黄色い涙の紹介:2007年日本映画。人気アイドルグループ嵐が主演を務めた映画。嵐の5人が1960年代の夢を追いかける若者たちを演じています。「夢を叶える人」と「夢を叶えられなかった人」の違いがシビアに描かれています。シビアに描かれているものの、昭和の色濃い風情や友情をやさしく温かく表現をしています。嵐が主演ですが、村丘栄介を演じた二宮和也を中心に話しは進んでいきます。テレビドラマでは1974年に放映されているので、それを監督がオマージュして作り上げていますので、アイドルが主演ですが大変芸術性の高い映画になっています。
監督:犬童一心 出演:二宮和也(村岡栄介)、相葉雅紀(井上章一)、大野智(下川圭)、櫻井翔(向井竜三)、松本潤(勝間田祐二)、香椎由宇(時江)ほか
映画「黄色い涙」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「黄色い涙」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「黄色い涙」解説
この解説記事には映画「黄色い涙」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
黄色い涙のネタバレあらすじ:アルバイトを探して
東京オリンピック開催を目前としていた昭和の時代、杉並区阿佐ヶ谷で、栄介は漫画家として細々と活動していました。故郷には病気の母がいました。その母を東京の大病院に入院させるために、医者に扮し駅まで迎えに行くというアルバイトを栄介は探していました。アルバイトたちに一芝居うってもらい、母を大病院に入院させ、親孝行をしたいと思っていたのでした。栄介は求人広告を見ていた小説家の卵である竜三、無銭飲食をしようとしていた画家の卵の圭、アパートの隣人である歌手を目指している章一にそのアルバイトを頼みます。彼ら三人はお互い売れない芸術家であったためお金に困っていました。そのためアルバイトをすることを了解します。彼らのおかげで、栄介の母は無事に大病院に入院することができました。
黄色い涙のネタバレあらすじ:厄介な居候
三人にアルバイト料を払って落ち着く栄介ですが、彼らは生活するあてがないため、栄介のところに居候してしまいます。彼らは気の良い若者たちでしたが、一癖も二癖もある芸術家気どりの若者たちで、栄介のところで様々な騒動を起こしては、彼を困らせました。しかし栄介は彼らのことを厄介な居候と認めつつも、友人として接しました。彼らはそれぞれ叶えたい夢がありましたが、現実は厳しく思うようにはいきませんでした。そんな中栄介は少しずつでも夢を叶えるために漫画家としてコツコツと活動していきます。竜三は小説家としてのプライドを持っていましたが、筆は進まず、また喫茶店の店員の女性にあっさり振られますます自暴自棄になっていきます。章一は歌手としての活動は失敗続き、圭も画家としての活動は上手くいきませんでした。しかし彼らはまじめにコツコツ働くことなどばかばかしいと芸術論だけ仲間と語る毎日でした。
黄色い涙の結末:時の流れ
栄介が住む町に米屋に就職して働く祐二がいました。彼は章一と友達でしたが彼とは正反対の性格で、地に足の着いた働きで生活していこうと考える若者でした。彼は芸術論を語る章一たちのことをいつも楽しそうに見ていました。章一は時江という彼女がいましたが、いつまでも地に足のつかない章一のことを不安に思い別れを告げます。栄介も昔の彼女と再会しよりを戻そうとしますが上手くいかず、圭もひとめぼれした彼女にふられてしまいます。なかなか思うようにいかない面々ですが、時は経ち、竜三、圭、章一はいつまでも夢を追いかけていくことはできず、それぞれ栄介の元を離れていきました。月日が流れ、彼らは再会を果たすことができます。あんなにも夢を追いかけていた竜三、圭、章一は結局夢を捨てて、現実を生きる道を選んでいました。栄介はいまだに細々と漫画家として活動していました。そして祐二は米屋で出世して、なんと時江と夫婦になっていました。「まだ夢を追いかけてるの?そろそろ現実見なくちゃ。」という竜三たち3人を栄介は笑って「漫画が好きだから、ずっと描き続けるよ。」と笑って言います。その時、三人は自分たちはもう二度拾うことのできないものを、まだ栄介が大事に持っていることに気づき寂しい気持ちになります。でもそんな栄介を友人として彼らは応援するのでした。
以上、黄色い涙のあらすじと結末でした。
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