カクテルの紹介:1988年アメリカ映画。世界的大スター、トム・クルーズが20代の頃に出演した映画。一攫千金を夢見た青年が成功と挫折を乗り越えて、本当の幸福を手にします。トム・クルーズが扮する、バーテンダーのパフォーマンスは一見の価値があります。
監督:ロジャー・ドナルドソン 出演者:トム・クルーズ(ブライアン・フラナガン)、ブライアン・ブラウン(ダグ・コーグリン)、エリザベス・シュー(ジョーダン・ムーニー)、リサ・ベインズ(ボニー)、ローレンス・ラッキンビル(リチャード・ムーニー)ほか
映画「カクテル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カクテル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カクテル」解説
この解説記事には映画「カクテル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カクテルのネタバレあらすじ:ブライアンの野心
軍を除隊したブライアンは一攫千金を夢見て、ウォール街での就活を開始します。しかし、大卒でないブライアンの就活は難航中です。ブライアンは一時しのぎのつもりで、従業員募集をしていたバーで働くことになります。オーナーのダグは、素人同然のブライアンを見捨てることなくバーテンダーの手ほどきをします。経営の勉強と両立しながら、ブライアンはバーテンダーとして腕を上げていきます。ブライアンとダグは、二人で店を持つ夢を語り合うようになります。
カクテルのネタバレあらすじ:ブライアンの失敗
店はブライアンとダグによる、カクテル作りの派手なパフォーマンスで大繁盛です。有名店からオファーを受けた二人は、人気バーデンダーとなりますが些細なことで仲たがいします。3年後。ジャマイカのビーチでバーテンダーをしているブライアンは、観光客であるジョーダンと恋に落ちます。そして、資産家の娘と結婚したダグが現れます。ブライアンとダグは、元の友人関係に戻ります。ブライアンはジョーダンと交際中にもかかわらず、店の客ボニーとの浮気で二人は破局します。
カクテルのネタバレあらすじ:ブライアンの現実
タグは妻の父親が高級クラブを開くため、ブライアンにヘッド・バーテンダーのオファーをします。オファーを断りNYへ戻ったブライアンは、ボニーの会社を手伝います。大した仕事もさせてもらえず、ジゴロのような飼殺しの日々です。ボニーと別れたブライアンは、ジョーダンがウェートレスをしている店を訪れます。話し合いの機会を得たブライアンは、ジョーダンから妊娠の事実を告げられます。ブライアンは父親になると言ったものの、二人の気持ちは平行線のままです。
カクテルの結末:ブライアンの決心
ブライアンは、ジョーダンの実家が資産家であることに驚きます。ジョーダンの父親から手切れ金の小切手を渡され、怒り心頭のブライアンは小切手を破り捨て立ち去ります。ダグの高級クラブに就活で訪れたブライアンは、ダグの異変に気付きます。一足遅く、クラブ経営に悩んでいたダクは自殺します。葬儀の後、ブライアン宛てにダグの手紙が届きます。手紙に涙するブライアンは、自分の気持ちに気付きます。ジョーダンの実家に行き、誠心誠意のプロポーズをします。心を開いたジョーダンは裕福な実家を捨て、ブライアンと人生を歩む決意をします。身重のジョーダンと気心知れた仲間に囲まれ、ブライアンはかつてダグと語り合った店を開店させます。
以上、映画カクテルのあらすじと結末でした。
「カクテル」感想・レビュー
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中学生の孫がカクテル️作りに夢中で、名前の難しいカクテルを作ってくれます。
もう少し大人になってまだカクテル作りに凝っていたらこの映画のDVDを見せたいです。 -
おしゃれなプロモーションビデオみたいな映画かと思っていたが、思っていたより良かった。学歴を取ろうと奮闘したり、恩人から自立して店を立てたり、恋を成就させようと反対する大人と闘う男の子の話。後半からの畳み掛けるような展開は、特に印象に残った。トム・クルーズは、これだけのパフォーマンスをするのに、どれだけのグラスや瓶を振り回し、割って、訓練を積んだのだろう。スタントマンなしに、何だって挑戦する姿勢は、ずっと昔から培われていたのかもしれない、と思った。
酒場でカクテルを注文する度にこの映画を思い出すのです。これという、濃い内容の映画ではありませんが、青春映画の全ての要素が含まれていて私は大好きです。トム・クルーズもバーテンダーとしての特訓を受けたのでしょう。こういうパフォーマンスを実際に目の前でしてくれたら女性客はもとより、その店は常に大入り満員は間違いないですよね。野心溢れる青年のラブロマンスに恩人の死を絡ませ、恋人の妊娠を契機に対立している彼女の裕福な父親から強引に奪い去る。それまでの名画の名場面のダイジェストのような気もしますが、肩のこらない映画の代表として私は認識しています。トム・クルーズも多くの役柄を経て、漢の貌になってきました。本人は本作を良い思い出だとは思っていないようですが、若かった頃の彼の魅力に満ちていることは間違いが無いのです。リバイバルでもう一度劇場で観てみたいなあ。