映画 おばあちゃんの家の紹介:2002年韓国作品。親の事情で、なにもない田舎の祖母の家に預けられる都会育ちの息子サンウ。しゃべることができない祖母をバカにし、叶いもしない要求をするが、祖母は一生懸命孫の希望に答えようとする。やがて無償の愛に気づいたサンウは・・・・
監督:イ・ジョンヒャン 出演:キム・ウルブン、ユ・スンホ、ミン・ギョンフンほか
映画「おばあちゃんの家」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「おばあちゃんの家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「おばあちゃんの家」解説
この解説記事には映画「おばあちゃんの家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
おばあちゃんの家のネタバレあらすじ1
列車の中で母に聞くサンウ。「耳が聞こえないの?」「そうよ」「口も」「そう」「じゃあお母さんみたいに怒らないね。怖くない?」「ええ」「本当に?」「ええ」列車を降りてバスに乗り、山中で降りる母とサンウ。「早く来なさい」「こんなところイヤだ」「いいから来るの」この子がサンウよとおばあちゃんに言う母。「母さんの孫よ。この子の父親?ずっと前に別れたの。生活が大変なの。家出した17歳の小娘に何ができると言うの」みすぼらしい家の周りを眺めるサンウ。「最近じゃ職探しも大変なの。仕事を探す二か月間だけ預かって。この子はひとりに慣れて手がかからないわ。これは老人用の栄養剤。缶詰はサンウが勝手に食べるわ。じゃあ、私は帰るわ」「……」「ダメよ。今日中に戻らないといけないの。サンウ、いい子にしておばあさんの言うことを聞いてね」
バスに乗る母を見送るサンウとおばあちゃん。頭を触ろうとするおばあちゃんに「触るな」と言うサンウ。胸を撫でるおばあちゃん。「バカ」「……」「聞こえないだろ」「……」「耳の聞こえないバカ。間抜けばあさん」缶詰を食うサンウにおばあちゃんは野菜を食べさそうとするが、サンウは拒否する。テレビが映らなくてイライラするサンウにおばあちゃんはお菓子を渡そうとするが、サンウは無視して携帯ゲームに興じる。
おばあちゃんの家のネタバレあらすじ2
おばあちゃんに果物を持ってくる少年。「お母さんが食べろって。ソウルから来た子?」僕はチョリだとサンウに言う少年。「家に遊びにおいでよ」オモチャに触ろうとするチョリを邪慳にあしらうサンウ。ゲームをするサンウは虫だと騒ぐ。「殺虫剤はないの?早く殺して」「……」「早く殺して。そこにいるだろ」虫を捕まえるおばあちゃん。「気持悪い。早く殺して」家の外に虫を放り投げるおばあちゃん。
ゲーム機の電池が切れたとおばあちゃんに言うサンウ。「電池のお金、ちょうだい」「……」「お金だってば。電池がないとゲームができないんだ」胸を触るおばあちゃん。「なんだそれ。バカ。役立たず」サンウは家の中に金がないかと探し回るが、何も見つけられずにがっかりするが、おばあちゃんが昼寝している間に、おばあちゃんの髪留めを取って、それを持って村に出て電池に交換しようとするが、ゲーム機用の電池は売ってなくて泣きながら家に戻る。
おばあちゃんの家のネタバレあらすじ3
おばあちゃんに腹が減ったと言うサンウ。「ピザとフライドチキンが食べたい」「……」「知らないんだろ」ピザとフライドチキンの写真をおばあちゃんに見せるサンウ。「これがピザ。これがフライドチキン」鶏の真似をするおばあちゃん。「それだよ。フライドチキン。コケコッコーのチキンさ」雨の中で鶏を取ってきたおばあちゃんは、茹でた鶏の足をサンウに食べさそうとするが、サンウは「こんなのフライドチキンじゃない」と泣き出す。「フライだよ。なぜ溺れさせるのさ。フライドチキンじゃないとイヤだ。食べるもんか」しかし夜になって腹を空かしたサンウは鶏の足をむさぼり食う。
翌朝、風邪を引いて寝込むおばあちゃん。サンウはおばあちゃんが髪に刺しているスプーンを抜き取り、髪留めを刺して、鶏料理を作る。「朝、いや、昼ご飯を食べて」外に出たサンウは女の子が大声を出しているのを見かける。「暴れ牛よ。もっと走って。早く逃げて」チョリがうまく逃げて喜ぶ女の子と一緒に喜ぶサンウであったが、女の子に私の食卓をメチャクチャにしたと怒られる。「僕も一緒に直すよ」「あなたとママゴトしないわ」「フライドチキン作れる?」「食べるの得意だわ」「僕はサンウ」「私はヘヨン」「チョリと友達なの?」「どうしてそんなことを聞くの」
おばあちゃんの家のネタバレあらすじ4
カボチャを売りにバスに乗ってサンウと一緒に町に行くおばあちゃん。町でチョリとヘヨンを見かけるサンウ。おばあちゃんに靴を買ってもらったサンウは「各種電池あります」と書かれて電気屋を見つめる。おばあちゃんはサンウを先にバスに乗せる。おばあさんはどうしてバスに乗らないのとチョリに聞くヘヨン。「用があるから先に行けって」「なぜ言葉がわかるの」「見ただけでわかるさ」「あなた、手話の先生になれるわね」「音楽の先生がいいな」仲の良い二人にむっとするサンウ。そしてサンウは家に戻るが、なかなかおばあちゃんが戻らないので、バス停に行く。そこに歩いて現れるおばあちゃん。「なんで遅いの?」胸を撫でるおばあちゃん。
チョリとヘヨンが一緒に歩いているのを見かけるサンウ。そしてヘヨンと別れたチョリに「暴れ牛が来たぞ」と怒鳴るサンウ。慌てて駆け出すチョリ。それを見て大笑いするサンウであったが、本当に暴れ牛が現れて驚く。暴れ牛から逃れて、ありがとうと手を振るチョリを見てがっかりするサンウ。
おばあちゃんの家のネタバレあらすじ5
翌日、薪を担ぐチョリにまた「暴れ牛が来たぞ」と怒鳴るサンウ。慌てて駆け出すチョリ。腰抜けめと呟いて「すぐ後ろだぞ」と怒鳴りながら追いかけるサンウ。動転して転んだチョリは振り返って、そこにサンウがいるのに気づく。黙って詰め寄るチョリ。胸を撫でて逃げ出すサンウの前に現れるヘヨン。「あなたをずっと探してたのよ。家まで行ったんだから」上機嫌になって寝るサンウ。
翌日、髪が伸びたサンウはおばあちゃんに髪を切ってもらうが、これでは切りすぎだと怒る。「ひどいよ。ちょっとだけと言ったじゃないか。これじゃヘヨンに会えないよ」むっとするサンウにゲーム機を渡すおばあちゃん。「うるさいな。電池が切れてるだろう。バカ」頭を風呂敷で覆ったサンウは包装紙に包んだゲーム機をおばあちゃんに渡される。「使えもしないのにバカみたいだ」サンウは山道を歩いていて暴れ牛に襲われるが、チョリに救われる。「この前は御免ね」「二度も謝ることはないさ」「二度?」紙包みを開いたサンウはゲーム機と一緒にお金が入ってるのを見て涙する。そんなサンウの顔を撫でるおばあちゃんは、サンウに母からの手紙を渡す。
ノートに大きな字を書くサンウ。「この字をよく見て。これが「体が痛い」。これが「会いたい」。もう一度書いて」字を書こうとするおばあちゃん。「こんな字も書けないの?」「……」「話せないし、電話もできないだろう。手紙くらい書けなけりゃ」「……」「体が痛いときは何も書かないで、僕に送って。おばあちゃんの所に飛んでくるよ。いいね?」涙するサンウ。
おばあちゃんの家の結末
バス停でおばあちゃんに言うサンウの母。「身体を大事にね。食事もとってね。お正月の前に来るわ」「……」「サンウ。何か言うことはないの」「……」「恥ずかしがり屋なのよ。腕白坊主の面倒を見て大変だったでしょう」「……」「バスが来たわ。お母さん、私の言ったとおりにしてね」バスに乗るサンウと母。バスからいったん降りて、おばあちゃんに五枚の絵ハガキを渡して、またバスに乗るサンウ。そしてバスは発進し、後部座席に行ったサンウは胸を腕で撫でておばあちゃんに向かって手を振る。渡された絵葉書を見るおばあちゃん。それは寝ているおばあちゃんの絵と<体が痛い。おばあちゃんより、サンウへ>と宛名が書かれている絵葉書が二枚、笑っているおばあちゃんの絵と<会いたい、おばあちゃんより、サンウへ>と宛名が書かれている絵葉書が三枚だったのであった。
号泣してしまいました。ただ韓国って需教の思想で目上の人やお年寄りを大切にする国だと思っていたので、この孫の酷い態度にはほんと腹がたちました。最後までわがまま放題だったのに、帰る事になっていきなり泣き出したり、飛んでくるからと心配したり、ならもっと大事にしとけよと思いました。おばあちゎんのすることなすこと酷い言葉で傷つけて あの歩いて帰ってくるおばあちゃんに涙が止まりませんでした。男の子ってあんな風なんでしょうか?
もう少し映画の中盤あたりからの優しい交流が欲しかった。でも感動しました。おはあちゃんと亡くなった母が重なりしばらくは涙が止まりませんでした。