街中の拳銃に狙われる男の紹介:1955年アメリカ映画。雇われて町から町へと渡り歩き拳銃で悪党どもを退治する男をロバート・ミッチャムが演じる西部劇。ただし、この男かなり危険です。アンジー・ディキンソン(『リオ・ブラボー』、『殺しの分け前/ポイント・ブランク』『ビッグ・バッド・ママ』、『殺しのドレス』)がクレジットなしで踊り子の一人として出演しています。
監督:リチャード・ウィルソン 出演者:ロバート・ミッチャム(クリント・トリンジャー)、ジャン・スターリング(ネリー・ベイン)、バーバラ・ローレンス(アン・ウェイクフィールド)、カレン・シャープ(ステラ・アトキンス)、ジョン・ラプトン(ジェフ・キャッスル)、ヘンリー・ハル(リー・シムズ保安官)ほか
映画「街中の拳銃に狙われる男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「街中の拳銃に狙われる男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「街中の拳銃に狙われる男」解説
この解説記事には映画「街中の拳銃に狙われる男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
街中の拳銃に狙われる男のネタバレあらすじ:起・街の掃除屋が来る
シェリダンという町にクリント・トリンジャーが現れる。ネリー・ベインを訪れ、彼女との間に生まれた5歳になる娘に一目会って町を出ていくつもりだった。だが、ネリーはクリントに娘を会わせようとしない。
ネリーは今でもクリントを愛しているが、死と隣り合わせのガンマンと暮らすことに耐えられず3年前に娘のベスを連れて彼の元を去っていた。そして、彼の父親が銃をもたないせいで殺されたことがトラウマになってクリントが過剰に銃に訴えるのを、ネリーは知っていた。
偶然再会したヒューズ医師とクリントが話すのを聞いて彼が各地で悪漢を銃の力で追い出してきた「街の掃除屋」であることに気づいた町会議長の馬具商アトキンスが、彼を町で雇おうと考えた。
町はデイド・ホールマンに牛耳られ血なまぐさい事件が絶えない。ホールマン自身は何年も町に現れていないが、「パレス」という酒場がこの町でのホールマンの資金源であり悪事の中心地だった。ネリーは今、踊り子たちのマネージメントを仕事にしていて、彼女たちの今の仕事場がパレスである。
議会では、クリントが悪漢を退治した町は安全になった代わりに経済的にさびれると言う声が上がる。しかし、アトキンスの娘ステラの婚約者ジェフ・キャッスルの作りかけの新居がホールマンの一味に焼かれたというニュースをもってきた保安官の賛成により、議員たちはクリントを雇うことを決める。
街中の拳銃に狙われる男のネタバレあらすじ:承・荒療治
保安官事務所で契約を交わし、クリントはバッジをつけてさっそく仕事にかかる。武器携行を禁止し、違反したホールマンの一味は次々と早撃ちで血祭りにあげられた。続いて12時以降の水商売の営業を禁止する。
クリントの荒っぽいやり方に人々が不満をもつ一方、御婦人には人気がある。ホールマン一味に撃たれた傷が癒えないために、教会のダンスパーティーでステラとクリントがダンスをするのを見るはめになったジェフは、クリントにライバル心を抱き、自力で自分の土地を守ると大見えを切る。
再びネリーを訪れたクリントに、ネリーはベスを、トレドにいる家族に預けたと言う。娘を自分から遠ざけたネリーへの不信感がクリントにつのる。
街中の拳銃に狙われる男のネタバレあらすじ:転・炎上するパレス
ジェフが街からいなくなりアトキンスとステラは心配するが、クリントは慌てない。彼が予期した通り、ホールマンの使いが二人来て、ジェフを逮捕したからクリントが取りに来いと告げる。
しかし、クリントは二人を武器携行の理由で逮捕して、ホールマンに人質交換をもちかけ、無事にジェフを取り返す。もっとも、自分の未熟さを思い知らされたジェフは不愉快だった。そしてクリントはまだホールマンの顔すら知らないのに不安を抱く。
その夜、クリントに問い詰められてネリーはとうとう、ベスが病気で死んだことを教える。怒りにかられたクリントはホールマン一味と一挙に勝負をつけようとする。パレスに行き客や踊り子を追い出し、支配人のレスコウに即時退去を命じる。レスコウが抵抗するとシャンデリアを撃ち落とす。そしてレスコウがナイフを投げたので射殺する。
街中の拳銃に狙われる男の結末:ホールマン現る
シャンデリアからの出火でパレスは全焼したが市民の消火活動により延焼は免れた。翌朝、クリントのやりすぎに恐れをなした人々は議会で彼を解任しようと決意するが、クリントは意に介さず最後まで仕事をやり遂げる覚悟だった。
クリントが来て以来の一部始終をホテルの前で観察している、自称酒のセールスマンがいた。彼はネリーの家を訪れ、踊り子の一人アンを呼び出し、密かに男性を紹介すると言う。
トロッターズ・バーの外で5時5分前にハンカチを落とせと指示した。それは時間に正確なクリントがいつもそこを通りかかる時間だった。アンを呼び出した男が実はホールマンの弁護士であることを知ったネリーはクリントに警告しようとするが彼は見つからない。
5時が近づくころ、ホールマンが自ら馬車を操って街に入ってくる。手下のエド・ピンチョットも馬に乗ってきた。バーに向かうクリントはピンチョットに気づいて警戒する。一方、ジェフもホールマンを見てショットガンを構える。
アンが落としたハンカチをクリントが拾い上げようとするときピンチョットが発砲するが、クリントに射殺される。ホールマンも馬車からクリントを狙っていたが、クリントはジェフにホールマンを任せ、ジェフは見事に仕留めた。
ホールマンの撃った弾が肩に当たって倒れたクリントはネリーの腕の中で、この仕事はやめて安全な仕事をすると誓うのだった。
以上、映画「街中の拳銃に狙われる男」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する