ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡の紹介:2008年アメリカ映画。ワイン業界の著名人によるブラインド試飲会で、カリフォルニアワインがフランスワインに勝ったという伝説の「パリ・テイスティング事件」をもとに、ワイナリーの人々と試飲会の仕掛け人の情熱と成功を描いた作品。
監督:ランドール・ミラー 出演:クリス・パイン(ボー)、アラン・リックマン(スティーヴン)、ビル・プルマン(ジム)、レイチェル・テイラー(サム)、フレディ・ロドリゲス(グスタボ)、デニス・ファリナ、ブラッドリー・ウィットフォード、ミゲル・サンドヴァル、エリザ・ドゥシュク、ほか
映画「ボトル・ドリーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボトル・ドリーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボトル・ドリームの予告編 動画
映画「ボトル・ドリーム」解説
この解説記事には映画「ボトル・ドリーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボトルドリーム カリフォルニアワインの奇跡のネタバレあらすじ:起・ワイン界への挑戦
1976年のパリ。ワインをこよなく愛する英国人スティーヴン(アラン・リックマン)は、この地でワイン店を経営する傍らワイン講座を開いていたが、英国人であるがゆえにパリのワイン業界では軽んじられ、店も閑古鳥が鳴いていた。
経営を見直す必要があると感じた彼は、ある日、新聞で米国独立200年の記事を目にし、近年質が向上しているカリフォルニアワインを取り上げてみようと思い立ち、カリフォルニア州ナパバレーに向かう。
途中、パンクで立ち往生していたところを、通りかかったシャトー・モンテレーナのオーナー、ジム(ビル・プルマン)に助けられたスティーヴンだったが、フランスワイン至上主義的な彼の発言はジムを怒らせてしまう。それでもモンテレーナで試飲をさせてもらったスティーヴンはその味に驚嘆、ナパバレー中のワイナリーを回ってその味を堪能する。
ボトルドリーム カリフォルニアワインの奇跡のネタバレあらすじ:承・ワイナリーの苦悩
一方、元エリート弁護士だったジムは最高のシャルドネを作るべく、脱サラしてシャトー・モンテレーナを始めたものの、借金を抱えて経営が行き詰まっていた。
息子ボー(クリス・パイン)は大学を途中で投げ出し、ワイナリーで手伝いの真似事をしながら遊びまわり、実習生としてやってきたサム(レイチェル・テイラー)を巡って、従業員で親友のグスタボ(フレディ・ロドリゲス)と恋のさや当てをする始末でアテにならない。見かねたジムはボーに、年内に大学へ戻らないなら出ていけと言い渡す。
ジムから借金の件を聞いたボーは、離婚した裕福な母親から金を借りて樽を購入するが、それを知り激怒したジムと大喧嘩になる。
そこへスティーヴンが再び現れ、試飲会に出したいとモンテレーナの73年ものを購入したいと申し入れるが、彼を嫌うジムはそれを断り、試飲会に出せば売れるようになるかもしれないと言うボーにも、フランスワイン業界が認めるわけがないと突っぱねる。
ボトルドリーム カリフォルニアワインの奇跡のネタバレあらすじ:転・究極のワイン、危機一髪
ボーはひそかに73年のシャルドネ2本を持ち出し、帰国の途につこうとしていたスティーヴンに手渡し、同乗する乗客の協力を得てスティーヴンは全26本を機内持ち込みでパリへと運ぶことに成功する。
しかしその後、73年のシャルドネの全てが茶色に変色していることに気づき、ジムは愕然とする。絶望した彼は500本すべてを廃棄処分とし、ワイナリーも廃業して元の職場に戻る決意をする。
あきらめきれないボーは、サムの提案でカリフォルニア大学へ相談しに行くと、変色は完璧なワインに稀に起こる現象で、数日でもとに戻ると聞かされる。廃棄されるはずのワインも行きつけのバーに横流しされて無事だったことも分かり、シャトー・モンテレーナは存続の危機を脱した。
ボトルドリーム カリフォルニアワインの奇跡の結末:”パリスの審判”
パリではスティーヴンが主宰する試飲会が開かれ、ワイン業界の著名人らによるフランスワインとカリフォルニアワインのブラインドテストが行われた。結果、シャトー・モンテレーナが優勝、タイム誌や新聞に大きく取り上げられ、カリフォルニアワインの評判は一気に上がる。
一方のスティーヴンはこの顛末に、フランスワイン神話を打ち砕いたとしてワイン業界の嫌われ者になるが、彼の目は米国にとどまらず南米、オーストラリアなど世界中のワインに向き始めていた。
その後、ボーは大学で醸造学を学んで、モンテレーナの醸造技師となり、試飲会で優勝したボトルはスミソニアン博物館に所蔵されている。2006年には米・仏ワインの再戦が行われるが、軍配は再びカリフォルニアワインにあがった。
以上、映画「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」のあらすじと結末でした。
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