説きふせられての紹介:2007年イギリス映画。ジェーン・オースティン最後の小説「説得」を映画化。周りの説得に応じて愛する人と別れてしまったことを後悔し続けた女性が、8年経ってようやく愛を実らせるまでを描いたラブ・ロマンス。
監督:エイドリアン・シェアゴールド 出演:サリー・ホーキンス、ルパート・ペンリー=ジョーンズ、アリス・クリーグ、アンソニー・ヘッド、ジュリア・デイヴィス、メアリー・ストックリー、ピーター・ワイト、マリオン・ベイリー、ニコラス・ファレル、トビアス・メンジーズ、アマンダ・ヘイル、ジェニファー・ハイアム、ジョゼフ・マウル、ほか
映画「説きふせられて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「説きふせられて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「説きふせられて」解説
この解説記事には映画「説きふせられて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
説きふせられてのネタバレあらすじ:起
準男爵ウォルター・エリオットの次女アンは、父・姉とケリンチ邸で暮らしていたが、経済状況が悪化、やむなく館を貸し出すことになり、その準備に追われていたが、弁護士からその借り手が海軍のクロフト提督に決まったと聞いて、激しく動揺する。クロフト夫人の弟フレデリックは、かつてのアンの恋人だったのだ。
当時19歳のアンとフレデリックは深く愛し合っていたが、海軍を軽んじる父の反対と、母親代わりのラッセル夫人から、まだ若く財産も将来性もないと説得されたアンは、彼に別れを告げた。8年経ってもその判断を後悔しているアンは、27歳になった今でも独身のままだった。
父は引っ越し先のバースへは姉だけを同行させ、アンには結婚してケリンチ邸の近くに住む妹メアリーの元へ行くよう命じる。
説きふせられてのネタバレあらすじ:承
メアリーの夫チャールズの家族に温かく迎えられたアンだったが、そこで彼女はフレデリックがケリンチ邸に滞在することを知る。年若いチャールズの2人の妹ヘンリエッタとルイーズは、フレデリックがハンサムで資産家、まだ独身だと浮足立つ。そしてクロフト夫妻の晩餐会で再会したアンは、彼の冷たい目を見て、まだ8年前の彼女の仕打ちを許してはいないことを悟る。
そして晩餐会の場で、結婚相手について聞かれたフレデリックは、すぐに説得に応じてしまうような主体性のない人は嫌だと答え、それを聞いたアンはいたたまれなくなる。
姉妹と懇意にするフレデリックを見て、一家もクロフト夫妻もフレデリックの結婚相手にヘンリエッタかルイーズをと考える。心が揺れるアンだったが、チャーリーがメアリーと結婚する前、アンに求婚したがラッセル夫人の説得に応じた彼女に断られたこと、自分なら説得になど応じず意思を貫くと話すルイーザに、フレデリックが好意的な言葉をかけるのを見て、ますます自責の念を募らせる。
説きふせられてのネタバレあらすじ:転
メアリーに請われて、フレデリックの友人ハーヴィルとベニックに姉妹を紹介する場にしかたなく同行したアンは、フレデリックの妹で婚約者だった女性を亡くし傷心していたベニックを共通の話題で元気づけ、その様子を見ていたハーヴィルもフレデリックとの過去を知りながらアンを好意的に接する。
そんな中、ハメを外して怪我を負ったルイーザを冷静に対処するアンの姿に、フレデリックは一瞬心を緩めるが、これをきっかけにアンは、父と姉の暮すバースへ移ってしまう。
バースの館についたアンだったが、父と姉は相変わらず経済状態も考えずに贅沢な暮らしをしていた。そこで彼女は、長らく疎遠だったいとこウィリアムの子爵一家と和解したことを聞かされるが、アンは突然の和解に意図的なものを感じる。
そんな中、チャールズからルイーザの結婚を知らせる手紙が届き、アンは再びフレデリックを失う悲しみに涙する。
説きふせられての結末
しかし、ルイーザの相手は彼ではなくベニックだった。フレデリックは過去の遺恨と自尊心から意地を張り、生涯愛する人を再び手放してしまったことに後悔し、アンに会うためバースに向かう。
クロフト夫妻からルイーザの相手がベニックだと知って安堵していたアンは、バースにやってきたフレデリックと再会、昔のような優しさで接する彼とつかの間の幸せを感じるが、彼女とウィリアムの結婚の噂を聞いたフレデリックは、手紙を残してアンの元を去ってしまう。
ウィリアムにプロポーズされたものの、彼はアンが予感した通り打算的な男で、彼女は迷わずフレデリックの元へ走る。手紙に記された、今も変わらない彼の自分への愛を見たアンは、もう誰の説得に応じることもなく、自分の心に従って彼との結婚を決意、8年越しの愛が実を結ぶのだった。
以上、映画「説きふせられて」のあらすじと結末でした。
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