃ち抜き暗殺に成功しました。
オックスフォード公は自らのネットワークより、イギリスに協力しようとしていたアメリカが、メキシコから妨害を受けたという情報を掴みました。メキシコを誘導していたのはドイツ。これを暴くことができれば、アメリカの参戦は決定的となり戦争は終結します。
これを受けてキッチナーはアメリカに証拠となる文書を届けようとしましたが、“羊飼い”によって魚雷で襲撃され、船ごと海に沈んでしまいました。
そんな中、コンラッドが志願し軍隊に加入します。オックスフォード公は息子を他の兵士と対等に扱ってもらうため、ジョージ5世にも伏せて入隊させました。
コンラッドの活躍により、ドイツ介入の証拠となる文書を手に入れることができ、イギリス軍へ渡しました。ところが、スパイ容疑をかけられ、コンラッドは味方に射殺されてしまいます。
大切な息子を失ってしまったオックスフォード公は、嘆き苦しみ酒におぼれてしまいます。
そんなオックスフォード公の目を覚まさせたのはポリーでした。「平和主義」を捨て、“羊飼い”と戦う決意をします。
キングスマン:ファーストエージェントの結末
アメリカ大使に面会者が現れることを知ったオックスフォード公は、大使館へと向かいました。そこへ現れたのは“羊飼い”の狂団メンバー、高級娼婦のマタ・ハリでした。大統領が彼女に誘惑されているところを盗撮した映像を使って、アメリカを意のままに操っていたのでした。オックスフォード公はマタ・ハリが身につけていた高級カシミヤのマフラーから産地を特定。ポリーとショーラを伴って、“羊飼い”のアジトへ乗り込みました。
天にそびえる岩山の山頂にアジトはありました。乗り込んだオックスフォード公とショーラは次々と敵を倒し、ついに“羊飼い”と対峙しました。謎に包まれた“羊飼い”の正体。それはキッチナーの側近だったモートンでした。先祖がイギリス人貴族から土地を奪われ、苦しめられた過去を持つモートンは、復讐のためにイギリスの壊滅を企てたのでした。
オックスフォード公は1対1でモートンと戦います。手りゅう弾で吹き飛ばされたオックスフォード公は、腕一本で崖に捕まりピンチに陥ります。しかし、それを救ったのは山羊でした。角でモートンの脚を刺しオックスフォード公を窮地から助けます。形勢は逆転し、モートンは崖底へと突き落とされました。
こうしてアメリカ大統領を脅かしていた映像の原本を回収し、アメリカは戦争へ本格的に参戦しました。
戦争は終結し、オックスフォード公はテーラー「キングスマン」で会合を開きました。
そして独立した諜報機関を設立したことを宣言。ポーラやショーラらが顔を揃えていました。
レーニンは新たな“羊飼い”にある人物を引き合わせました。
「世界には、圧倒的な右派と左派が必要」そう言われ、紹介された男は自らの名前を名乗りました。「アドルフ・ヒトラー」と。
以上、映画「キングスマン:ファースト・エージェント」のあらすじと結末でした。
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